7話 無敵のスライム!?
楽しんでいただけると嬉しいです
「ルシファーーー! テメーーー絶対に殺してやるー!」
「悟くん! 広域魔法を使って倒すからちょっと降ろして」
俺らは今魔物の大群に終われている。なぜこうなったかは俺らの転移前にわずかに笑っていたルシファーが知っているだろう。転移した先はやはりシリウス洞窟だと思ったが中の構造がどうなっているか分からないため今は判断できない。走って逃げているうちに美穂は足を挫いてしまったため俺が今美穂を抱えている状態だ。もちろんお姫様抱っこで
お姫様抱っこした状態でも魔法は唱えることができる。
現に、逃げている中で魔法を放っているが全然減っている感じがしない。広域魔法なら一網打尽にできると考えたのだろう。
悟は走るのをやめ、美穂を下ろした。
「美穂、広域魔法は後にしてくれ今は少しやりたいことがある。」
「でも、魔物がもうすぐ来ちゃうよ!」美穂はよほど焦っているのか魔力が体から溢れ出ている。
「わかってるよ。
でも今後のために確かめたいことがあるんだ。召喚した魔物を錬成できるかどうか、それに失敗したら魔法を頼む。」
「じゃあ準備だけしておくね」美穂の体を基盤として立体魔方陣が円を描き複雑な式を晒す。
創造者の常時発動スキルの効果が文字通りで全く新しい物を作り出せるという効果なら生物錬成も可能なはずだそんな思いを胸に悟は叫ぶ。
「召喚!」
現れたのは青いプニプニとしたゼリー状の生物のスライムだ。配下としているスライムに悟は手を当てた。
「錬成!」
悟が「錬成!」と叫ぶと同時にスライムの体が黒く変化していく。元のスライムの消えたところにいたのは黒く輝く体の一体のスライムだった。
………………
え? えェェェェェーー? スライムからスライムって……
モンスター名 ブラックメタルスライム
レベル1
スキル 分裂
同化
捕食
合体
常時発動スキル 通常魔法無効
素早さ100倍
守備力100倍
被通常攻撃1/100
常時回復
レベルアップ必要経験値1/100
レベル補正攻撃力50×レベル
神崎 悟によって作られたモンスター。
悟と悟の仲間の命令しか聞かず自らの強化ができるスライム。通常攻撃でしか倒せず、レベルが上がるたびに分裂ができるようになる。しかもその分裂した個体はレベル1となり上がると分裂できる。また分裂した個体同士で合体ができレベルは合体した個体の和になる。分裂した個体がすべて倒されるまで死なない。
そして得た経験値は悟と山分けになる。
作った物の能力や説明が流れてきた。
……分裂こえー、てことはなにレベルが上がるたびに分裂できるの……
死なないスライムできちゃったよ。このスライム無敵だよ。しかも経験値俺と分けるって、戦わなくてもレベル上がるってことだよな……。
「よし、とりあえずあそこにいる魔物たちを蹴散らしてきてくれ」
「メタスラちゃん頑張ってきてね。」
スライムは魔物達の方へ消えるように走っていった。
「可愛かったなー、あんな可愛い子に攻撃なんか当てたら許さないわ。」美穂はそういうが
(…………まず攻撃が当たらないんじゃ……)そう思う悟だった
パラパパッパパーーンレベルアップした。脳内に声が木霊する。(へぇー、レベルアップしたら音がなるのか。)
パパパパパラララララパパパパパパッパパッパパッパパッパパッパパーーンパーーンパーーンパーーンパーーン
レレレレレベルアップベルアップベルアップベルアップベルアップしたしたしたしたした。……レベルアップの音が鳴りすぎて声がバグっている……
数分後……
ブラックメタルスライムが数百匹になって帰ってきた。
(…………と、とりあえず合体させないと)そう思った悟はスライムに合体を指示した。
モンスター名 ブラックメタルスライム
レベル519
以下省略……
レベル519……分裂したら500回以上殺さないとダメなのか。
攻撃力???+25950……あまりよくわからないけど一撃で殺されそう。
化け物を産み出してしまった。うんとりあえず元の世界に帰って貰おう。
「帰還していいぞ。」
スライムは煙を残してその場から消えた。
……あいつを呼び出すときはよほどのピンチの時にしておこう。そう誓う悟だった。
名前 神崎 悟
レベル519
職業 魔物使い
錬成士
スキル精神支配
空間支配
時間支配
全属性使い(オールアトリビュート)
眷属契約
眷属ステータス分配
眷属能力分配
錬成
召喚
契約
契約解除
常時発動スキル
無詠唱魔法
神殺し
能力支配
レベルアップ必要経験値1/100
神のご加護(補正+500)
神の魔物使い(ユニークスキル)(補正+99999)
創造者
隠蔽(SS)