ナイトキャップ
夕べ私は、ワインを
誰かの代わりに眠りました。
「夜の友達は足音が無いの」
と私のママが言う
大切な物はひとつだけ
心に留めておけばよくて
亡くした愛には花束を
飾って忘れてしまうだけ
あなたの知らない場所で
私は毒を孕む
転がり落ちて行ったら
私を軽蔑してよ
昔、愛したあの人は
今も寂しい生き方を
紛らわすために働いて
夜になったら泣くんだろう
夢見がちなあなたは
私を天使だと言う
汚れを見もしないのに
勝手な事を言うのね
あなたの知らない場所で
私は毒を孕む
転がり落ちて行くから
私を軽蔑してよ