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 家に戻りノワールを炬燵に座らせると、カード化したチャーハンを取り出した。

「どうぞ、食べてください。チャーハンという料理です。」

 

 チャーハンを取り出すと、まだ熱々だった。カード化している間は、ナマモノは腐らないのだろうか。


「ありがとうございます。それでは、頂きます。」


 ノワールがスプーンでチャーハン食べる様子を、ついつい気になってガン見してしまう。口に合うと良いけれど。

「おいしいです!」

 一口食べるとニッコリ笑って、感想を口にしてくれた。


「口に合ってよかった。じゃあ、僕もいただくかな。」

 食べなれた味だけど、なんだかおいしく感じるな。会社から解放されたからだろうか、それとも違う理由なのだろうか。


「そういえば、ノワールさんは召喚される前はどんなところにいたんですか?」

「私は、召喚される前は存在していませんでした。」

「えっ?」

「エージ様に秘書として選ばれてから、アプリの機能で生まれましたので、召喚される前はどこにもいませんでした。」

「そうなんですね……。ダンジョンのこととか色々知っていたんで、どうやってその知識を知ったのか気になっていたんですよ。」

「生まれた際にいろいろな知識を与えられて生ましたので、経験はないですが知識だけは沢山あります。他の召喚されたモンスターも、私と同じようにダンジョンにより生み出されています。どこかから連れてこられたり呼び出されたりしたわけではないんですよ。

 ですからこのチャーハンが、私が生まれて初めての食事になるんです。」

 

 ちょっと、理解が追い付かないが、魔法やらカードやらがある世界だ。そういうものだと思うことにした。



 お昼を食べ終わると、ノワールには先に外に出てもらい食器を片付ける。洗い物を終わらせた後で、外に出ると、ノワールに声をかける。

「ノワールさん、相談なんですが、追加でガチャを引こうと思います。とりあえず、30回分を引いてみるつもりです。」

 

 モンスター達の食事もいらないようだし、とりあえずは数を増やしてできることを増やしたい。が、あまり増やしてしまっても洞窟内にモンスターが収まらなくなってしまう。

 少なくとも、雨天時に雨風が防げる場所がないとモンスター達が可哀想なので、まずはガチャを30回分だけと考えた。

 洞窟内の拡張はゴブリンに手伝って貰えば、加速度的に進んでいくだろう。洞窟の拡張に合わせてガチャを引き、少しづつ、規模を拡大すればよい。


 ノワールに自分の考えを伝えると、

「良いな判断だと思います。」

と、僕の方針に同意してくれた。


 さて、それではガチャを引くか。アプリを起動してガチャ画面に移動する。先程引いたDPガチャは無料だったが、DP消費でガチャを引く場合は100DPのポイントが必要になるらしい。

 30回で3000DPか。今持っているDPが大体33,000DPなので、約10%か。まだ余裕があるな。

 そう思いながら、ガチャを引いた。

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