記憶
あれ?この記憶はいつのだっけ…?
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「りっちゃん!待ってよ!」
「早く早く!れん君!」
綺麗な茶髪の男の子と無邪気に笑いながらおいかけっこをしている。
染めたような綺麗な青空にはえる真っ白な入道雲。
「ねぇねぇりっちゃん!」
「なぁに?」
「あのね……」
その時、突然降り出した夕立の音に辺りは包まれた。
「え?れん君何て言ったの?」
男の子は私がそう言うと悲しそうに顔を歪めた。
そしてすぐ可愛らしい笑顔に変わった。
「ううん。何でもない!雨宿りしよ?」
「うん!」
不思議に思いながらも私は素直に頷いた。
「じゃあ、あの中入ろう。」
手を引かれ小さな小屋に入った。
「雨が止んだら帰ろ!」
「うん…。」
私の異変に男の子は気づいた。
「どうしたの?りっちゃん?」
「れん君…。帰りたくないよ…。」
そう言って私は泣き出した。
「大丈夫。りっちゃんは僕が守るから!」
泣いている私にそう言って背中をさすってくれた。
「約束ね?私のこと守るって。」
「うん。」
私は小指を出した。
「「ゆーびきりげんまん嘘ついたら針千本のーます!指きった!」」
あの時幼なじみの男の子と約束をした。
その日だった。私が罪を犯したのは。
どんな理由があっても犯してはいけない"罪"
男の子はそのあとすぐに引っ越した。
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「約束…。守ってくれなかったな…。また、会いたいな。れん君の前なら普通に女の子になれるんだろうな。」
図書室から出たあと帰りながらそんなことを思っていた。
もう散ってしまったあの桜並木を通っていると前のほうにみたことのある姿があった。
「小坂…?」
黒い髪、高い身長に長い足、そしてあの綺麗な顔。
「小坂だ!」
あの日庇ってくれたお礼しなきゃ。
心の中にはどこか小坂に会えて嬉しいと思っている自分がいた。
でも、その自分に気づかなかったことにした。
私が走り出した時だった。
「ッ!!!!!」
私とは正反対の、背が高くて大人の雰囲気を出しているキレイな女子と小坂が
………………キスをしたのは。
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