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 僕が異世界にきてから10日がたった。あれからダンジョンの拡張を続けて、ダンジョンは地下3階まで広がった。洞窟内部にもいくつか居住部屋を作り、現在では洞窟拡張チームと名前を変えた元石材調達チームを住まわせている。洞窟内部を拡張するにつれて、洞窟の外まで戻るのが億劫になったため、洞窟の中に住居を作りたいとのゴブリンリーダーの具申を受け入れた形だ。現在は洞窟の地下2Fと3Fにそれぞれの階を拡張するゴブリンの住居エリアがあったはずだ。


 洞窟の外はどうなったかというと、洞窟と建物を囲むように石壁を作成した。万里の長城を参考に、壁の上に見張りを立たせられるようにしている。ちょうど真上から見ると、山に『コ』の字の形をした壁がくっついているような形だ。

 壁の内側には豆腐ハウスを20棟と小麦畑や井戸が設置されている。スキル サンドボックスの効果なのかはわからないが、小麦は2~3日で収穫でき、小麦、藁、小麦の種を収穫できるため、種が増えるたびに少しづつ畑を拡張している。


 ゴブリンとグレイウルフの数もそれぞれ50ぐらいまでに数を増やし、戦力も着々と増えている。また、初期に召喚したレア度1のモンスターはランクアップし、レア度が上がったものも出てきており、グレイウルフはハンターウルフに、ゴブリンはケープゴブリンとゴブリンファイターにランクアップした。どうも、どのような環境で過ごしたか、どのような経験を積んだかでランクアップ後の姿や種族名が決まるようだ。ゴブリンは道具を使えるため、多種多様の作業ができるのでランクアップ先も多いのだろう。

 

 長くなったが、一言でいえばダンジョン運営は順調そのものであった。



 異世界にきてから、11日目の朝。アプリを魔素エネルギーのノルマが更新された。今度はダンジョン運営20日目までに累計10000の魔素エネルギーがノルマだ。現在の1日当たりの魔素エネルギーは、土地からの回収が400、配下のモンスターからの回収分が1500くらいなので、何もしなくても1日約2000は魔素エネルギーが手に入る。前回のノルマからの余剰分を考えても余裕でクリアできるノルマにほっとするが、目標が前回の10倍と大きく増えていることが気になる。

 このままノルマが増え続けるのであれば、いずれ人間の集落や他のダンジョンを攻略しなければならなくなるかもしれない。そのことを考えると非常に憂鬱になる。願わくば、世間と関わらずひっそりと暮らしていきたいものだが。


 朝のアプリチェックを終え、身支度を整えて外に出る。畑の手入れ、建物を作成をする合間にピッケルや斧、松明などの消耗品を作成するのが僕の仕事だ。ダンジョンを囲む壁が完成してからは、壁の外にもう一回り大きな壁を作るべく、石を積み始めている。ダンジョンの拡張に伴い、石材は大量にあるので材料に困ることはない。

 ノワールには食料の配給や資材の管理、洞窟の拡張計画を任せている。いざと言う時に籠城することを化案替え、計画的な拡張をお願いしている。頭を使う作業をほとんど彼女に負担してもらっている状況だ。こちらは気ままにモノづくりをしていればよいので、気楽な反面申し訳なさもある。

 ステラは変わらず、ゴブリンと一緒に森に出かけている。たまに獲物を狩ってくるが、切りごたえが無いとボヤくことが多い。冒険者と遭遇した日には、いきなり切り捨て御免となりそうで怖い。ダンジョンマスターとしては間違っているのかもしれないが、積極的に殺せと命令できるほどこちらが割り切れていないのだ。そのため、人間のような意思の疎通ができる相手を見つけた場合は、問答無用で切りかからないように言いつけている。


 作業の切りの良いところで、時計を見るともう昼を過ぎていた。そろそろ外に出ていたモンスター達も戻ってくる時間のため休憩にするか。

 護衛として一緒に来ていたグレイウルフと壁の内側に戻る道すがら、遠くからこちらを呼ぶ声が聞こえる。どうやらステラ達もダンジョンに戻ってきたらしい。


「おーい、主殿!大物を捕まえてきたぞ!」

 

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