表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マレーン・サーガ  作者: いのそらん
第1章 お祭り前夜
9/111

閑話1 マレーン・サーガ 文化の考察

独自の世界観と文化を構築していますので、その内容を閑話にて少しずつ紹介します~

・基本用語の説明


▼角士の区分と王国の教育機関


教育機関は、初等教育機関と角士養成機関の2つに分かれます。

初等教育機関では、


王国法・・・王国の階級制度、行政区分、術者区分、法律などの国民としての様々な知識を学びます。

魔法基礎・・・元力石の日常的な使用方法を学びます。

魔法応用・・・日常生活以外での元力石の応用範囲を学びます。

マレーン歴史・・・マレーン次元文明の歴史と現在のマレーン文化圏の歴史、文明内での立場を学びます。

角士基礎・・・日常生活に必要な、数学、物理学、化学などを学びます。


を学びます。講義は公開講義で、初等教育機関に入学さえしていれば、好きな講義に、好きな時間に、何回でも出席することができます。なお、この初等教育機関の卒業は国民の義務であり、卒業して始めて成人として認められます。

ただし成人しなければ、国民として認められないわけではありませんので、金銭的余裕がない家庭の場合は、ある程度、他の生活の術を身につけてから、入学をする場合も稀にあります。

マレーン文化圏では、読み書きなどの基本能力は、元力石により、人間の記憶機能へ直接、意思放射エネルギーとして伝達されるため、初等教育機関ではとくに学習はしません。初等教育以前の学習(先述した読み書きや生力石の原理等)は、家庭での学習が、子を持つ親の義務となります。

初等教育機関の卒業は、上記の5分野の教育内容をすべて習得することにより認められます。それぞれの分野は1年でその内容のすべてを講義するため、講義を受けながら卒業を目指した場合、最短で5年の年数を要します。

ただし、それぞれは、試験によってその分野の教育内容を習得したかを判断するため、講義を聞かずに、独学ですべてを学んだ場合、最短で1年での卒業も可能です。

角士養成機関への入学は、この初等教育機関の卒業が前提条件となるため、貴族の中には、専門の家庭教師を雇い、短い機関で試験に合格し卒業を行う者もいます。

角士養成機関は、入学条件である初等教育機関の卒業と入学金を支払えばその身分階級に関係なく入学が可能です。初等教育機関において、特に成績が優秀な場合は、奨学制度もあります。

また、卒業までの年数が決められているわけでもありませんので、年の授業料さえ払っていれば、何年でも角士養成機関で学ぶことも可能です。

ただし、角士とは、専門家を育てる機関であるため、当然卒業(各角士資格)を手にいれるのは容易ではありませんし、ある特定の角士は、先天的な才能を必要とする場合もあるため卒業はとても難関となっています。

各角士の養成分野は以下の6分野となっています。


学角士・・・先史文明の研究と科学理論を追求する術者区分です。

数角士・・・主に元力石に特定の効果を得るために必要な意思エネルギーの量を計算したり、維持のための効率良いエネルギー集積の公式の計算に携わる術者区分。また、国庫(財政)の計算もこの区分に属しています。

晶角士・・・元力石に必要とされるすべての術式文様を彫る能力を持学びます。マレーン次元文明の魔法技術の中心的な術者区分です。特に晶角士は、その才能により、元力石に、新しい術式文様を刻む(新魔法技術の創出)ことが可能です。術式区分の中ではもっとも難易度が高く、人数も文明全体で30人もいません。

准晶角士・・・一般的に普及している術式文様を元力石に彫る技術を持ちます。角士の中ではもっとも人数が多く、文明を支える術者区分と言えます。

単純な文様の複製が可能です。

軍角士・・・元力石の軍事的な利用、軍事戦略を研究、実践します。この角士の官階級以上の軍角士は士爵位の叙勲を受けています。

商角士・・・次元接合門を管理し、その次元間の商業公益を管理します。


この角士養成機関には、学年制や講義は存在しません。

定められた課題を、個人の能力でこなしていかなければなりません。もちろん、教師は常に待機していますので、質疑応答をすること可能です。

上記分野の卒業も、試験により判別されるため、初等教育機関同様、個人の判断で試験に望み、極めて短い機関で卒業することも可能です。

ただし、角士資格は、同時に複数得ることは出来ません。すでに何らかの角士資格を有している場合に、別の角士資格をとるためには、もともと持っていた資格を破棄しなければなりません。

なお、国民が商売として行っている鍛冶や料理などの技術は、徒弟制度(現場学習)をとっています。


▼マレーン文化圏の基本的な食生活


マレーン文化圏では、農耕・畜産を基本とした食文化を持っています。

もちろん、魚肉、獣肉を得るための狩猟も若干は残っていますが、元力石の利用により、簡単に理想的な養殖空間の維持が出来るために、原則として食用としての狩猟はほぼ必要ありません。趣味としての狩猟は残っています。

畜産をしているため、牛や山羊のミルクなどを飲む習慣もあります。

この文化の主食は、吸収率の観点から、穀類を煮込んだ、ツァイ(野菜煮込み、スープ、粥等に近い)が中心ですが、合わせてパン食も多くあります。米を炊いて食べるという習慣はありません。

料理の種類は、かなり多く存在します。それに合わせて、調味料も多く存在しています。塩、砂糖は始め、酢、各種香辛料(ハーブや唐辛子の類)等です。また調理に用いる油類も、植物油、獣油、さらにそれらを加工したバター等があります。果物や野菜などを調味料として使う場合もあります。


▼飲料について


飲料としては、果汁、お茶(ハーブ類使用)が中心となりますが、煮沸した水をそのまま、あるいは冷やして飲んだりもします。また煎った豆から煮出すコーヒー的なものも存在します。

当然アルコール類も存在します。果実酒、穀類の発酵酒が中心です。蒸留酒もありますが、あまり一般的ではありません。

生力石の生体コントロールの機能を手動で発動させることにより、強制的なアルコールの分解が可能なために、二日酔いの概念は存在しません。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ