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 ノワールを少しからかいながら、洞窟の入り口に移動した。師匠と呼ぶ度に恥ずかしそうにするのが、ちょっとかわいい。

 洞窟に戻ると、洞窟の入り口横に作業台を設置し、作業台の上に木材のカードを並べた。作業台を作成した時と同じように保管箱をイメージすると、カードが生成された。



名前:保管箱

レア度:2

品質:C

説明:木製の魔道具。モノをカード状態のまま保管できる。


 成功だ。とりあえず作業台の横に保管箱を設置して使用しない木材のカードをしまう。保管箱の中は真っ暗で何も見えないが、手を入れると何が入っているか頭にイメージが湧くというか、わかるのだ。体にカードを取り込んだり出したりするときと似た感覚だ。

 次に石材を集めるためのピッケルを作る。


名前:木のピッケル

レア度:2

品質:C

説明:木製の魔道具。石や岩を叩くことによりカード化させることができる。



 無事にできたな。いい感じだ。カード化させる能力があるということは、誰が使っても効果があるということだろう。ノワールの分も作っておこう。

「これを使って石材を集めようと思います。たぶん、これで洞窟の壁を叩けば石のカードが取れると思いますので……。ノワールさんも手伝ってもらっていいですか?」


 説明を省くために、カードままピッケルを渡す。説明文を読めば、木のピッケルで岩を砕けるのがわかるだろう。

「分かりました。では、念のために掘り進む方向をダンジョン領域に設定して頂けますか。ダンジョン領域にしておけば、ダンジョンマスターが意図しない災害を防げます。落盤など起きてしまっては困りますからね。」

「さすが師匠。ナイスアドバイスですね。」

「もう、あまり茶化さないでください……。」

「ははは。」

 

 出会ってから数時間しかたっていないが、少しずつ硬さというか、緊張が解けてきた気がするな。長い付き合いになるかも知れないのだから、なるべく仲良くなっておきたいところだ。


 スマホを取り出し、洞窟内部のダンジョン領域を拡張しておこうとマップを表示させると、少しマップが広がっている気がする。

「もしかして、モンスターが探索した場所は、マップに表示されるようになるのかな。」

「はい、その通りです。ゴブリンとグレイウルフがダンジョン外を探索しているので、マップに反映されているはずです。」


 モンスター達は指示を守りあまり遠くへ行ってないようだな。戻ってきたら、何かご褒美でもあげたいところだな。考えておこう。

 

 ノワールと洞窟の入り口付近に行き、ピッケルで採石作業をはじめた。洞窟の壁に埋まっている大き目の石を10回程叩くと、岩が砕けた。というか、えぐれた。

 えぐれた大きさは、バスケットボール大くらいだろうか。えぐれた際にカードが落出てきたので拾う。


名前:石材

レア度:1

品質:C

説明:加工に向いた石。


 いい感じだな。隣でノワールも壁を石材に変えて掘り進んでいる。この調子で石材を集めよう。

「ノワールさん、とりあえずピッケルが壊れるまで作業を続けてください。」

「分かりました。」

 そこからは無言で、二人で壁を叩き続けた。

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