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 それから我々は、冒険者の襲来に備え、ダンジョンの防衛プランについて話し合った。ウィルの予想だと、ダンジョンの有無の確認、ダンジョン内の浅い階層の偵察を目的に3~4パーティーが派遣されるのではないかとのことだ。まだダンジョンの存在を確認されていないため、小数のパーティーで来ると予想している。一般的にパーティーは3~5人で構成されるので、20人ほどの人間が来ると考えて防衛計画を立てることにした。

 情報を持ち帰られたくないので、できれば冒険者達の全滅を狙いたいが、こちらの損害も抑えたい。分断、各個撃破を狙いたいところだが、さてどうするか。


 まず、すべてのゴブリンをダンジョンの拡張に割り当て、急ピッチでダンジョンを広げることにした。今後のことを考えると、広くなればなるほど攻略しきることは難しいはずだ。木材は十分な量を確保しているため、特に問題は無い。次にウルフチームには偵察を担当させる。チームを複数の班に分け、常に24時間偵察を行わせる。ウィルによると、冒険者たちが来るまでに最短で5日はかかるとの事だが、いつ来るかわからないことに変わりはない。

 僕の方は戦闘に備えて道具作成がメインの仕事だ。今までため込んでいた素材で装備の作成を行う。獣の皮と木材を元に皮の鎧を作成したり、蛇の皮でブーツを作成したり。また、小さめの石斧を大量に作りゴブリンに渡しておく。これは投げ斧として使ってもらう予定だ。数の上ではこちらが多いので、飛び道具は有効だと思う。

 また、ついに鉄のインゴットを手に入れることができたので、鉄製の武具の作成を行う。ガチャでハズレだと思っていた錆びた剣などの鉄製の道具を、かまどによりインゴットに変換することができたのだ。ノワールの言った通り、DPガチャに不要なものは無い様だ。


 

 ウィルが来てから13日目の昼過ぎに、冒険者が来たとウルフチームから報告があった。いや、語弊があるな。こちらに近づく人間を見つけたら、僕の元に来て3回吠えるように指示しておいたのだが、今目の前にいるグレイウルフはそれを行った。


「確認ですけど、こちらに向かう人間を見付けたんですね?イエスなら、2回吠えてください。」

「ウォン、ウォン!」


 2回吠えたので、そういうことなのだろう。準備を進めている間、ずっと不安を感じていた。刑を執行される前の死刑囚に近い気持ちなのかもしれないな。モンスター達に敵が来たため、計画通りの配置につくように連絡を回す。

 その間にグレイウルフに人間が何人いたか確認する。地面に石ころと数字を書き何人来たか教えてくれと言うと、こちらの意図を察してくれたようで、石ころを動かし始めた。

 10の下に石が一つ、5の下に石が一つ、1の下に石が三つ置いてあるので、18人ということなのだろう。グレイウルフに問いかけると、肯定するように吠えてくれた。よし、想定の範囲内だな。自分も予定通りの位置に移動し、冒険者たちに備えることとした。



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