甘い毒に犯されて
短編二作目です。
よろしくお願いします。
おはよ、今日もいい天気だね。
どうしたの?悲しそうな顔して。
彼氏に振られた?そっか…残念だったね。
え、私と私の彼氏の話を聞かせて?
何でもいいから、って…んー、そうだなー……
えっと、彼はね、私の事を一番に愛して、どんな時も私の事を考えてくれるの。
私、いつも彼にその分の愛を返そうとしてるのにね、彼はその何倍も私に愛を注いでくれるんだ。
羨ましい、って?へへ、いいでしょ。
他には?えっとねー……
彼は、会ったその日から優しかったの。
一目惚れだったんだって。
付き合う前から、毎日家まで送り迎えしてくれて。
誰にも言ってないはずの、私がずっと欲しいと思っていたものをくれて。
どんな時も、休日でも休み時間でさえ一緒に居てくれた。
彼ほど優しい彼氏なんていないと思うの。
…どうしたの?そんな顔して。
何でもない?そっか、なら続きを話すね。
後ね、彼はとても心配性なの。
私が何をしてるか知りたがるし、私が何処にいるかも知りたがる。
彼が言うに、私は危なっかしいみたいだから、いつも彼が守ってくれるの。
この前なんてね、私が怖い人に絡まれてたとき、助けにきてくれたんだ。
私、誰にも何処に行くか言ってなかったはずなのに、何で分かったんだろ?
愛の力ってすごいね。
とにかくね、彼は私を一番に愛してくれるの。
彼ほど私を甘やかしてくれて、愛を注いでくれる人なんて居ないよ。
別れた方がいい?やだなぁ、何でそんな事言うの?
彼ほど私を愛してくれる人は居ないって言ったじゃん。
彼との日々は、甘い毒みたいなの。
段々広がって、最後に離れられなくなる。
そんな、甘く、甘く、甘い毒。
だから私は彼から離れないし、離れられない。
それに、彼から離れてどうするの?
私はきっと、他の人が注いでくれる愛の量じゃ満足できない。
彼は優しいの。
私のこと、最後まで面倒見てくれるって言うんだよ。
だから、いいの。
これがきっと、私と彼の愛の形だから。
ありがとうございました。




