第9節:ひたすら「どぅふ」だけ話す漫才師も大活躍ができたGP
シン・スクールカースト
もふもふ王国・二宮71点
もふもふ王国・神埼100点
田口エンタメ野郎 70点
西瓜亭羊 83点
河井一美 98点
「コレコレ、こういうのがみたかったのよ!!!」
河井一美が大興奮して発狂した漫才。
それを披露してみせたのが、おかきもちと同じ4年目の新星、シン・スクールカーストだ。学ラン姿の男女コンビだが、その雰囲気は彼と彼女にしかないもの。漫才が始まっていきなり妙な言動が大男の金太郎にみられる。
ひたすら「どぅふ」しか言わないのだ。
いっぽうで話を進める大きな眼鏡をかける女子の花子も「ゴジラになって日本を滅ぼしたい」と意味不明なことを一方的に話すばかり。
ところがコレはちゃんとしたオチがある漫才である事が最後にわかる。
花子がマイク前に立って最初に吐いた「もう終わらせよう」は右往左往の祐木が「トップバッターならその場で終わらせて優勝をもぎとろうで」を彼女なりにアレンジして引用したものらしい。しかも、その場で思いついたアドリブだったということで漫才の鬼才と感じさせられる雰囲気を最初から放っていた。
おかきもちが思うように漫才を披露できなかった空気から一変した。
結果は恋人じゃないに2点差の4位。
実は金太郎と旧知である二宮氏からは「俺もそうですけど、金太郎さん、凄くいい相方に恵まれましたね。面白くなっていて驚きました。でも、まだまだ改良できるだろうと思って甘いかもしれないし辛いかもしれないけど、この点数です」と審査コメント。やはり個人の人間関係で忖度する男ではない。きちんと審査員としてその席に座っている印象が私のなかではしっかりと残った。
神埼氏も100点を迷うことなくつけた様子。
実はもふもふ王国と同じ事務所であるという彼と彼女。2度目の挑戦で一気に決勝にきた感じはまさに第2のもふもふ王国であったが、もふもふ王国の2人はここで初めてシンスクと同じ事務所であることを知ったのだというのだからまた面白い。
元々優勝までは考えてなく「いけるところまでいきたい。それが優勝だったら文句の1つもない」と2人して口を揃えていた。
司会の綺羅めくるから「インタビューでそういうこと言っていたらしいけど、何か文句はありますか?」と振ったところ、花子が即答した。
「ステージで転んだホストに負けたのが悔しいわ」
まさかのライバル弄り。でも厭らしさはこれっぽっちも感じられなかった。
安岐と浪速の2人がこれまでうまくできなかった事をアッサリとやった。
結果こそは最高ではないものの、それでも「これから」を感じさせて止まないコンビだなぁと私は美味しく煙草を吸って彼らの一部始終を観た。彼女また彼がこの大会を走り切って何を思ったかは彼女と彼にしか分からないことであるが、こういう気持ちの良さがエンタメにとって大事なのは確かな事だ。




