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「この世界のモンスターとは、ダンジョンに所属する生物のことを言います。つまり、ある特定の種族をさす言葉ではないということです。
例えば、人間でもダンジョンマスターの配下であればモンスターになり、ダンジョンマスターの配下ではないゴブリンはモンスターではないのです。ここまではよろしいでしょうか?」
「なんとなく、わかりました。」
たしかにグレイウルフやオオトカゲはモンスターというよりかは、動物という気がしないでもないな。
「では次に、モンスターを増やす方法なのですが、実はガチャ以外にも、もう一つあります。それは、相手にモンスターに配下になることを同意させる方法です。
これは、ダンジョンマスターがモンスターとしたい相手に直接モンスターとなることを要求し、相手が了承した場合にモンスターにすることができます。言葉を理解できない相手でも、屈服、服従、降参等の意思を見せればダンジョンマスターの要求によりモンスターにすることができます。
ただ、例外として、既に別のダンジョンマスターの配下となっているモンスターを自分の配下に加えるためには、相手のダンジョンマスターの同意も必要となります。」
自分以外にもダンジョンマスターがいるのか。
「ダンジョンマスターっていうのは、結構いっぱいいるものなんですか?」
「正確な数はわかりませんが、各地にいます。中には、他のダンジョンを攻撃するマスターもいますので、他のダンジョンのモンスターと接触する場合は注意が必要です。」
「それは気を付けないといけないですね。他のダンジョンを攻略するメリットはなにかあるんですか?」
「新しいダンジョンは、基本的に周囲にダンジョンがない場所に発生するため、行動範囲が狭いうちは他のダンジョンと接触することは稀です。ですので、今は心配しなくてもよいかと思います。」
「他のダンジョンを攻撃、攻略するメリットは3つあります。
1つ目は、縄張りの獲得です。相手のダンジョンを壊滅させることで、DPを稼ぎやすい狩場や、魔素エネルギーを多く持った土地などを独占することができます。
2つ目は、魔素エネルギーやアイテムを獲得できることです。単純に弱いダンジョンのモンスターをせん滅することで、大量のDPの獲得が見込めます。また、人間の集落を壊滅させた場合は、他の村や町、場合によっては国から報復の恐れがありますが、ダンジョンの場合はマスターを殺害できれば、報復の心配がないのも大きいですね。
さらに、相手側のダンジョンマスターを殺害した場合、持っていたアイテムは殺害した側に引き継がれます。また、ダンジョンマスターを配下に加えることができれば、複数のダンジョンを運営することも可能です。
3つ目は、モンスターを獲得できることです。ダンジョンマスターが殺害された場合は、そのダンジョンに所属していたモンスターは、モンスターではなくなります。つまり、庇護者を失い、自分で食料や住む場所を探さないと死んでしまう存在となるわけです。
ダンジョンを攻略された場合、モンスター達はダンジョンから脱出することが困難な状況が多いので、逃げるよりも恭順して生きながらえる選択をすることは多いです。」
「なるほど。じゃあデメリットは?」
「デメリットとしては、ダンジョンマスターが持つ固有のスキルに強力なモノが多いため、攻略が困難なこと、兵糧攻めの効果がないため防御側が非常に有利なことがあげられます。
勝利しても戦力の消耗が激しければメリットは無いに等しいため、ダンジョンへ攻撃を行う場合は、よほどの格下か勝てる算段がない限りやめた方がよいでしょう。」
自衛のためにも戦力を増強する必要があるな。ダンジョンを広くし、モンスターを強化しなければ。DPでガチャを引きまくればよいのか、それともダンジョンを拡張することが優先なのか。
「モンスターに関する説明を続けてもよろしいでしょうか?」
「あっ、すみません。話が横道にいっちゃいましたね。どうぞ続きをお願いします。」
「不明なことがございましたら、何でも聞いてください。それでは、次はモンスターになることのメリット、デメリットを説明いたします。」




