放課後の図書室
新しい登場人物がいます!前回少し登場しましたが…w
あの窓ガラスの事件から1週間が経った。
あれから小坂は学校に来ていない。
私は男と関わらない平和な生活を送っていた。
「ねぇねぇ、神楽いる?」
ドアの方からそんな声がした。
「キャー!莉愛ー!杉下君がお呼びだよー!」
うっそ…。せっかく平和な生活を送っていたのに。
見るとあの野球部の話しかけてきた男がいた。
「何ですか?」
低いトーンで聞く。
「覚えてないの?俺のこと?」
「いや、覚えてはいますけど、名前は知りません。」
「嘘…。マジ?」
そんな悲しそうな声で言われても…。男の名前とか覚えないし。
「もういいですか?」
「待って!」
「はぁ…。だから何ですか?」少し苛立ちながらこたえた。
「杉下蓮…。」
「え?」
「俺は杉下蓮。覚えておいて、じゃ。」
そう言って去っていった。後ろ姿を見ると髪は茶髪でかなりチャラそうだった。
「莉愛、どうしたの?」
「花音、杉下蓮って知ってる?」
「え、逆に知らないの莉愛?」
知るはずないじゃん。
「知らない。」
すると花音は呆れたようにため息をつき説明をし始めた。
「杉下蓮君。中学の時全国大会で優勝した学校のエース、推薦でここに入って見た目の良さからファンが大量になったこの学校の有名人!小坂君とファンの多さは同じ位かな?」
「ふーん。興味無いわ。」
そんなことよりも小坂の方が心配。って心配じゃない心配じゃない!
でも…何か平和なのに寂しい感じがするんだよな。
「利愛ー、今日の放課後図書室行こ。」
「ん?何で?」
「テスト…。」
あ、忘れてた。
「いいよ。あ、授業始まるよ。」
**********
キーンコーンカーンコーン
「終わったー!花音行こ!」
今日すべての授業が終わりすぐに花音の元に行った。
「莉愛ーゴメン、今日日直だったー。だから先行ってて。」
「わかった。席とっとくね!」
ガラガラ
図書室のドアを開けると何人かの生徒が勉強をしていた。まだ席はかなり空いている。
先にやってよ。
適当に座り花音の分は荷物をおいて席どりした。
「神楽。」
いきなり誰かに名前を呼ばれた。
ゆっくり振り返ると杉下がいた。
私は慌て視線を反らす。
「やっと目があった!」
「何ですか?ってか何で私の名前知ってるんですか?」
冷たく警戒しながら聞いた。
「あーまた目合わなくなっちゃった。
何でかって?それはね………
神楽のこと好きだから。」
「………。は?」
私だけ思考回路停止。
「なんて、嘘だよー!」
「良かった。男に好かれるなんてゴメンだし、ストーカーかと思った。」
つい本音がもれる。
「そんなに言わないでよ。流石の俺もショック。」
私は無視して勉強を再開した。
「えー、勉強始める?ってか自分がこの学校の有名人だって知らないの?皆知ってるよ?名前。」
?私の頭の中にはハテナマークしか浮かばない。
「あはは!よく分からないって顔してるね。
とんでもない美少女が入学してきたって話題だよ?ファンクラブもあるしw
あっ!勿論俺も小坂もあるけど。」
私の頭は真っ白。
「何でいつもいつも…。本当にウザイ。だから男なんて嫌いなんだよ。」
その時、
「莉愛、遅くなってごめんね!あれ?杉下君!?何でここに?キャー!」
花音がタイミングよくきた。
ナイス花音!もう少しで自分見失うところだった。
「私帰るね花音!また明日。」
「え?ちょ、莉愛!」
私は逃げるように図書室からでた。
********
「何かゴメンね?花音ちゃん?」
「あ、いえいえー。」
蓮は真剣な表情をして花音に聞いた。
「神楽ってさ、何で俺に冷たいの?目も一瞬しか合わせてくれないし。」
「莉愛は男嫌いだから。それに冷たいのは杉下君にだけじゃないし…。」
花音は悲しそうな表情で言う。
「何で男嫌いなのか私も知らないしってか教えてくれないし、でも莉愛には幸せになって欲しいな。」
「じゃあさー、俺が男嫌い治せたら付き合ってくれるかな?」
花音は大きい目をさらに大きくして蓮を見た。
「杉下君、莉愛のこと好き…なの?」
「………。そーなのかも?分かんない。でも…"あいつ"に負けたくないのだけはハッキリしてる。」
「莉愛は…。一筋縄じゃいかないよ?」
花音は挑発的な笑みを浮かべる。
「まぁ、これからよろしく。花音ちゃん!俺のこと蓮で良いから。」
「え?どゆこと?」
「色々協力してもらうってこと。神楽には秘密ね?」
キョトンとしている花音をおいて蓮は図書室をでた。
***********
……。どうしても気に入らない。あの窓ガラスの事件の日に倒れている小坂にまるで恋人のように側に神楽がいた、あの光景が。
それと小坂にはあんなに近づいていたのに俺が触ると拒絶されたことが。
俺の方がずっと前から好きだったのに……。
名前も覚えていないなんて…。
俺が外に出ると小雨が降り始めた。
その雨は小さな針のように俺の肌にささった。
小雨なのに俺は何故かその雨を痛いと感じた。
次もよろしくお願いします(*´∀`*)




