問いかけ
ドンッ
「や、やめてよ!私…キス初めてだったのに…。」
涙が出てきた。
「ごめん。神楽が可愛すぎて抑えられなかった。」
謝る小坂。
「最低。バカバカバカ!」
「でも、俺は好きだから、神楽が。」
あまりにもまっすぐな言葉と瞳。何で、私動揺してるんだろう。
「でも、私は好きになれないんだよ。……。もうこれ以上誰かを傷付けたくない。」
思わず本音を言ってしまった。
「優しいね神楽は。」明るく優しい声で小坂は言った。
初めて言われた。優しいなんて。
今まで告白され断ると冷たい女とか言われてしまい男に対して態度も悪いため優しいなんて言われたことなかった。
「う、うぅ…。うわぁーん」
私は声をあげて泣いた。泣くことなんてあの日からなかったのにな。
何でだろ、心が軽くなった。安心出来る。
泣き終わると小坂がこう言った。
「俺は神楽のこと、嫌いになんてならないよ。冷たいとも思わない。たとえ神楽に嫌われていても。」
「うん。」
「だから神楽が振り向いてくれるまで…頑張っていいかな?好きになっていい?」
「うん。」
返事は自然と口から出ていた。私は小坂に心を許した。
小坂なら信頼出来ると、あと1回だけ、信じてもいいかな?
ねぇ、天国にいるお母さん。
私がこれから幸せになれるように応援してくれる?…………………許してくれる?




