表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔達の生活  作者: 鍵宮 周
二人っきり
80/80

シャミと二人っきり 2

 シャミと恋人つなぎをして買い物をしていた。

 こんな風に買い物をすることは嬉しいのだが、やはりどこか恥ずかしい。こんなところ知り合いにでも見られたらからかわれちまうかもな。

「もしかして手つないでるの恥ずかしい?」

 心を読まれたか!?

「そんなことないよ。嬉しいさ」

「私はちょっと恥ずかしいな」

 恥ずかしいのかよ、と心の中でツッコミをいれる。

「でも私も嬉しいよ!」

 頬を赤らめながらも満面の笑みでこちらを見てくる。少しの間見惚れてしまう。

 その後シャミに手を引かれながら買い物を続ける。商店街で買い物をしたのだが、店主の方々は微笑んだりにやけながら俺達を見ていた。やっぱり恥ずかしい。

 食材の買い物だけだと思ってきたが、他にも雑貨品とかの買い物もするようだ。俺の手元には荷物が一つも他一つと増えていく。

「お兄ちゃんがいると本当に助かります」

 荷物持ちとして活躍できるのもなんだかな。荷物持ちだけなら俺よりリックの方が役に立つ気がする。誇れることが無いというのは寂しいことですね。

 シャミは俺の前を尻尾をご機嫌に振りながら歩いている。対照的に俺の尻尾はペタンと元気がない。腕が疲れてきた。

「じゃあ、次は洋服を買いますよー」

 どうやらシャミの買い物はまだまだ続く様だった。


 近くのファミレスで少し遅めの昼食と休憩を取る。

「疲れた」

「お疲れ様です」

 うん、もうその笑顔見れただけで俺は幸せ者だよ。

 注文はすでにしており、頬杖をついてボケーっとしている。俺の横にはそこそこの量の買い物袋。最初の方はデート気分で楽しんでいたが、後半はそれどころじゃなかった。本当のデートももしかしたらこういうものかもしれないが。

 この後はもう予定が無く家に帰るだけらしい。素直にうれしい。別にシャミとの買い物が嫌と言うわけではないのだが。

 家に帰ったら安眠を貪ろう。できればシャミの膝の上で。丁度良く来た注文品を食べながら俺はそう思っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ