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すーすーと可愛い寝息を立ててベッドへ沈む愛弟子を見ながら、俺はやれやれと隣へ腰を下ろした。


ローサは俺が保護した子供たちの中で一番年少で、親が恋しかったのだろう、一番甘えん坊でもあった。

昔は手を握ってやらなきゃ眠れなかったし、何かあればすぐに『お師匠様』とうざいくらいに呼ばれ……。


「それがまあ、よくもこんなに大きく育ったもんだ」


昔を思い出すと感慨深くなる。

いつしか俺のことを好きだ好きだと騒ぐようになり、最近ではどこで覚えたのか夜這いだなんだのと押しかけてきて。

まったく困った娘なのだ。


けれど困ったことはもうひとつあって――。


ローサの想いに応えたい瞬間が来る。

一番手が掛かる可愛い娘として育ててきたはずなのに、ふとした時に見せる表情や仕草がまるで大人でドキリとさせられるのだ。


いやいや、娘だぞ?

……ん、まあ、血は繋がっていないが。


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