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 冒険者を洞窟に閉じ込めてから一週間がたった。マップに表示されるアイコンは一人まで減ったので、もう十分に弱ったのだろうと判断し、止めを刺しに行くことにしたのだ。ステラ、ノワールと数匹のモンスターを伴い、洞窟の中に進む。ウィルは万が一冒険者が着た際の対応のため、留守番を任せている。

 ちなみに、罠や病気などでダンジョン内で死んだ場合、その侵入者を殺したことによる『経験値』はダンジョンのモンスター全員に等しく分けられるようで、多数のモンスターがレベルアップ、ランクアップした。冒険者17人分の経験値は、相当に多かったようだ。



「この先を曲がったところに生き残りがいます。気を付けて進んでください」


 先頭を歩くステラとゴブリンに、スマホで得た情報を伝える。通路を曲がった先の一番奥、行き止まりの袋小路になっている部分にいるようだ。5日前に最後の一人となってからは、ずっとその位置に留まっている。


「了解だ、主殿」


 剣を抜き、構えながらステラは答えた。曲がり角を曲がると、20mほど先に壁に背中を預け、此方を向いて床に座る人影が見える。ゆったりしたローブを着ており、体形はわからない。顔もフードに覆われ顔が見えない状態だ。


「警戒しながら進むぞ……。主殿とノワールはそちらで待っててくれ、万が一があるといけないからな。ウルフ達も主殿の警護だ」


 ステラの声に頷き、歩みを止める。ノワールと僕の前には3匹のウルフがおり、もしもの時に備えてくれている。最も、ステラを突破するような敵であれば、肉壁となるしかないような気がするが。まぁ十分弱っているだろうし、その心配はないと思うが。


「お前らは投げ斧用意、合図を出したら投げろ」


 ステラの左右に控えるゴブリンが斧を取り出し準備を行うと、ついにステラが攻撃の指令を出した。


「やれっ!」


 2体のゴブリンが次々と斧を投げる。10本投げたところで斧がなくなったようだ。斧は何本か当たっているようだが、アプリを見るとまだ冒険者は生きている。反応が無いのが不気味だ。


「まだ死んでません!気を付けてください!」


「了解だ主殿!行くぞ!」


 そう叫ぶとステラは両手で持った鉄の大剣を上段に構え、大きく振り上げて切りかかる。剣が振り下ろされる瞬間に、冒険者が体を横に転がし剣をよける。ガキンと鈍い、鉄剣で地面を叩きつける音が洞窟内に響く。

 冒険者が懐から30㎝くらいの棒状の何かを取り出し、両手で投げてきた。


「ギィ!」


 ステラの横にいたゴブリンにソレは当たったようで、ゴブリンが一体うめき声をあげながら倒れる。


「飛び道具注意!ステラさん魔法で援護を!」


「は、はい。偉大なる闇よ、光を奪い暗闇へ誘え……。ブラインド」 


 ノワールの魔法が発動するが、効いているかはわからない。その間に、ステラは二撃目、三撃目と攻撃を行うが、敵も剣を取り出しステラの攻撃を捌いていく。押しているようだが、決定打にはいたらない。一旦距離をとり、コチラを庇う様にステラが敵に立ちはだかる。


「くっ!やるな!アタシはデュラハンのステラだ!お前も折角だ、名を名乗れ!」

 

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