漂うラブコメ臭
ヒョウです。
3回目です。
なんだかんだ言って先にこっち書いちゃいました。
暇つぶし程度に読んでください。
9、花火大会
あの波乱の日から2週間ほどがたち、みんな各々好きな事をしている。
千紘は猫を愛で、天馬は1人で何やらトランプだったりコップにコイン入れたりし、すずさんは、裁縫をしている。
小多奈と彪介はリビングで話し合い?をしている。
…暇だ。
「そーいや今日花火大会だよー」
千紘が猫を抱きながらそんなことを呟いた。
花火大会か…みんな行くのかな?
「どうします?行きます?」
「そうだな。何時から?」
「屋台は6時からで花火は7時半から1時間。」
千紘さん詳しいな。
「うし、じゃあ6時半ごろまでに準備だとか終わらせてー。」
いつもこういう時に彪介は役に立つな。
みんな行く気だ。家からじんべえでも持ってこようかな。
お昼がすぎ、またもやダラダラしているとふと彪介に読ませた小説の感想が気になった。
「小多奈ー、彪介どこいったか知ってる?」
「沼。」
「了解。」
僕の住んでいる街は沼の近くにあり、その沼に隣接している公園のことを市民は「沼」だったりと呼ぶ。
あそこは自然が沢山あってリラックスできる。
「じゃ、ちょっと行ってくる。」
道に自転車を出して跨り、漕ぎ出す。
着いてから5分ぐらい辺りを見回すと、ベンチにパソコンを膝に置いた彪介がいた。
「よ。」
「ん?どうした?」
「ほら、この間のやつの感想聞きたくて…」
僕の書いている小説は、異世界とかには行かずに、現実世界の普通のラブコメだ。
「ああ、えーと…感想書いた紙があるんだけど家にある…。」
「あ、そっか。」
「んで一つ頼み事があるんだけど…その小説を冬コミで出したいんだ。」
あーーー、冬コミ…おーけーおーけー
「別にいいんだけど…夏コミはどうした?」
「実は落ちてた。」
「えぇ…」
落ちてたって…あんなに打ち合わせしてたのに…。
「んじゃ、後で直して欲しい所とその他細かいとこ、説明するんでよろしく。」
「了解。」
…しっかしこういう所にいるとやはり心が落ち着くもんだな。
彪介がここに来るのもわかる。
花火大会もここでやるんだったな。今は人が少ないけれど、夜になったら人が沢山溢れかえってるだろうな。
「よし、ここにいてもしゃあねぇ。戻って準備しようぜ?」
「そうだな。」
「ただいまー。」
「ただま。」
手洗いうがいを済ませた後にリビングに入るとそこには天馬しかいなかった。
「お前なにやってんの?」
天馬は1人でトランプをいじくっている。
「あ、いや、なんでもねぇ。ちょっとね。」
「女子は?」
「浴衣を各自取りに行ってる。」
「ほーん。」
いやぁみんなの浴衣姿か…千紘は去年も見たからともかく、小多奈とすずさんだよな。
いやぁ楽しみだ。
それからまた数時間たち女子は2階の空き部屋で着替えている。
なんで空き部屋なんだろうな。
「できたよー!」
「やっとか。」
かれこれ着替え始めてから1時間半近く経っている。早めに着替えさせといてよかった。
「じゃーん!どう〜?」
1番最初は千紘。毎年見ているだけあって新鮮味こそ薄いが、普段よりなんというか、可愛く見える。ちなみにオレンジのアサガオが咲いている柄だ。
「ばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
そんな奇妙な効果音を叫びながら出てきたのは小多奈。何故かとっている歪なポーズはともかく、普段おろしている髪を大きめなお団子にして、かんざしをさしている。
やっぱり浴衣というのは不思議な魔力を秘めていて、いつもより5倍は可愛く見える。
いや、普段が可愛くないっていういみじゃあないぜ。
柄は青い生地に金魚が泳いでいるやつだ。
最後に出てきたのはすずさん。
普段結んでいる髪をいつもの小多奈のようにおろしている。
なんというか、どう表現すればいいか分からんが…
「めっちゃ美人じゃね?」
そう。天馬。それだ。
「さて、そろそろ行きますか。」
案の定、花火大会の会場は人が溢れており、6人で進むのは割と困難にちかかった。
「やばい。このままだとはぐれる。」
「ああ、僕達が場所とってくるから、なんか食べ物買っといて。彪介、天馬、いこう。」
「おうよ。」
「んじゃ場所とったら連絡するわ。」
30分後、たくさんの人混みの中ようやく僕達は、場所と取れた。
そして女子チームとも合流出来た。
だがしかし…
「ダメだ。繋がらないよ…」
「この人混みだしな…」
小多奈さんが迷子になってしまったのだ。
「探しに行く?あと20分で始まるけど…」
「うん。行こう。」
「じゃあ見つからなくても15分後にここ集合で。」
「了解。」
彪介は待機。
さて、探しに行くとするかね。
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こういうのを待っていた!と言ったらおこられちまつかもしれねぇがこの俺、天馬はチャンスだと思った。
こういう時に助けて、少しずつ好感度を上げて行くんだ。
よし、まずはボート乗り場の辺りからだ。
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こういうのは高いところから探すに限る。
近くにある生涯学習センターの屋上広間に出て探す。
「おーい小多奈さんやーい。」
屋上にはいないみたい。
今度は柵から祭の屋台の所を見渡してみる。
いない。
だめだ。屋上より普通に歩いて探しはた方がはやいや。
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どこにいるんだ…。
なかなか見つからない。
この人混みの中、探し出すのも一苦労だろう。
実際苦労しているしな。
ちょっと遊具に登って渡してみるか…。
全く…こういう時に限っていなくなるんだから…。
まあいいけど。とにかく誰よりも早く見つけなきゃ。
「「あ、」」
遊具に登り見回そうとした時、見慣れた顔遊具に登ってきた。
「お前…どこいってたんだよ。」
「あはは、ごめんごめん。」
小多奈だった。
花火開始まであと7分。
このままみんなの所に行かずに、二人でいたいな。
よし、
「あのさ、話があるんだけど…。 」
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なーかなか見つかんねぇな。
いつもはうるさいくせに、こういう時だけ静かにしやがって。全く…。
あ、いた。
遊具に登ってる。
まあ、迷子になったら目立つところにいるのが鉄則だよな。
見た感じ1人っぽい。あと6分で始まるし早くみんなの所に連れて行ってあげなくては。
ん?隣に誰かいるな……あれは天馬か?
二人で何やってんだ。
僕は天馬達に手を振った。
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初めてだった。
想い人に告白をしたのは。
「あー。うん。え。うん。あー。ごめん。ちょっと時間ちょうだい。」
「うん。いつまでも待つよ。」
しばらくの沈黙
「ごめん。ちょっと答え出すのに時間かかりそう。」
「…そうか。いいよ。待つよ。」
「ごめん。文化祭までには答え出すから…。」
「うん、大丈夫。」
「じゃあ。みんなの所行こっか。」
「そうだな。」
「あ、慧ちゃん見つけた。行こっ。」
だっーーは!やっべ。めっちゃ緊張した。うっわなんだこれ。めっちゃ手汗やばい。脂汗もやばい。なんかもう色々やばい。語彙力もやばい。
まあ、これでいいのかな。保留の時って大体は振られるイメージだし、期待しないで待とう。
変な期待するとダメだった時ダメージひどいし。
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おっ、こっちにおりてくる。
とりあえず近づくか。
よいしょ。うんしょ。
よし。
「お前どこいってたんだよ。」
「ちょっとね〜。」
「まあ、いいじゃねぇか。見つかったんだしよ。」
「まあ、それもそうだな。」
そのあとは、みんなの場所まで戻り、花火を見てみんなで帰ることになった。
ひとつ心残りなのは2人で何話してたの?って聞くとこたなさんが赤くなって俯くことだ。
全く。どんな話をしていたんだ。%$/storage/emulated/0/NovelNote.sn.jp/images/20200115212747551$
10、新学期
「みんなーーー!起きてーー!今日から学校だよーーーー!」
千紘の声が家中にひろがる。
今日は9月1日。とうとう二学期が始まる。
リビングに出ると机の上にパンと目玉焼き、サラダ、スープ、牛乳といった洋食の朝食が並んでいた。
「いただきます」
うん、美味しい。
やっぱりすずさんが作る目玉焼きは美味い。
そのまま朝の準備を済ませ、学校にむかう。
今学期も、なにごともありませんように。
色々あり長かったようで短かった夏休みが終わり、ついに学校が始まった。
二学期になってもいつもの下駄箱に靴を入れいつもの階段を上りいつもの廊下を歩きいつもの教室に入る。
また、退屈だけどそこそこ楽しい学校生活が始まるんだろう。
席に着き、本を読み始める。
別に友達がいない訳でもない。
朝はこう、怠くてあまり話さないだけだ。
キーンコーンカーンコーン
「ホームルームを始めるぞ〜」
チャイムと同時に担任の田中が入ってくる。
「とりあえず始業式だ。体育館にむかってくれ。」
そうだ、始業式だ。…めんどくさいなぁ。
体育館に移動して体育座りする。床が固いから尻が痛いんだよなぁ。
「もう少しすると文化祭の準備になりますが、勉強も怠らないように。えーそして…」
なんていう校長の話を聞き流す。
そっか。文化祭か。うちのクラス何やるんだろ。
そのままぼーっとしているといつの間にか始業式が終わり、教室でホームルームの時間になった。
クラス委員が前に出る。
「文化祭の実行委員を決めます。やりたい人いませんか?」
めんどくさいな。寝ようかな。
いや待て、ここで寝るといつの間にか〜ってやつがセオリーだ。
女子は1人出てるみたいだが、男子は居ない 。
「男子いねぇのか。どうする?クジにするか?」
それはまずい。もしかしたら当たるかもしれない。
「よし、引いてけ〜」
うちの担任は、どんなことが起きてもいいように色んなくじを持っているらしい。
「まあ、当たらんやろ。」
「フラグやん。」
うるせ。わざわざ後ろむくんしゃねぇ小多奈さんよ。
そうこうしているあいだに僕が引く番だ。
これだぁ!!!
「全員引き終わってからみろよー。」
次々と人が引いていく。
「よし!最後のやつ引き終わったな。見ていいぞ。」
チラッ。
………
チラッ。
マジかよ…。
「慧ちゃんどうだった?」
無言で紙を見せる。
「うっわ。何?ラノベ主人公ごっこでもしてんの?どんな確率よ。」
そう。実行委員である。
「実行委員なったやつ手ー上げろー。」
黙って手を上げる。
「よし、日暮なら任せられそうだな。み任せたぞ。」
「頑張れ〜。」
「前向けっての」
…めんどっ!
まあいいけどさ。
「あと、文化祭終わったら体育館があるからどんな曲歌いたい考えとえよ。」
もう体育祭のはなししてんのかよ。
学校が終わり、いつもと同じように帰路につこうと荷物を背負う。
「あ、慧斗くん!ちょっと待って!」
呼ばれたので振り返ってみると、もう1人の実行委員の、小倉詩乃さんがいた。
「明日の朝から集まりあるって。」
「わかった。小倉さん、ありがと。」
「小倉さんじゃなくて名前で呼んで。小多奈ちゃんみたいに。」
「お、おう。別にいいんだが…」
あまり話したことの無い女子を名前で呼ぶって言うのはちょっとばかしハードルが高いなぁ。
「詩乃さん…でいい?」
「うーん。今はそれでいいや。」
小倉…詩乃さんは低身長でぺったんこ。赤髪で後ろにフィッシュボーン?って感じの人だ。
正直かわいい。もしかして実行委員になったのは正解だったか?
「はいこれ。」
そう言って詩乃さんは僕に1枚の紙切れを渡してきた。見てみるとメッセージアプリのIDだった。
「あ、後で追加しとく。」
「んじゃこれからよろしく。ボクは部活行ってくるね。」
「うん、頑張って。」
詩乃さん自分のことボクって言うのか…意外。
「ただいまー。」
あれから、何事もなく1人で家に帰った。
リビングに入っても返事は無くどうやら僕が最初に帰った人がっぽかった。
紅茶でも入れるかね。
そうと決まればカップとポットあとティーバックを出してお湯を沸かして…
今日はいい天気だし外に椅子と机の持ってこうかな。優雅に放課後ティータイムと行こうじゃないか。
自分の部屋から折りたたみ式のテーブルと椅子を持って外にでる。
「慧ちゃんなにしてんの。」
おっと、小多奈が帰ってきたみたいだ。
「放課後ティータイム。」
「私も混ぜて。」
「いいだろう。」
となると椅子は2つか。
「じゃあ紅茶の方よろしく。今お湯沸かしてるから。」
「任された。」
椅子と机を準備し、少し待ってると小多奈がポットとカップを持ってやってきた。
「暑いからアイスティーだからね。」
「了解。」
小多奈がカップに紅茶を注いでくれる。
もちろん僕はストレート。
小多奈はミルクティー。
「そういやどっかの国じゃミルクティーのミルクを先にカップに入れるか、紅茶入れたあとに…っていう日本で言うきのこたけのこ戦争があるらしいよ。」
「ふーん。そんなことより慧ちゃん実行委員どう?」
どうと言われたってまだ活動もしていないから
なんとも言えないが…
「まあ、ぼちぼち招集かかるだろうしそんとき頑張るよ。」
「そうかい。」
うーん。紅茶がうまい。
あ、そうだ詩乃さんにメッセージ送っとかなきゃ。
ま、後ででいっか。今は小多奈とのティータイムを楽しもうじゃあないか。
それから1時間ほどがたち、紅茶も飲み終えたので家の中に入った。
さてと、詩乃さんにメッセージ送っとかないと。
「こんにちわ、日暮です。…っと。」
送信!
送ってすぐ既読が着いた。
「どうも、小倉です!よろしくお願いします♪」
なんて音符の着いた返信がきた。
あまり僕の周りに音符やら絵文字やら使う人が少ないからかどこか新鮮な気分だ。
「明日は8時5分に集合だって!」
続けて送られてきた。
5分か…。意外と早いな。
翌日。いつもより早めに家を出た。始業が8時半からなので(いつも着くのは20分)30分ほど早く出たので大丈夫だろう。
現実逃避はやめだ。実行委員になった翌日。つまり今なんだが少しやばい。いつもどうりの時間に起きたせいで集まりに遅れる寸前なのである。食パンを咥えて走ってるのはあれだ。お約束みたいなもんだ。
さて、あの曲がり角を曲がればすぐそこだ。
どん。
うわっと。その時日暮に電流走る。
これはまさかのお約束展開なのでは?
そう考えたが今急いでいるのは多分僕だけなのでちがうだろう。
「わ、悪ぃ。急いでるから、、、。」
「あ、慧斗くん。慧斗くんも遅刻?」
「あ、詩乃さん…。」
ぶつかった相手は詩乃さん。この人が今ここにいるということは…?
「やばい。遅刻する!」
「走れー!♪」
なんか詩乃さん楽しそうだな。
そんなこんなでギリギリセーフって感じで特にお咎めもなく、集まりに行けた。
集まりと言っても初日なので、自己紹介と役割決めだった。
僕は特に役割はなかったのだが、詩乃さんは副実行委員長になった。本当は委員長になりたかったようだが、それは2年生の役割らしく出来なかったっぽい。
一通りきめてから始業前になったので解散となった。午後もあるらしい。
とりあえず教室に戻り、準備を終わらせる。
「おつかれ〜。」
「ありがと。」
まあ疲れてはないがな。
「そういや文化祭っていつだっけ?」
「3週間後。」
「3週間…か…結構あるなぁ。」
「そうか?いがいとすぐだろ。」
小多奈はうーんとうなりながら何かボソボソ呟いている。
最近多いよなぁ。確か花火大会の後からか?
まあ、知らんけど。
さてと、朝のHRがはじまる。
ちなみに、僕と小多奈さんの席関係はハルヒとキョンと同じ。位置もね。
「ホームルームを始めるぞ。席つけー。」
みんな各々席に着く。
「最初に文化祭の出し物。明後日の放課後までに企画してくれ。実行委員、よろしく。」
投げやりだなぁ。
え〜ホームルーム終了まで残り3分残っているんですが、全く決まっておりません。
なぜなら…
「プラ板屋がいい!」
「いいや!プリン屋さんがいい!」
こんな様子だからです…。
なんだよプラ板屋って…小学校のバザー以来だよそんなの聞いたの。
まあ、午後と明日もあるし、いいか…。
「ちょっとみんな落ち着いて!」
詩乃さん、多分無駄だぜ?
ちなみに千紘はプリン屋さん勢小多奈は射的を提案したけど票数が集まらなくて拗ねてる。
いや拗ねんなよ。子供かよ。
「お前ら静かに!時間ないから連絡だけするぞ!席つけー!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
うーんダメだったか…射的屋さん。
行けると思ったんだけどなぁ。
あ、どうも小多奈です。
花火大会から1ヶ月ほどたっています…。
いや悪いと思ってるんだよ?さすがに2ヶ月も待たせるのはホントに良くない。
でもなぁ。文化祭って言っちゃったんだよなぁ…。
え?「別に文化祭前でもいいだろ。」だって?
「可哀想だろ!」だって?
いやほんと申し訳ないと思ってる。
でもさぁ、。
誰かに相談出来ればいいんだけどなぁ。
これが結構むずかしい。
まあまだ時間はある。ゆっくり考えればいいか…。
始まった授業を聞き流し、ふとノートに目を落とす。
そこにはさっき落書きした可愛らしいキャラクターが1匹。
完全オリジナルキャラクター、そして私の話し相手でもある。
あ、友達がいないってことじゃないよ?いやでもちょっと寂しい人みたいだな…。
まあいいや。
私がこんなに悩んでいるのは理由がありまして。
理由としては簡単なんだけど、ほら、あのね、気になる人っていうかなんというか。相手っていうのが…私の後ろにいる人、まあ、慧ちゃんなんです。
初めての趣味の合うリアルでの異性だったし…。
え?彪介は?だって?なんか恋愛対象として見れなかった。あの人キャラ作るために最初だけ私のことこーさんって呼んだり天馬のことてーさんって呼んだりしてたしね。でも良い奴だよ?結構。
まあ、彪介のことはどうでもいいんです。
うーんどうしたらええのかしら…。まあ、まだ時間はある。後で考えればいいや。
10.1妹襲来。(おつまみのようなもの)
実行委員になってから2日経つ。
あれから毎日のようにあつまり会議してを繰り返していた。
こんなことに慣れていない僕はかなり疲れている。ちょっとエナジードリンクでも買いに行こうかな。
「ちょっと出かけてくるー。」
「はーい。」
チャリを道端に出してまたがりペダルに足をかける。
「あ。お兄ちゃん。」
足早々にすめらぎ荘の前から消えて、スーパーに行こう。スーパーの方が飲み物は安い。
「ちょっとお兄ちゃん。無視しないでくれる?」
「なんだよ。今忙しいの。」
「嘘つけ。お兄ちゃんが忙しいわけないでしょ。」
さっきから僕の服を引っ張っているのは僕の妹。日暮愛花。まあ、めんどくさいやつだ。可愛いけどね。
「なんでお前がここにいんの?」
「えー。来ちゃった。(はーと)」
「僕今から買い物行くけど。」
「じゃあ愛花すめらぎ荘入ってるね!」
「あっちょっ待...」
ホントに俺の妹か?ってぐらい行動が早い。僕でなきゃ見逃しちゃうね!
全く…まあいいや。モンスター買ってこよ。あとポテチ(うすしお)。
「ねぇ愛花ちゃん夕飯食べてく?」
「いえいえ大丈夫です。」
「ほらほら遠慮しないで!」
「うーんじゃ、頂いてもいいですか?」
スーパーから帰ってきてリビングに入ると違和感がなかった。むしろそれが違和感だった。
僕の妹こと愛花はめちゃくちゃうちに溶け込んでいたのであった 。
何この子…恐ろしい子…。
ここまで読んでくれてありがとうございますゥ!
今度こそ別のもの書き始めようとしてるんでこっちがだいぶ遅れます…。
ご意見、感想お待ちしております。