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 作業中は失念していたが、ウルフチームが出発してから一度も戻ってきてないな。もう日没も近いので、少し心配だ。 


 少し遠くに行っているのだろうかなどと考えていると、グレイウルフが一匹戻ってきた。よく見ると、背中に引っかかれたような傷がある。他はどうしたのだ?

 こちらを確認するなり、必死に吠える。助けを求めているようだ。


「おそらくグレイウルフ達が何かに襲われたようですね。ゴブリンを半分連れて救出に向かおうと思います。ノワールさんも来てもらっていいですか?」

「分かりました。ですが、危険ですのでエージ様はお待ちいただいた方がよろしいのでは?」

「いえ、僕も行きます。おそらく敵との戦力差はウルフチームと互角レベルで、ウルフ達も全滅していないと思います。そうでなければ、この子はここにこれなかったでしょう。救援に行けば全員助けられるハズです。それに……。」


 一度言葉を切り、傷ついたグレイウルフに目を向ける。


「僕はボスですからね。部下を助けるのは当たり前のことです。」


 一瞬目を見開き一礼すると、ノワールはゴブリンを呼びに行った。

 言ってから、少し臭いなと思い、照れてしまう。会社にいた頃は部下を助ける上司なんていなかった。

せめて自分が偉くなったら、部下を助けられるような上司になりたいと思っていた。ここでウルフ達を見捨ててしまっては、あのクソ上司と同じになってしまう。そんなことを考えていたら、自然と言葉が出てしまったのだ。

 

 とりあえず、こちらも準備を行うか。まずは手持ちで一番よさそうな武器であるショートソードを取り出す。剣なんて使ったことがないが、念のためだ。ついでに、初回ガチャの時に当てた剣術の書も取り出してみる。どんなことが書いてあるのかパラパラ見ようと思っていたのだが、手に取って読もうとすると、消えてしまった。

 何が起こったのだろうかと思っていると、頭の中に剣を持った際の構え方だとか剣の握り方だとかそういった知識が頭に流れてくる。うぉ、ちょっと気持ち悪いが、剣術の書の効果か。



 そんなことをしていると、準備が整ったゴブリンとノワールが揃った。ゴブリンが全員斧を持っているところを見ると、木材調達チームを連れてきたようだ。まぁ、ピッケルよりも斧の方が武器に向いているし、妥当な判断か。


 グレイウルフに先導を頼み、ゴブリン達と森の中を進む。結構、木の根でデコボコして歩きにくいな。足手まといなるまいと必死でついていく。15分くらい進んだところで、先導していたグレイウルフが大きく吠えた。すると前方から、狼の鳴き声が返ってくる。どうやらこの先に敵がいるようだ。

 ショートソードを取り出し、警戒しながら先に進むと、木々の隙間に奴が現れた。


 熊だ。体調3~4mはありそうな大きな巨大熊。体のところどころに傷を作ってをいるが、どれも致命傷に至っていないようだが、息は荒く疲労しているのが一目でわかる。グレイウルフが連携を取り少しづつ体力を削っていったのだろう。

 まだこちらには気づいていないようだ。疲労により集中力が低下しているのか?さて、どうするか。作戦を立てるなら今のうちだな。






 キャラメイクファクトリー様にてノワールのイメージイラストを作成してみました。うまく表示されるでしょうか。ワンピースは黒がなかったので灰色ですが、参考までに。

挿絵(By みてみん)

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