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「次は作業台かな。」
原木カードを5枚残して他のカードを自分に取り込みしまう。そして、作業台を作るように念じると、5枚のカードが1枚になった。
名前:作業台
レア度:2
品質:C
説明:木材で作成された作業台。木材や石材を使用した加工作業に適している。
難なく成功できたな。とりあえず、洞窟の入り口あたりに設置して道具を作ろう。しかし、少し疲れたな。
「慣れないことをしたせいか、少し疲れてしまったよ。」
こちらを見ていたノワールと目が合ったので話しかける。護衛をお願いしてからは、ずっと周囲を警戒していたようだが、そばにいてずっと話をしないのも気まずいものだ。
「おそらく、魔力を使われたせいでしょう。木を切っている時は気づきませんでしたが、カードを変換されている際に、エージ様よりわずかに魔力を感じました。」
「知らずのうちに魔法を使っていたですかね。確かにスキルの説明は『創造魔法』となっていましたが……。」
「エージ様はこちらの世界に来るまでは、魔法を使ったことがなかったのですね。でしたら、こちらをご覧ください。」
そういうと、ノワールは微笑みながら人差し指立てた。その指先を見ていると、指先から1㎝程上に火が出た。大きさはライターの火を一回り大きくしたぐらいかな。
「わっ、すごいですね。ノワールさんは確か闇魔法が使えたんですっけ?」
闇魔法で火が出るのはよくわからないが、闇の炎とかダークフレイムとか、そんな感じの魔法なのだろうか。
「これは、生活魔法と呼ばれる基礎的な魔法です。魔法が使えるのでしたら、エージ様も使えるはずです。真似をしてみてください。」
真似をしてみてもと言われても、できるかわからないが、右手の人差し指を立てて火よ出ろと念じてみる。そうすると火がでた。ちょっと感動しそうだ。
「わっ、すごい。できましたよ。」
「では、次に目を閉じて見てください。魔力を感じることができると思います。」
言われた通りに目を閉じると、へそや心臓のあたりから右肩、右腕、右手、人差し指に何かが流れていくのを感じる。これが魔力なのだろうか。しばらく、そのままじっとしていると、ノワールの方にも微妙になにか小さな、モノを感じる不思議な感覚だ。
「体の中心から指先に何かが流れている感じがします。あと、ノワールさんの方にも微妙に同じような何かを感じますね。」
「その調子です。では、その体の中心から流れているモノの量を少しづつ増やしてみてください。ゆっくり落ち着いて行うのがコツです。」
力むようにして量を増やそうとすると、少しずつ流れる量が多くなっていく。それと同時に力というか、何かを消費して疲れていくような感覚がある。
「そこまででいいです。では、エージ様。驚かないでくださいね。目を開けてみてください。」
目を開けると指先の火がピンポン玉くらいの大きになっていた。熱さを感じないが、火を見てびっくりしてしまったら、火が揺らいだ。落ち着いて維持しようとすると、火はまた安定し燃え続けている。
「これが初歩的な魔法の訓練になります。1回で成功させるとは、エージ様が魔法になれるためにも時間がある際に少しづつ練習してみることをお勧めします。」
ニコッと笑って説明をしてくれた。
「ありがとうございます。ノワールさんのことは師匠と呼んだ方がいいですかね?」
「そんなっ!やめてください!私だって闇魔法はランク1ですので、エージ様よりも魔法が使えるわけではないんですよ?恐れ多いです!」
顔を真っ赤にして必死に否定するノワールに、思わずほほが緩んでしまった。




