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悪魔達の生活  作者: 鍵宮 周
二人っきり
78/80

予定

 再び日常が戻ってきた。

 慣れた感覚でingを起動させ、ジンから来ていたメールを返す。今日もいつもと変わらず平和です。

 リンの事件からすでに一ヶ月ほどの時が経っていた。ナナさんからの報告であちら側でも一応問題なしと言うことに結果が出たらしい。解決したのはまだ内緒だが。そもそも言う気も無いが。

 気温も過ごしやすい温度から段々と暑くなってきている。そろそろ夏の到来かもしれない。いつの間にかみんなでプールか海に行く計画が立っていた。別に不満は無いが。むしろ大歓迎だ。みんなの水着姿を一回ぐらい拝んでおきたい。

「うーん、こんな感じですかね」

 シャミが悩みながらしていたカレンダーへの書き込みがやっと終わったらしい。

 珍しいことにここしばらくの間みんなが予定があるのだ。俺自身は先週から昨日までのハードスケジュールでやるべきことをやってしまったのだが。今はソファーの上で休息を取っている。

 シャミは里帰りと言っていただろうか。ここで働き始めてから実家に帰っていなかったので、俺の勧めもあり実家に帰ることにしたらしい。

 リックはただ単にお仕事があるだけだ。名指しの任務がいくつか入ったらしい。人気者は違うな。俺にそんな任務が入ってきたことは無い。その仕事を片付けなきゃいけないため数日家を空けるらしい。

 リンは慰安旅行らしい。同じメイド悪魔(近頃はお手伝い悪魔をこう呼ぶらしい)で集まった会があるらしく、それの旅行らしい。旅行と言うか料理とかをもっとうまくする授業みたいなのが大半らしいが。要するに修学旅行みたいなものだろう。

 ミュウは施設にいる弟妹たちと一緒に過ごすらしい。これもまたどこかに旅行に行くらしい。シャミと同じくここで働き始めてから弟妹達と一緒に過ごしたことが無かったので本人の希望もあり、旅行に行くことになっている。

 それぞれ予定があり、みんな数日ずついない。

「なんか私だけ仕事なんだけど」

「そう言うな、頑張れ。金稼ぎ」

 リックを軽く励ましてやり、日程を書き込まれたカレンダーを見る。その予定を見るにリックとリンは一度家に帰ってきて、また家を空けるようだ。

 予定通りだと最初の数日はシャミと二人きりのようだ。その次は数日家に帰ってくるリックと二人っきり。次はリンが帰ってきて二人っきり。最後にミュウが帰ってきて二人っきり。

 この期間、俺は必ずそれぞれと二人っきりになるときがあるようだ。

 どんな日になるのかね。

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