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昼休みのひと時

はい、投稿しました。

読んで下さるとありがたいです。

昼休みになった


わたしは部室で昼食をとっている


教室にいても話すこともないし


部室のほうが落ち着ける


そんなことを考えているうちに部室についた


「…こんにちは」


「ああ、今日もきたわね」


そんなことを笑いながら言う


「まったく、昼ぐらい教室で食べればいいのに、入学からもう3か月なんだからいい加減に気が合う人でもいるでしょうに」


さっきから毒づいているこの人はこの文芸部の部長の栄佳澄(サカエカスミ)先輩だ、まあ部員は私と先輩しかいないけど


「静かな方が落ち着けるんですよ」


「そうかな、私は話しながらの方が食べやすいけど」


「こればっかりは性格ですから仕方ないですよ」


「まあそうね」


二人しか部員がいないこの部が存続しているのも先輩が学園の生徒会長で裏から手をまわしているとか噂がたっている


先輩はさっきからパソコンをいじっている


「そういえばさっきからなにしてるんですか」


「あのねぇ、ここはいちおう文芸部なんだから小説書いてるのよ」


「わたしは読む専門なので書くのは苦手です」


「…文化祭も近いんだから短編一つでも書いてもらうわよ」


この木一学園には必ずどこかの部活に入らなくてはならない決まりがある


しかしこういった文芸部などの文化系の部活はあまり人が入ってこない


だから部員がわたしと先輩だけなのだが


「そういえば、また塩もらえますか?使っちゃったので」


「また?まったく…この頃増えてきてない?」


「…」


栄先輩の家はお寺らしく詳しくは知らないがこういったことの相談にはのってくれる


それと、こればかりはわたしに言われても困ってしまう


向こうはかってに憑いてくるのだから


「私の家にもそういう相談に来る人もいるけどねこんなに頻繁なのはあなたくらいよ」


だからそんなことを言われても困ってしまう


「じゃあお祓いか何かして下さいよ」


「いやよ、面倒くさい」


すぐこれだ


それからはたいしたこともなくお昼を食べ終わった


そういえば朝の屋上の人にはあの【腕】が見えていたようだけど


「そういえば、朝の屋上で【腕】を祓ったんですけどそのときに男の人が来たんですよ」


「…もしかして、見られたの?」


「ええ、見られたみたいですけど、その人も【腕】が見えてたみたいで」


「へぇー、【腕】は強い霊じゃないから見えてるってことは結構すごいわね」


そうなのだ、先輩みたいに周りの環境が整っているときは霊が【視え】ることが多いらしい


しかしわたしのように【視え】る理由がよくわからない例もいる


わたしの場合は物心ついた時から【視え】ていたからもう慣れてしまった


先輩は遺伝とかで【視え】るって言ってたけど母親は【視え】て無いらしいし


今まではただの塩を使ってきたけどこの学園で先輩と会ってからは清められた塩を使っている


清められているだけあって普通のものとは効果が違う


「だけど…」


「…どうかしたんですか?」


「ねぇ、その人何年生だったかわかるかしら?」


「はい、それなら二年生ですよネクタイが緑色だったので」


この学園は学年によってネクタイやリボンの色が違っている


一年生は青、二年生は緑、三年生は赤といった風に決められている


ちなみにわたしは青で、先輩は赤だ


「それで、名前は聞いたの?」


「いえ、そのことを聞いてきただけなのですぐ教室に戻っちゃいました」


「まったく、これだから人見知りは…」


ひどい


部室で昼食も食べ終わり教室に戻ってきた


席に座り本を読んでいると後ろの方からこんな会話が聞こえてきた


「ねぇ、知ってる?この学園の七不思議」


「なにそれ?」


「あのねぇ…この学園で昔自殺した生徒がねぇ…」


「…どうせ作り話なんでしょ?」


「いやいやホントだって」


「はいはいもういいから、ほら次移動教室だから行こ」


「話だけでもいいからー」


くだらない、七不思議なんてただの作り話なのに


それだけ思ってわたしも教室を移動した


感想、意見、その他諸々、お待ちしております。


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