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作者に殺される

作者: ラベンダー

 私の名前は早手ハルト。この物語の主人公だ。どうやら私は、この作者に殺される運命にあるのかもしれない。


 どうやって殺されるのか、あるいは本当に殺されるのか、それすら分からない。なにしろ、作者が何を考えているのか、私にはまったく見当がつかないのだ。


 仮に殺されるとして、どんな方法があるのだろう?


 たとえば、作者は私以外のキャラクターを創り出し、その手に銃を持たせる。そして、そのキャラクターが私に銃を向け、引き金を引けば、私は死ぬだろう。また、私に病気を患わせ、それで殺すことも可能だ。


 この世界は、作者の思い通りになる。だから、どんな方法でも可能なのだ。


 今、私が考えていることは本当に私の考えなのだろうか? この思考そのものが、作者のものではないのか? それすら、わからない。なにしろ、私の性格は作者と似ていて、思考の癖も似ている。だから、いま私が考えていることが、すでに早手ハルトの考えではない可能性もある。


 私はいったい誰なのだろう?


 ──私の名前は、早手ハルト。


 ──私の名前は、ラベンダー。




 おわり

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