ファーストキス
いつもならこの雲1つない青空、キラキラと眩しい太陽を見ると気分が爽やかになるのだが。
でも…今日は、
「太陽が鬱陶しい…。」
小坂だっけ?あいつに会いたくない…。学校に行きたくない…。
気分が沈んでいるため明るいものが鬱陶しかった。
のろのろと準備を終わらせると、
ピーンポーン♪
タイミングよく花音が来た。
「ちょっと待ってー」
莉愛は気だるく返事した。
ガチャ
「ごめんね、遅れて!」
花音の顔をみると太陽と同じ位眩しい笑顔だった。
「莉愛おはよ!行こ!」
「う、うん。」
いつもテンションは高いが今日はいつもより高い気がする…。
「学校楽しみだね~!」
「どこが?男さえいなければ楽しみだけど。ってか何でそんなにテンション高いの?」
花音のテンションの高い理由がわかった。
「だってさ!莉愛が初めて恋するかもしれないじゃん!」
「……………。花音バカなの?」
「バッ、バカってなによ!小坂君に恋するかもじゃん!両思いになればいいのにな~♪」
私はあきれて声も出なかった。
そのまま花音はルンルン気分私はどんより気分で学校に行った。
ガラガラ
「おっはよー!みんな!」
花音が元気よく挨拶した。
「おはよ。みんな。」私は男を視界に入れないようにして教室に入った。
「「「おはよー莉愛、花音!莉愛どうしたの?」」」
同じ中学だった子達が聞いてきた。
「ちょっといろいろあってねーあはは…。」
私は愛想笑いをして流した。
キーンコーンカーンコーン
あ、席着かなきゃ。
1時限目の用意しておこう。
「よ、おはよ。」
小坂かな?いや違う、きっと違う。
そう思って聞き流すと、
「おい、無視するなよ。」
わ、私?マジか。やっぱり学校来なきゃ良かった。
「な、何?」
私はゆっくり顔を強張らせながら小坂の方に向いた。
「いや、あ、…。昨日ごめん。」
小坂は真剣な表情で言ってきた。
そうだ!説明して諦めて貰うんだ!
私は目を合わせないようにして小坂の方を向いた。
「えっと…」
ガラガラ
「1時限目始めるぞー!」
うわっタイミング悪い!
「後で言うね。」
小坂の表情を見ずに前を向いた。
さて、教科書を開こ。何ページ…。
あれ?嘘…。教科書忘れた…。
私が口を開けて固まっていることに気付いた先生は私の机を見て察し
「隣のやつに見せて貰え。」
優しい口調で言った。
と、隣のやつって小坂じゃん…。
終わった…。
すると、小坂の方から机をくっつけてきて見せてくれた。
優しい。優しいんだけど…。
やっぱり男はムリ!
集中出来ないで下を向いていたら気がつくと授業は終わっていた。
「神楽!」
「えっ?は、はい!」
声の方を見ると小坂がいた。
「さっき何て言おうとしたの?」
少し顔を赤らめて私を見ていた。
うわ、顔キレイ…。じゃなくて。
「うん。私のこと…諦めて。私は絶対この先も男は好きにならないから。無理。」
これで諦めて…
「いや、諦めない。」
「え???」
「諦めるのは俺が決めることだし。それに…」
私は何故か分からなけどイライラした。
「私のこと諦めてよ!」
気付いた時には声をあげていた。
「「「「「………。」」」」」シーン
私、なに大声出してるんだろう。恥ずかしい。
クラス全員に注目され顔から火が出るほど恥ずかしくなった。
「ッ!!!」
私は教室から飛び出した。
「え、おい神楽!」
「莉愛ー!」
後ろから聞こえる声を無視して走った。
他の生徒からの目線ももう気にしなかった。
バタンッ
ここなら、安心出来る。
春の柔らかい風が心を落ち着かせてくれる。
他の教室は覚えてないけど屋上は好きだから屋上だけ場所を覚えた。
何であんなイライラしたんだろう。その時
キーンコーンカーンコーン
2時限目が始まる音がした。
あ、始まっちゃった。サボろ。
バタン
誰かきた。誰だろ?
ドアの方をみると小坂がいた。私は目が合わないように俯いた。
「大丈夫?」
優しい言葉をかける小坂。
「うん。」
「神楽さ、何で俺と目合わせてくれないの?」
悲しそうに聞いてくる。
「男が嫌いだから。」
「何で?ってか本当?」
「男に触られると倒れたりするし、何でかは…。言いたくない…。」
私は強めの口調で言った。
「だから。私のこと諦めてよ。」
「……。神楽。こっち向いて。」
「お願いだから諦めてよ。諦めて…。」
私はそれしか言えなかった。弱々しく言った。
グイッ
小坂に無理やり顔を動かされた。小坂のキレイな瞳に吸い込まれそうになった。
そして、突き飛ばす間も無く、
「んっ!!!」
キスされた。




