運命!?
「ハァッハァッ」
私は今学校の廊下を全力ダッシュしている。
ここがどこなのかも分からないけどとりあえず走っていた。
頭の中は混乱。
え?待てよ?さっきキスされそうになったよね?それに告られた!
あー、もうなにがなんだか分かんない!!
すると出口のような所に着いた。
昇降口かな?あ!人いる!
私は目を細めて見た。
あれは…花音だ!!
「かのーん!」
そう言って花音の元に走った。
「莉愛ー!見つけた!保健室行ってもいないんだもん。心配した!」
「ごめんね。違う違う!それよりも!」
「何?どうした?」
私は保健室の出来事を花音に話した。
花音の第一声は、
「良いなぁ~」
だった。
「え?何が?」
「だってあのイケメンにキスされそうになったんでしょ!しかも告られるなんて…。うららまし過ぎる!」
うんうん。普通の女子ならそう思うんだけどね、
「男となんて付き合わない!しかもいきなりキスしようとするとかチャラすぎる!」
そう言っても花音はニコニコしている。
「はぁ、もう帰ろう」
「うん!あっ莉愛、」
「何?」
花音はニヤニヤしたような笑みを向けてくる。
「私と莉愛、同じクラスだったよ!」
あ、いろんなことがありすぎてクラスのこと忘れてた。
「本当!?ヤッ…」
「あのイケメン君も!」
「ほぇー?」
驚きのあまり変な声を出してしまった。
花音は爆笑している。
「あははっあははっ!ほぇって面白すぎるでしょ!莉愛最高ー」
「え?嘘でしょ?」
「嘘なんか言わないよー!それとね、」
まだあるの?
嫌な予感がする…。でもまさかね。
「あのイケメン君、莉愛と隣なんだよー!!運命でしょ!」
私は声も出なかった。運命?そんなもの無いよ。
ウソ?ヤダヤダ、無理無理。男は嫌いだけどあいつは更に嫌いだ。
花音は私の反応を見て楽しんでいる様子だった。
「もう、私不登校になる…。」
「ならないしならせないから!ほらっ!靴とって帰ろ!」
「うん…。」
私達が帰る姿はまるで患者と患者に付き添っている看護師のようだったと思う。
花音が落ち込んでいる私の背中に手を添えて歩きながら帰った。
「ただいまー。」
そう言っても誰もいないんだけどね。昔の自分なら泣いてたんだろうけど…もう慣れちゃった。
私は2階建の家に1人暮らし。色々あってね。
私はすぐに自分の部屋に入りベッドに寝転んだ。
帰りながら花音があの笑顔のまま教えてくれた。
あのイケメンの名前は小坂颯。中学の時にはサッカーをやっていてたらしい。
「運命…ね…。」
ふと、花音が言っていた言葉がよみがえる。
確かに顔は綺麗だし、スポーツも出来るっぽいし悪い人には見えないけど、
男だからね。どうしても汚いとか嫌悪感がうまれてしまう。
明日、ちゃんと断ろ。話せば諦めてくれるよね?
「寝よ。」
私はそう言って眠りについた。




