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甘い毒に犯されて

作者: 鈴七
掲載日:2016/05/16

短編二作目です。

よろしくお願いします。

おはよ、今日もいい天気だね。


どうしたの?悲しそうな顔して。


彼氏に振られた?そっか…残念だったね。


え、私と私の彼氏の話を聞かせて?


何でもいいから、って…んー、そうだなー……


えっと、彼はね、私の事を一番に愛して、どんな時も私の事を考えてくれるの。


私、いつも彼にその分の愛を返そうとしてるのにね、彼はその何倍も私に愛を注いでくれるんだ。


羨ましい、って?へへ、いいでしょ。


他には?えっとねー……


彼は、会ったその日から優しかったの。


一目惚れだったんだって。


付き合う前から、毎日家まで送り迎えしてくれて。


誰にも言ってないはずの、私がずっと欲しいと思っていたものをくれて。


どんな時も、休日でも休み時間でさえ一緒に居てくれた。


彼ほど優しい彼氏なんていないと思うの。




…どうしたの?そんな顔して。


何でもない?そっか、なら続きを話すね。




後ね、彼はとても心配性なの。


私が何をしてるか知りたがるし、私が何処にいるかも知りたがる。


彼が言うに、私は危なっかしいみたいだから、いつも彼が守ってくれるの。


この前なんてね、私が怖い人に絡まれてたとき、助けにきてくれたんだ。


私、誰にも何処に行くか言ってなかったはずなのに、何で分かったんだろ?


愛の力ってすごいね。




とにかくね、彼は私を一番に愛してくれるの。


彼ほど私を甘やかしてくれて、愛を注いでくれる人なんて居ないよ。





別れた方がいい?やだなぁ、何でそんな事言うの?


彼ほど私を愛してくれる人は居ないって言ったじゃん。




彼との日々は、甘い毒みたいなの。


段々広がって、最後に離れられなくなる。


そんな、甘く、甘く、甘い毒。


だから私は彼から離れないし、離れられない。


それに、彼から離れてどうするの?


私はきっと、他の人が注いでくれる愛の量じゃ満足できない。




彼は優しいの。


私のこと、最後まで面倒見てくれるって言うんだよ。


だから、いいの。




これがきっと、私と彼の愛の形だから。

ありがとうございました。

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