７大文化圏会議と元服の宣誓 その１
登場人物
国王（男 ４５歳） ルラケスメータ・メルタ・マレーン・コグソ
公爵（男 ７８歳） キムエラ・エラン・ウアラ・キジシ
宮廷晶角士（男 １１１歳） イクスレンザ・レン・エンジシ
クエルス大使（男 ３５歳） ジャラザン・イバレス
ウェンザ大使（女 ２６歳） エトランゼ・シャルセン
その他大使
晶角士（男 ２４歳） ガリエタローング・ガリン・エンジジ
王女（女 １２歳） ルルシャメルテーゼ・ルルテ・マレーン・ソノゥ
宮廷晶角士（男 １１１歳） イクスレンザ・レン・エンジシ
軍角士・司（男 ２７歳） レパッタナーグ・ナタル・オウジシ
軍角士・司（女 ２９歳） ササレリアシータ・リア・オウジシ
傭兵（男 ６４歳） カカゼーノ・カイル・ゴッペ
傭兵（女 ？？歳） サラニュート・ヨーク
マレーン次元文明暦１３年 第２力期の終わり、季節は夏から秋に移りかけていた。
マレーン文化圏における暦、時間は、１日２４時間で、１年は３６５日というで、先史文明のものをそのまま踏襲しており、いわゆる太陽暦を採用していた。また、４年に１回、誤差調整のため３６６日となるのも同じであった。
ただし、月は存在せず、９１日、９１日、９１日、９２日の４単位で区切られており、３６６日の調整年には、９１日、９２日、９１日、９２日となる。
それぞれ３つの月を、第１力期、第2力期、第3力期、第4力期と呼んだ。
感覚的には、先史文明の４半期といった考え方に似ている。
１２月に分けた月の代わりに、４半期で期を分ける理由は、各文化圏を繋ぐ次元接合門を維持している元力石のエネルギーの放射周期が約９０日に１回必要であるためだった。
マレーン文明は、その文化圏の土台が、次元接合門であり、ある意味当然といえる部分もあり、その意味では、次元接合門への元力石エネルギー放射周期が、たまたま先史文明の４半期に近かったと言い換えても問題はないといえる。
先史の暦と大きく違う部分は、休日という概念はなく、建国記念日の第１力期４３日か３日間と、現国王の生誕記念日である第３力期７日からの１０日間を国の祭りとしてお祝いし、国休としている以外は、をします。一般的に１０日に１日程度、どの角士、職業にも、休養日があってよいと一般的に自身で判断し、適宜勝手に休んでいた。
王城では、第３期に入ってすぐに開催される、毎年の７大文化圏会議に向けて準備が着々と行われていたが、例年と違うのは徐々に緊迫してきた国家間情勢に対応すべく、今回の７大文化圏会議は難しい局面が予想されて入り、例年よりは王城全体にピリピリした空気が充満していたことだ。
先の武闘大会で起きた事件のこともある。今も疑いを取り払うことが出来ていない、クエルス大使の件もあり、実に課題は多かったのだ。
７大文化圏とは、移住期に分かれた１００余りある文化圏のうちで空間をつなぐ次元門が確立されなおし３０の文化圏、その文化圏の中でも複数の文化圏を直轄管理している７つの文化圏を指していた。
マレーン王国を含めた７つの文化圏は、それぞれは独立した国家体をなしており、それらの７つの文化圏は、マレーン王国が直轄管理しているマレーン文化圏を中心として、国家間の安全協定を結び、交易も盛んに行われているのだった。
７大文化圏以外の小さな文化圏は、その７つのいずれかの文化圏に従属しており、従属している文化圏の数は文化圏そのものの国力となるため、いまだ発見されていない文化圏への次元接合門の探索は、各文化圏で競って、今なお続けられている。
そして、その７つの文化圏、いわゆる７大文化圏の中でも最大の文化圏数を直轄管理、従属させているのがマレーン王国が治めているマレーン文化圏であるのだ。
7大文化圏の規模と詳細は次のとおりとなる。
マレーン文化圏
形態 ： 惑星空間
構成 ： １２文化圏で構成
制度 ： 王制
直轄 ： 王都マレーン 他１１小文化圏
クエルス文化圏
形態 ： 惑星空間
構成 ： ５文化圏で構成
制度 ： 民主・議会制
直轄 ： 首都カーリス 他４小文化圏
大使 ： ジャラザン 男 ３５歳
レタン文化圏
形態 ： 惑星空間
構成 ： ３文化圏で構成
制度 ： 民主・議会制
直轄 ： 首都ノーウ 他２小文化圏
大使 ： ウラマダ 女 ４９歳
イルケス文化圏
形態 ： 惑星空間
構成 ： ３文化圏で構成
制度 ： 民主・議会制
直轄 ： 首都ラバノ 他２小文化圏
大使 ： センタラ 男 ７６歳
ノール文化圏（次元国家間同盟にも参加）
形態 ： 次元空間
構成 ： ３文化圏で構成
制度 ： 民主・議会制
直轄 ： 首都ルン 他２小文化圏
大使 ： ネノラス 男 ５５歳
ウェンザ文化圏（次元国家間同盟にも参加）
形態 ： 惑星・次元空間
構成 ： ２文化圏で構成
制度 ： 民主・議会制
直轄 ： 首都ラッホ 他１小文化圏
大使 ： エトランゼ 女 ２６歳
コンヌ文化圏（次元国家間同盟にも参加）
形態 ： 次元空間
構成 ： ２文化圏で構成
制度 ： 共和・議会制、軍事政権国家
直轄 ： 首都ズザ 他１小文化圏
大使 ： デドロー 男 ６２歳
今回の会議は、闘技大会での事件があり、どの国家も状況の把握が遅れが国家として致命的になることを恐れてか、７国すべての大使が参加を予定しており、既に半数以上の文化圏の大使が登城を終わらせていうた。会議までは、もうほんの数日であるため、残りの半分の大使も一両日中には登城すると思われた。
とうとう、新章に突入です！
いやー同時に登場する人物が多いと書きにくいですね。
でも、いろいろ展開する章なのでご期待ください。
