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GW!(Girls&Wonder)

こんにちは、影斗です。

今回はゴールデンウィーク編です。

では、続きをどうぞ。

1

 時は大型連休前。

 あたしたち五人はいつものように影信の机の周りに集まり話をしていた。


「そういえば、義光と影信は部活入ったの?」

「僕らは帰宅部だよ」

「えっ、部活入ってないの?もったいないわね」

「俺は力加減を考えないといけないから面倒だ。やりづらい」


前に聞いた話だけど、闇属性は人口が少ない分、他の属性よりも身体能力が高く、魔力が強いらしい。


「そっかー。あい達は吹奏楽部だからねー」

「あたしはバスケットボール部だよ。入りたかったら来てね。待ってるよ」

「行かねーよ。話聞いてたのか?もう俺帰るから。ゴールデンなんとかを楽しむんだ」


 するとももが、首をかしげて真面目に質問してきた。


「影信ってする事あるの?」

「家で読書だ。これほど楽しいことはない」

「なら、僕も帰るよ。じゃあね」


そう言って義光と影信は帰ってしまった。

 それを見計らって、あたしは二人に話を持ちかけてきた。


「ねえ、せっかく魔法使いつながりで仲良くなったんだから、あたしたちだけでゴールデンウィークにどこか行こうよ」

「いいねー。ももはどう思う?」

「いいと思うわよ。ちなみに、どこに行くかは決まってるの?」


それはね、と言いながら、ポケットをあさった。


「じゃーん!」

「えっ!それって」

「そう!新しく出来た遊園地。ディスティニーパーク!」

「よくチケット取れたわね」

「しかも、優先カード(正規チートチケット)付きだよ!」

「すごーい!はやく行きたーい」

「日にちは明後日。駅前集合で。遅れないでよ」



2

「明後日の計画は完璧になってるのか?」

「もちろんだ。明後日が楽しみになるぞ」

「素晴らしい。では本番、ディスティニーパークで会おう」

「了解」


暗い部屋の中でついているパソコンの光に照らされた二人の顔は、暗く笑っていた。


3

当日。いつもより早く起きないといけなかったけど、楽しい日の朝は早い。

 5時の新幹線に乗るため、4時半に起きる予定だったけど、4時12分ぐらいには起きていた。

 そのあと、駅に到着し、みんなと新幹線に揺られて、気がつくとテーマパークまですぐ近くの駅に着いた。


「みんな準備はいい?」

「あいは準備万端だよー。ももは?」

「私も準備オッケーよ」

「よし、なら入りますか」

「はーい」


そう言って行こうとしたら、あたしは男の人と肩がぶつかってしまい、その衝撃で男は持っていたかばんを落としてしまった。


「ごめんなさい」

「何してんだ!さっさとどっかいけ!」


あたしはかばんを拾い上げたが、男がひったくりからかばんを取り返すように奪った。そのまま男は、どこかに行ってしまった。


「災難だったわね」

「ほんとそうだよ」

「ねー、はやく行こ?」

「そうだね。よし、行こう!」


あたしはあの時、見てしまった。

 かばんのチャックが開いていて、その奥には無数の爆弾が入っていた。


あの男はそれで何をするつもりなのだろう。いや、やることは分かっている。問題は、〔どこ〕なのか。




4

 あたしたちは、最初に人気アトラクションであるジェットコースターに並んだ。


 とはいっても、優先カード(正規チートチケット)を準備しておいたので、長い間並んでいる人々の横をどんどん進んで行った。

 それはそれは、とても愉快だった。

 ちなみに、ジェットコースターも楽しかった。


 その後も、優先カード(正規チートチケット)を存分に使い、午前中に3つも乗ることが出来た。


「面白かったねー。でも、ちょっとお腹空いてきたー」

「そろそろお昼にしようか」

「そうね。あいちゃん、お昼何が食べたい?」

「ハンバーガー!ハンバーガー食べよー」

「いいね。なら、お昼はハンバーガーを食べよう。場所は、あの建物の最上階だね」


今行こうとしている建物は、このパークで一番高い建物だ。最上階からはパークを一望出来るらしい。これは楽しみだ。


 あたしたちはお腹が空いて歩く元気もなかったはずなのに、軽快なスキップで建物に向かっていた。





5

手に持っていたトランシーバーから、こもったような音が聞こえて来た。


「準備出来たぞ。どうぞ」

「よし、これから計画を進めて行く。どうぞ」

「了解」


そう言って、その場を立ち去った。その数十秒後、とてつもない音と一緒に、パーク内のアトラクションの一つが炎をまとっていた。

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