第8節:漫才王になろうGPで天丼はやめたほうがいい事実
おかきもち
もふもふ王国・二宮58点
もふもふ王国・神埼80点
田口エンタメ野郎 50点
西瓜亭羊 93点
河合一美 81点
今大会で最下位となった4年目の超新星。所属は吉原の新潟支部。しゃべくり漫才だが、ドンドン話が妙な方向に進む天丼式のスタイルが持ち味だ。
私は予選動画でみた時に「とても賢いな」と素直に感じとって笑わせて貰った。
しかし結果は彼らの思うようにいかなかった。
内容は彼女の好きな口紅やサンピオキャラを一緒に考えるというもの。
髪を掻きあげながら何故か口紅にもサンピオキャラにも詳しいツッコミが様々な口紅やサンピオキャラを連発していく。口紅は結局のところは唇保湿ジェルでサンピオキャラは結局のところは野球チームもマスコットだったというオチ。
髪を掻き上げらながら段々と得意げになる彼がなんとも可笑しくて私はすごく笑えたが、会場や審査員はさほどそうでなかったようだ。
ひらすら「違う」を連呼するボケは次第に青冷めたような顔をしてみせた。
点数がでた時に彼はそのポカンと口を開けて時を止めてしまった。
ツッコミはすごく頑張っているのに彼が勿体ないと思ったものだったから点数は伸びないだろうなと予感したが、それどころの評価でなかった。
二宮氏のコメントがその真実を伝える。
「ごめんけど、これはコンフレークさんがやったもの」
コンフレークは天丼ネタで家族が分からないと言っている物を一緒にその特徴から考えていくという漫才を披露して優勝したコンビである。長らく笑ウゴハンが持っていた歴代漫才王GP最高得点を塗り替えたことで有名となる。数年後にその記録を令和ロマンスが追い抜くのだが。
確かに言われてみればコンフレークを思いだすネタであったのは確かだ。
ツッコミが髪を掻きあげながらも段々得意げになるキャラをみせたのは彼らのオリジナルと思いつつも「一緒に考える」というネタ自体はどうしてもあの年にコンフレークがみせた漫才を思いだしてしまう。
だけど、こうも厳しい点をつけるというのか。
さきほど遂に100点の壁を壊した神埼氏もマイナス20点の80点を献上。
「ときどき『助けて』って私に視線を送られまして。目を逸らそうとしたのですけど、そういうオカッパ君とたびたび目が合いまして。私ってハイパースペックウルトラマンすぎる美女じゃないですか。そういうナンパされたって拒むようにしているのですよ」
いや、こういうところでこんなボケをかます彼女がまた凄すぎると感じた。
しかも、コレでちゃんと審査したポイントも伝えている。
それはまるで漫才王GPを審査員の立場からエンターテイメントのショーへと見せてくれた松薔薇太志を彷彿とさせているようで。
そんな神埼の温かいボケコメントがあったからなのか、ツッコミのロン毛君が最後にとびきりの笑顔で「もっと面白くなって頑張りますよ!」と得意げに髪を掻きあげて言いきっていたのがまた何とも良かった。
漫才王になろうGPはGPでありながらも数多くの素敵なドラマを生んでゆくエンターテイメントなのだ。
またこの決勝に彼らが来たとき、私たちは新潟からのすごい漫才王をみることになるかもしれない。
ただその時にまたコンフレークのような天丼ネタをみせないようにと願って。
それから西瓜亭羊の言葉も忘れずにおこう。
「言葉遊びの才が君らにはあるよ。困ったら2人して落語の世界においで」
未来はこれからどうとでもなる。




