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マレーン・サーガ  作者: いのそらん
第8章 新年
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閑話9 マレーン・サーガ 文化の考察9

・基本用語の説明


▼マレーン文化圏の姓名、呼称


マレーン文化圏では、家名を持つもの(基本的には爵位を有するもの)は、


名前・幼名(真名)・家名・爵位名


4つからなります。

マレーン文化圏の国王の正式名で説明をすれば、


ルラケスメータ・メルタ・マレーン・コグソ


となります。幼名は、元服するまでの間用いられる名前で、成人してからはよほど親しい関係でない限りは用いません。成人してからの名前は、幼名の発音を含む形でつけるのが一般的です。

家名は、国王を始め文化圏を有する子爵以上の爵位を持つものは、その文化圏が家名となります。複数ある場合は、戸籍の作成時に家名とする文化圏を決定します。国王の名前の例での、最後のコグソは、~王という意味です。

公的な場では、最後の2音節をとり、「マレーン・コグソ(マレーン国王)」と呼ばれることになります。知人友人は、相手が目上の場合や、丁寧に呼びかける場合は、サー・ルラケスメータ(ルラケスメータさん)、それ以外は、ルラケスメータと呼び捨てとなり、特に親しい場合は、メルタとだけ呼びます。親が子を呼ぶときなどは、子供が成人した後も、この幼名が呼ばれます。恋人や親しい友人も幼名を呼ぶ場合があります。

文化圏を持たない、男爵以下の爵位を持つ場合は、


名前・幼名・爵位


となり、国民は、名前・幼名のみとなります。

爵位が、婚姻などによって変化した場合は、変化したものに戸籍を書き換えますが、家名、あるいは爵位名に元をつけて呼称する場合もあります。

軍に置いては、当然の事ながら、


名前・軍階級


で、呼ばれるのが一般的です。


▼マレーン次元文明(マレーン文化圏中心)の資材


主に木がその資源の中心となります。

経済、軍事、生活の90%以上が、木製の精錬品で成り立っています。

これは物質の強度が、元力石の魔法効果によりいくらでも制御できるため、木製製品の強度、その他素材の持つ属性的な部分(燃え易い、乾燥すると反る等)を気にする必要がなくなった為です。

木製製品の代表的な物は、木そのもの、繊維、植物繊維との合成繊維、紙などです。

もちろん、石も使われますが、使用は限定されています。

また、鉄、鉛、銅などの鉱物資源も精錬されていますが、鉱物資源は、元力石に対する意思の放射を阻害する場合があるため、この文明では、ほとんど使用されることはありません。


▼マレーン次元明(マレーン文化圏中心)の動物・昆虫


マレーンの生態系は、ほぼ地球と呼ばれた時代のものを引き継いでいます。環境破壊により、絶滅した動物も多くありますが、マレーン次元文明では、動物学はほとんど研究されていない状態にあるため、それらの正確な把握はされていません。

どの動物も多少生物固体としての形質に変化がありますが、見た目的な部分でも特に先史での動物と明らかに異なるものはありません。特に、馬、羊、牛、豚、鶏等の家畜として飼われている動物は、その役割を含め、形質は同じです。


昆虫も、基本的には動物同様ですが、大きさが異なります。多くの昆虫は先史での昆虫のサイズと比較すると、相当大きなものが存在します。大きさの比較としては、蟻が象くらいの大きさにまで変異していると考えてください。


昆虫は、馬や牛などと同様に、農作業や乗用に利用されています。


▼マレーン文化圏の魔法生命体について(追記)


一般的にモンスターと呼ばれている動物の殆どは、文様術の中でも魔法生物創造の分野の中にあり、多種の動物を融合して造られるキメラと分類されています。

原則として人とのキメラは禁止されていますが、王国が統一されるかなり以前には、かなりの多くのキメラが製造されていて、その時代には人とのキメラも多数られています。ラットマンやワーウルフなどはその典型的な例ですが、都市近郊でそれらの姿をみることは稀です。

人としての思考力をもったものを人獣、それを持たないものを魔獣と呼びます。

そのほかには、元力石をその動力として動く、擬似生命体である、ゴーレムやホムンクルスなどがあります。

また、人や動物の思念体が質量をもったおぼろげな存在、現文明でも霊と呼ばれる存在があります。

人の魂を分離することができた時代があったという記述も残されているため、この霊がそれであると考えている学者もいます。しかし全体としては、マレーン次元文明全体を通してあまり科学的な解明はされていない分野でもあります。

ただし、霊的な存在そのものは否定はされてはいませんが、やはり実物を見たという話はあまりありません。

子供に聞かせて怖がらせる話として使われているのは、先にあげたキメラやこの幽霊になります。

また、これら幽霊などと同じく、思念体として分類されているのが、精霊と呼ばれる存在があります。

幽霊は、固体に縛られることなく思念体のままさまよいますが、精霊は、木、石、あるいは本や机などのあらゆる物体が時を経ることにより、人、あるいは動物、時には人獣や魔獣などの複合された意思を蓄えることにより存在が生まれます。通常、精霊はその媒介物(精霊化のおりに、意思が蓄えられた物体)に縛られており、そこから遠く離れることはできません。

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