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始まりはいつも突然に…

こんにちは。影斗です。僕にとっては初めて小説を書いたので、最後まで読んでいってください。

ちなみに、この小説は僕のオリジナルなので、他の小説に似ていても気にしないでください。

1

時は春。

あたたかい目で見守る太陽の下、俺たち二人はこの学校に来た。今日から三年間、誰にも邪魔されないのんびりとした生活をしようと思う。


「よし、行くか」

「そうだね」


俺たちは、レッドカーペットの上を歩くかのような気分で玄関に向かった。この時、物語が大きく動こうとしているなんて誰も知ろうとしなかった。


2

 私は青塚桃菜。高校一年生の現役Jk。とは言っても、さっきまで入学式があり、クラスが発表されたばかりだ。つまり、まだ駆け出しのJkということ。


「ねぇ、あの子面白いよ。見て!」

この子は私の親友の本田愛。私はあいちゃんと呼んでいる。私と違って明るい子だ。一緒に吹奏楽部に入る予定。


「どの人が面白いの?」

「あの驫山義光っていう子だよ。漢字が読めな いんだけど、合ってるかな?」

「多分『驫山(ひょうやま)』で合ってると思うよ」

「あの子、魔法が使えるんだって」

「何それ、本当?」

「何で信じないの?」


何でって、魔法だよ。本当にあるとは信じがたい。あいちゃんはちょっと天然なところがある。今もどこで拾ったのか、胸ポケットにきれいな花が花瓶に飾るように入っている。ここは少しからかうのもありかな。そう思っていたら、あいちゃんが私の手をつかんで驫山くんの前まで引っ張った。


「ねぇ、ももに魔法を見せてあげてよ」

ちなみに『もも』は私のこと

「お、いいぞ。」


そう言って驫山くんは胸のポケットから木の枝のような棒を取り出した。そして、私に向けて何かぶつぶつ言い始めた。すると私の胸ポケットから一輪の花が出てきた。


「え!何これ?」

「魔法を見せてと言われたから魔法に決まってるでしょ。ところで烏谷を見なかった?」


誰だろう。まだ見てないけど、同じクラスだろうか。まぁでも、ノリがいい人がいるのはうれしい。これは、学校生活がにぎやかになりそう。

でも、それとは反対に盛り下げそうな人もいる。その人は私の隣の席にいる。私が見ている限り、本としか向き合っていない。とりあえず、隣人には挨拶しておこう。


「こんにちは」


隣人は少し不機嫌そうに私をみた。そんな顔されてもなぁ。確かに、本を呼んでいるときに声をかけられるのは好きではない。読書好きとしてそこは共感できる。


「こんにちは…」


そう言って、また辞書のような本に顔を向ける。小さい声ではあるけれど、挨拶はちゃんとしてくれるみたいなので悪い人ではないようだ。


「ヤッホー!」

「うるさいぞ、泉宮。」

「そんなの読んでないで、ちゃんと挨拶したら?」

「えっと…」

「あっ、ごめんねー。あたしは泉宮遥。よろしくね」

「よ、よろしくお願いします」


この人たちは恋人どうしのような仲に見える。本当に初対面なのかな?ひとついえることは、私、この人は苦手かもしれない。ところであの本を読んでいた人の名前はなんていうんだろう。緊張して聞くのを忘れてしまった。


3

 隣の人が疑問にしていたので答えておこう。俺は烏谷影信。でも、もう話す機会なんてこないだろう。そんなことを思いながら、周りを見る。まだ初日なのに、表でも裏でもにぎやかにしゃべっている。俺はニヤニヤしながら本の続きを読んだ。


4

 あたしは信じていなかった。でも、さっき影信と話していて確信した。間違いない。あたしは自分だけが知っているという優越感に浸っていた。


5

時は経って放課後。

私は帰ろうとしていた。私の通学路は面白くないくらいにまっすぐな道が多い。私は歩きながら今日話しかけた人たちを思い出した。親友にノリのいい魔法使い。真っ暗な人もいたが、悪くない。むしろ、私にはもったいないくらいだ。それと同時にこんなことを思う。何か悪いことが起こりそうな予感がする。

その瞬間、私の後ろで金属音が聞こえた。私は反射で振り返った。

そこではなんと、二人の男が立っていた。一人はフードを被ってナイフを持っていて、もう一人は私と同じ学校の制服を着て、刀を持っていた。そして、刀はナイフを受け止めていた。


『逃げろ…』

え!

『はやく逃げろ』

何?どこから聞こえるの?


私はわけもわからず二人から距離を置いて状況を整理しようとした。今、何が起こってるの?

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