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そして始まる…

投稿いたしました。

気が付くともう日が暮れる寸前だった


「…いい加減に帰らないと」


そういって部誌を棚に戻し鍵をかけ、鞄を持ち部室を出た


部室に錠をかけようとすると


ピタ……ピタ……


廊下の暗がりから足音が聞こえて来た


「…?」


少し考えるとおかしいことに気が付いた


今は完全下校時刻だ、生徒がいるはずがない


ならば教師か?


いや、それもおかしい


残業をしているなら職員室にいる筈だし


それに何より


これは裸足で歩いてる音だ


いまどき裸足で歩く人はいないだろう


そんなことを考えていると


ピタ…ピタ…



さっきより音が近づいてくる


「まずいわね…」


今は先輩からもらった清めの塩もない


「これは…逃げるしか」


わたしはただ【視える】だけだ


自分自身が対抗手段を持っているわけではない


だからこそ先輩から塩をもらっているのだ


そうこうしている内に


ピタピタ


足音が更に近くなってきている


見つかる前に逃げた方がいい


そう思った時に


カチャン


「―――ッ!」


あわてて錠を落としてしまった


タタタタタッ


まずい!まずい!


あの足音が走ってきてる


もし見つかっても対抗手段がない


そうなったら


色々と考える前にわたしは


「―――ッ!」


足音から逃げるように駆け出した


数分走って何とか撒いたようだ


今はトイレに入っている


「はぁ…はぁ…」


ここから玄関まではあと少しだ


あとは見つからないように逃げれば…


でも…いままで学園には憑いてきても、学園で見ることはなかったのに…


「一体…どうして」


そんなことを考えてる暇はない


今はここから逃げないと…


足音を立てないようにトイレから出た


足音が聞こえてこない今のうちに…


その時壁に掛かっている大鏡に目が行った


「―――ッ!」


後ろを振り向いても何もない


気のせいの筈がない


今、鏡に映ったわたしの後ろに

小さな女の子が居たが


「今のは…」



そんなことはどうでもいい、今は逃げないと


そして前を見ると


周りが薄暗いはずなのにそこだけボンヤリと明るくなっている


そこには














【脚】が立っていた


「これは…まずいかな」


今は完全に見つかってしまっている


そして【脚】は少しずつわたしに近づいてきている


すこしずつ後ずさりをしていると


わたしの腕が誰かに掴まれている


その腕を見てみると


皮と骨ばかりの骸骨みたいな腕だった


腕は鏡の中から伸びていた


そしてその腕は―――


「引きずりこまッ―――」


わたしを鏡の中へ引きずりこんだ


はい、出てきましたモノは何なんでしょうね?


それも徐々に明かしていくつもりです。

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