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マレーン・サーガ  作者: いのそらん
第1章 お祭り前夜
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お祭り前夜 その2

「どう思う?」


「確かに戦時中なら、護士は必要だろうし、戦争が本格化すれば、護士は1人ではなくなる。複数の護士がいる場合、晶角士を長として迎えるのは正しい。ただ、安全協定が結ばれてから、きな臭い話は一度もなかったぞ?」


「でも、ナタル・・・。うちを含め7大文化圏が、いまだに新しい文化圏を捜し続けているのは、決して平和の為では無いわ。」


「まあ、そうだな。均衡が崩れれば、正直いつ戦争が再開してもおかしくないともいえるが・・・。でも、今の時期に?何か噂でもあるのか?」


ナタルもさすがに声を潜めている。


「今のところは無いわ。そもそも明日から、生誕祭よ?お祭り気分の最高潮の時にそんな噂出てこないわよ。」


「そうだよなぁ。」


ナタルも相槌を打つ。


「でもさぁ、リア、それでも護士は、普通は司が最初にその任に就くものだろう?その部分は納得いかないよな。」

「そうね・・・。」


急に、ナタルの目に光が宿る。


「なあ、リア・・・。その晶角士と手合わせしてみたくないか?」

「手合わせ?何を急に?それに何で?」


レアが不思議そうな表情を浮かべ、聞き直す。


「何でもいいのさ、護士に成るくらいだから、さぞかし強いんだろうさ?」


ナタルの顔が、いたずら小僧のように微笑む。


「ナタル、あなた何を考えてるの?晶角士が戦闘に長けてるなんて聞いたことないわよ。まさか、あなた・・・。」

「そうさ、来るなら、闘技場で待ってて、手合わせ願おうじゃないか!」


話の急な展開にリナも動揺を隠せない。


「そんな馬鹿な考え・・・。そもそも、あなた相手がどんな人間かもわからないのよ?万が一王が見ている前で負けるような事があったらどうするのよ?」

「負ける?頭でっかちの晶角士に?有りえないな。」


なんなくナタルは言いきる。


「あなただから余計不安なのよ。相手の戦闘技術はわからないけど、頭だけは一流よ?」


ため息混じりにリアが諭す。


「なんだと、俺の頭が悪いから負けるっていうのか?」


ナタルの声に段々怒気が含まれてきたのを察したリアは、


「そうは言ってないけど・・・。晶角士ってとにかく不思議じゃない?何をしてくるかわからないのよ?」

「力でねじ伏せる!」


二の腕を上に曲げ、きっぱり。


「だから・・。」


もう、リアも声を潜めてはいないが、その声にはあきらめの色が浮かんでいる。


「わかった、リア、昼飯の腹ごなしに一戦どうだ?」

「一戦?」

「俺が勝てたら、挑戦させてくれよ?」


もう、話はどんどんリアが考える方向とは逆に進んでいる。

それでも、自分に勝ったことのないナタルの挑戦には、しかも自分が勝つという自信に満ちた声で語るナタルに、リアも多少憤慨を感じるのは、やはり軍角士の性であろうか。


「私に勝てるわけないじゃない?」


リアの言葉にも幾分力が入る。


「だから、勝てたら力を認めてくれよ。」


ナタルも引かない。

話の方向が多少ずれている様な気もしたが、既にここまでくるとリアも『久しぶりに本気で試合をしてみるのみよいかかもね・・・。』と、徐々にその気になっていた。

それに、自分が負ける筈はないとの自信もあった。

様は自分が勝てば、ナタルの馬鹿な考えを改めさせられるのだ。


「いいわ。でも負けた方は、夕ご飯もご馳走するのよ?」

「ふん。俺だけいつまでもオマケのままじゃないからな。じゃあ早速行こうぜ。」


そういって、ナタルは、リアの手を取る。


「え、今すぐ?ちょっと・・」


やるとは言ったものの、こんなに急にとは思っていなかったリアは、自分がナタルに乗せられたことを歯がゆく思う。


「用事でもあるのか?」


と、屈託の無い笑顔でたずねるナタル。

リアは、あきらめたように大きなため息を一回つくと、


「いきましょう。」


とつぶやいた。


一度、全部を校正しようかなーって頑張ってます。

読んで、こんなに期間空いても1人でも読んでくれてる人がいるんですね。ありがとうございます。

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