死測計算途中式
小さな木の板
集めて作り上げた犬小屋
今日からここへ
住みながら
一寸 遊ぶ為に
人間の言葉を知らない
人間の身体は
空気中の窒素の量と同じ
酸素を吸いながら
生きては逝ける あまり1
人混みを千切り
違和感ある目的
それを持った人間を
たまにテレビで見ては
不格好な雪だるま
これしか作れなかった顔を
観察した
価格の安い物を
購入する為
お手軽な財布から
お金を支払う
価格の安い物イコール僕
大抵の人間の命は
二億円から三億円で
売買される
水速を推測して
泳ぐしかない
辿り着いた場所では
寒晒し
ゆっくり甘くなって
子供になる
九九を言い続ける日々
南無阿弥陀仏と等しい
座布団の上