閑話3 マレーン・サーガ 文化の考察3
・基本用語の説明
▼元力石の素材について
元力石の原材料である水晶には、天然のものと人工のものがあります。一般的には、天然の水晶のほうが良質であり、大きな効果を生むことができます。ただし、数は少なく貴重です。人工の水晶は、水晶の鉱物パターンを記録した元力石にエネルギー放射を行うことにより、複製を製造します。
この複製および、文様の彫りこみは、晶角士により行われます。
一般的に完成されている元力石の複製は、准晶角士が行い、新しい文様の開発、彫り込みは晶角士が行います。
文様は、1つの元力石に対して、1パターンではなく、複数の効果を元力石に与えたい場合には、複数のパターンを同時に彫り込み場合もあります。
あまりに複雑なパターンの元力石は、准晶角士では複製ができないために、晶角士が自ら複製を行う場合もあります。街頭や発火の元力石などの普及品は、その文様ごと、この複製技術を用いて製造されるのです。
新しいものでも、複製には、基本的には水晶が必要となるために、マレーン文明では、水晶の精錬技術が発達しています。
原材料として主に岩、石等が使用されます。(化学式Sio2、岩、石に多く含まれれる酸化シリコンから精製)
もちろん、自然界には鉱石としての自然の水晶も存在します。この天然水晶に彫り込まれた文様は、精錬された人造水晶よりも高い効果を発揮できるとされています。
▼記録石について
記録石とは、紙媒体に情報を残すことがほとんどないマレーン文明で、主に記録媒体として使用されている記録専用の元力石のことである。
記録石に、情報を記録するのは、記録したい情報を、意思として放射するだけで記録が可能となります。
一般的に、よく使われるものであり、どこの家庭にでも、かならずある元力石の1つです。
もちろん学術書としては、紙に記録された書物もありますが、記憶石のほうが数倍便利であるために、一般的に紙はあまり使用されていません。
また、紙は年月により朽ちてしまうため、価値は記録石よりもかなり低く扱われています。
一般的に記録石には2種類あり、1つは記録石に施された文様をなぞることにより、記録された内容が情報として遺伝石をつかって伝達されてくるものであり、もう1つは書物同様に文字情報として、空間に情報を映しだすものである。前者は、文様を発動させるキーワードがある場合が多く私通や秘匿性の高い記録に用いられ、後者は一般的にだれでもその記録された内容を読むことができる記録に使用される。




