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「ノワールさん、先ほど手に入れた魔晶石でガチャを引こうと思います。参考までにどんなものが出るのか教えてもらえますか?」
折角貴重な魔晶石を使用してガチャを引くのだ。なるべく情報を聞いておいてもいいだろうと思い、ノワールに聞いてみる。
「分かりました。基本的にレア度3以上のモノが出ます。ただ、アイテムが出るか、どんなモンスターが出るかはわかりません。DPガチャは一応ダンジョンマスターにとって使えるものだけが出るようになっているんですが、魔晶石ガチャはそのフィルターがありません。」
「うーん。ぼろ布とか錆びた剣とかはゴミみたいな気もしましたけどね。」
ぼろ布は雑巾ぐらいにはなりそうだし、錆びた剣は、まぁ素手よりはマシなのか。
「例えば、水がないと生きていけないようなモンスターもいますが、エージ様の場合DPガチャでは絶対に出ません。エージ様がゴミと思われているアイテムも、エージ様のスキルで活用できるのかもしれませんし。」
「うーん。じゃあ、魔晶石ガチャを行った場合はマーメイドとかクラーケンみたいなモンスターを引き当ててしまう可能性もあるってことか。」
「その通りです。その場合は水場をダンジョン領域とするまでは召喚しても意味がないですから……。」
妙なリスクがあるな。まぁ、それでもレア度3以上はモンスターでもアイテムでも魅力的だ。
「なるほどね。ちなみにレア度の上限はいくつなのかな。」
「レア度の上限は6です。伝説と呼ばれるようなレベルのアイテムのため、魔晶石を100個使用しても手に入らないと考えてください。」
気になっていたことをついでに確認する。経験的にレア度5もかなり厳しい気がするな。今回はレア度4以上を引き当てられればよしと考えておくか。
さて、それでは早速ガチャを引こう。スマホを取り出しアプリを起動し、少し緊張しながらガチャを引く。
☆☆☆デュラハン
んー、レア度3か。貴重な戦力なのでありがたいが、一番低いレア度のため、なんだかがっかりしてしまうな。
「魔晶石ガチャを引いた場合、ほとんどの場合がレア度3ですから、あまり気を落とさないで下さい。」
「顔に出ていましたかね。うーん、期待しすぎていたようで……。」
いかんな。がっかりした状態で会うのは失礼だ。気持ちを切り替えていこう。
魔方陣の前でデュラハンを召喚するために、アプリを操作する。たしか、デュラハンは確か首と胴体が取れても大丈夫な騎士風の悪魔みたいな感じの奴か。吸血鬼に比べてイメージがハッキリしないな。まぁ、味方だし細かいことは本人に聞こう。とりあえず召喚だ。
魔方陣が輝くと、金属鎧を着た長身の女性が現れた。
「貴方がダンジョンマスターのエージ様か!私がデュラハンだ!これから全身全霊でお仕えさせて頂く!よろしく頼む!」
でかい声で挨拶をすると、デュラハンは首を小脇に抱えてお辞儀をした。




