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泡のゆくえ   作者: kayo
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はじまりの時

今から20年前のバブル時に

私はテレクラのサクラのバイトをしていた。


高校卒業後、地元根室で水産会社の事務員として働いて3年。


車が無ければ働き口が無いこの町で、中古軽自動車にしか乗らず洋服や化粧品にもお金をそれほど使わず節約して、お金を定期で貯め前々からこの狭い町が嫌で少しでも都会に行きたいと思っていた。

ようやく引越資金が貯まり22才の時に札幌に住む事が出来た。


初めは、それなりに希望に満ち就職先もすぐに決まり順調にいったのだが、いざ札幌に住んで1人暮らしをしてみると仕事は建設会社の支店の女1人の事務員で他の5人の男の人は結婚していた興味ももてる人もいなかったし、取引先の人も良いなと思った人は彼女がいたり既婚だったりで恋愛する対象なんていなかったし、仕事も遣り甲斐ももてずにいた。


元々が人付き合いが苦手で、友達もあまりいなくて

楽しみといえば月1度の土曜の休みに大通りにショッピングに行く事だけだった。

あとの残りの日曜日の休みは、洗濯は・掃除・ごはん作りと家事で終わる。

そんな生活を続け5年経ち仕事も辞めたくなり、でも生活のためには辞められずにいた。


そんな毎日の日々が続く中、郵便受けに入っているいつもなら捨てているテレクラのアルバイト募集のチラシが、ふと目にとまり少しでも小遣いが増えるならとチラシに電話をかけた。

感じの良い女の人が対応してくれ、私はテレクラのサクラのバイトを始める事にした。


テレクラのサクラのバイトは、仕事が終わり家に帰ってご飯を食べ終わると固定電話から指定された番号に電話をし、ほとんどが出会いを求める男の人と話をする事だった。


「もしもし」

「もしもし」

「何才?」

「何処住み?」

「身長体重は?」

「芸能人で似ている人いる?」

だいたいがこんな感じで会話が始まってゆく。


サクラは上手く話を合わせて時間を稼ぎ会うのは結局無理となるのが流れなのだが、仕事もバッとせず友達もいなくて淋しかった私は話をしていて感じが良いなと思うと待ち合わせをし会っていた。


収入は夜の空き時間を利用して月6万程度。

いい小遣い稼ぎにはなったが6万円で生活が変わるという事も無く毎日嘘か本気かの出会いを求めてテレクラのバイトにのめりこんでいった。


実際に会って自分の容姿を棚に上げ相手を見てガッカリする事がほとんどだったが、バブル時男の人がデート代を払うのが当たり前だった当時

いつも出会う時は食事をご馳走になり、その後は相手がカラオケ好きならカラオケに行っていた。

でも、体の関係は持ちたくなかったし積極的にとか無理やり求めてくる人もいず私もその気には全くなれなかったので無かった。


会う人数が10人を越えた時に出会った彼は話した感じが良かったし初めて見た目も良かった。

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