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秋人のハーレム劇場

俺は秋人。向田秋人。住まいは…探し中。

それには、深いワケがあるのだ。

それは、さる先月末の話…俺の家族と幼なじみの(たちばな)一家、二組でバーベキューに向かうことになっていた。

しかし、出発前に俺は熱を出し、親父はさる中小企業の社長なのだが可及的懸案事項が出来たと、直前で会社に向かい、1人残されるはずだった俺を心配した幼なじみのゆかりが残ると言い出し、お開きになるかと思いきや、具材がもったいないからと、お袋と幼なじみの父親だけがキャンプ場へと向かった。

これはプライベートデートなのでは?という疑惑が生まれ、女連中は同行するよりあることないこと(はや)し立て、盛り上がりをみせた。俺を1人ぼっちにして。


と、そのままニヤニヤした居残り組が迎えるはずだったのだが、高速道路を居眠り運転で逆走という、またまたオキマリな事故で二人は帰らぬ人となった。


普通だったら、そのままお互い傷をなめあって過ごすのが精々なのだが、どうせならしばらく皆で暮らそうと言い出した親父の提案を、これまたなぜか快諾した幼なじみ一家は、今より広い一軒家で暮らすことと相成った。


と、そこで当然の疑問が頭をよぎる。なぜ、こんなにも順調に住まい計画が進むのか。答えは、永遠に出ないかと思ったら、その計画が決まった晩ご飯中にカミングアウトされた。

「秋人、実は、父さん再婚するんだ」

母が他界して一週間もたたずに、それは早すぎだろうと呆気にとられていると、意外な答えが待っていた。

「相手は、朋子さん。あの、橘さんちの…な」

箸を落とした。と、いうことは…

「つまり、ゆかりちゃんはお前の妹で、遥ちゃんが姉。そして朋子さんがお母さんだ」

一気に男所帯に婦女子が合流する。もう、このもうすぐ売る家を竜巻が破壊しても驚かない。

「そういうこと、かよ…どうりでトントン拍子に事が進むわけだ」

それでやけに部屋数が多い一軒家に住むことになったんだと思い、それでも部屋数が余る疑問をぶつけると、またしても意外なことを言い出した。

「実はな、メイドさんを雇うことにしたんだ。朋子さん、あれで家事が苦手だっていうし、所帯も増えるついでにちょっとした贅沢をしようかとおもってな。住み込みで働いてもらうことにした。美人さんだぞー」

この顔みたら朋子さん怒るんだろうなーと、思うくらい嬉しそうだ。

「だからな、庭も広めにして、朋子さんの家庭菜園場所も設ける。庭師の変わりもできる万能メイドさんだ」

もう、この際メイドロボが来ても驚かない。またしても変な方向に決心した。


こうして、男2人の家庭に女性が4人くわわわることになった。


しかし、これはさらに同居女性が増える前触れでしかなかった。

これは、女性用恋愛短編連続小説との連動企画で、この秋人は女性用のアキトと同一人物です。もっとも、こちらはかなり有り得ない感じに仕上げているので、別物と思って頂いて問題ありません。

ただ、同時公開するというだけの連動です。

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