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13 顛末


 僕たちから囲まれて問い詰められたアランさん。


 語られた内容は、思ってた以上にアレでした……




 例の"覗き魔事件"のことが、


 あろうことかアルセリア王家にひっそりと漏れちゃったのが事の発端。



 アルセリア王家といえば、アランさんの奥さまユイさんのご実家。


 もちろんユイさんは、ユイメイア姫様でもあるわけで。


 そして当然、王様たち御家族一同、事の次第に大激怒。



 ただ、王様たちも考えざるを得なかったのです。


 アルセリア国内でのユイメイア姫様の人気は絶大。


 もしこんなアレな顛末が民衆に知れ渡ったら、


 エルサニアとの全面的な争いに発展するやも知れぬ。


 可能な限り秘密裏にことを進めねば……



 で、極秘のユイメイア姫奪還作戦が進められ、


 お兄様のゼルサニア王子様主導の先鋭部隊が編成され、


 エルサニア潜入スタンバイなう。



 ただ、さすがにまずは話し合いから、という事で、


 シルメイア王妃様とツァイシャ女王様による極秘会談が。



 ツァイシャ女王様も、アランさんのアレには女性として思うところはあるのですが、


 さすがにコレで戦争にでもなると、


 両国にとって、恥なんてもんじゃないのです。



 後世の歴史書に、"争いの発端は婿殿のアレな性癖"なんて記されたら……



 で、婿殿ことアランさんの去就について、


 両国代表によるさまざまな議論が交わされました。



 絶対に争い事だけは回避しましょう、


 まことに遺憾ながら、あんなアランさんでもユイ様がベタ惚れですし、


 さすがにこんなんでユイ様をバツイチにするわけにはいかんでしょ、となりまして。



 ちゃんと反省するなら今回の件だけは我慢するけど、


 ちっとは特使公爵らしい働きでもしやがれってんで、


 両国合同事業の観光地の大問題の解決を任された、と。




 なんと言いますか、


 実にアランさんらしい顛末……



「本当、ごめんね、みんな……」


 この件については後ほどたっぷりと。


 まずはとっとと要件を済ませちゃいましょうね。



「異議無し!」×4



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