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爆縮と体温の機知(7)

一升瓶

平静を装う人間の異常な行動は

実に簡素で簡単なものである

身体的反応を出す者は

手で何かを出し入れしている

視線も何処かを泳ぐし

首が明後日の方向を向く

通常の行動

つまり、その人の普通から

リズムが変わるのである


どんな話かは

全く聞こえて来なくとも

表情で

大まかな感情は読み取れる

それは

できない方がおかしいことである

心情の細かな部分は

本人以外に

知ることはできないのだから

それを脚色した所で

あなたが

その状況になったらという

自分の顔を

覗かせているだけである

それで知られていること

計算されていることを

意外と人は考えない


感情のままに

活動している人の

あのだだ漏れしている性質

あれに理想を抱くのは

他人の感情を考えない者に見える

考えているフリをしている

自分の行動に酔っているのだ

嘆かわしいとは思わないが

変な寂しさだけが

形を変えながら絵を描いている

他には見つけられなかった時間を

想像の物語にして

溜め息が出てしまう


きっと後味が悪い物になる

そういう計算や想像は

本当になる場合がある

考えられるということは

可能性がゼロでは無いということだ

だからこそ

人間は学問を作った

それが信用されないのであれば

真夏に雨乞いをして

夕立を成果だと言うのだろう

くだらないことを考えるのも

学問の一つではあるが

人間をくだらなくするものでは無い

そうであった筈なのだ




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