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ウロコなラクエン  作者: 吉川 優
8/41

「食べてみたいなぁ(じゅるり)」

虫です、ご注意をっっ!!


 どんなことがあっても、三食ちゃんと食べるべきだったと心底悔やんだ。

 私はお昼ごはんを食べ損ねていたので、かなりお腹がすいていた。

 それは何も食べないという選択ができない程度には。


 ……あれ? 私もしかして朝ごはんも食べてない?


 今思い出したけれど、そうだ。

 そういえば今日の朝は忙しくしていたから、何も食べずに家をでた。


 ああ……余計、お腹が空いてきた。


 そんな切ない気持ちの私の目の前には、料理が何皿も並べられている。

 だというのに私のテンションは、この食堂に来る前のように持ち直すことができなかった。


 椅子に座った私の隣で、レンが甲斐甲斐しく給仕してくれている。

 トアはまだ来ていないクラウスさんたちの様子を見に行ってくれた。

 一緒にこの部屋まで来てくれた護衛のルザリド二名は、食堂の中には入ってきていない。

 そして周囲には忙しげに働く、おそらくはこの食堂が職場のルザリドが五、六人――もしかするともっといるかもしれないけれど、私には見分けがつかなかった。


 働くルザリドたちは、ジャステインのように私を睨むような仕草をするような人もいれば、私のことを空気のように扱う人もいる。

 基本的には、私とは目を合わせずに黙々と仕事をしていた。

 けれどどの人もけして好意的だと思える態度ではなかった。


 本当に、ヒューモスって嫌われているんだなぁ。


 そのことが悲しいのは確かだった。

 けれどそれより今悲しいのは、自分のお腹の正直さだった。


 お腹が再びぐ~っとなったので、私は拳をお腹に押し付けて鳴りやむように願う。

 けれどお腹はそんなこと関係なく、今にももう一度食物を求めてうなり声をあげそうだ。


 目の前の皿を睨みつける。

 先ほどのこぶし大の虫が一匹、ど真ん中に置いてある。


 これを食べなきゃいけないのかなぁ。


 私は何度も繰り返したその疑問を、諦めにするか悩み始めていた。


 長手のテーブルにはいくつもの大皿が乗っていて、最初に見た虫の山以外にも料理はあった。

 そしてその大皿料理をレンが、私の前に少しずつ小皿に取り分けて置いてくれたのだ。


 つまりサラダやスープといった類の皿もあるにはある。

 微かな希望を見出して、その皿を手に取り覗き込んだこと数秒。

 ゆっくりと元あった位置に戻す。


 当たり前のように虫が入っていた。


 冷製スープにクルトンの代わりみたいな感じで、白いのがいくつも。

 サラダにはセミの抜け殻を潰したような茶色い虫が、ベーコンみたくこんがり焼かれて添えられていた。

 他の皿を見る気には、今のところならない。


 ワイルドすぎるよぅ……


 私は心で涙を流した。

 チョロちゃんの餌付けで虫を触ったり、つかんだりするぐらいなら問題はない。


 けれど食べるとなれば別だ。


 お祖母ちゃんが昔、ザザムシの佃煮っていうの作ってたんだけど、食べる気がしなかった。

 ムカデっぽい形をした虫が、何匹も甘辛く煮詰められているやつ。


 そんなことを思い出しつつ、目の前にある料理を見る。

 こぶし大の虫はその時のザザムシがかわいらしく思えるぐらい大きい。


 だいたい、これって食べれるの?


 こぶし大の虫はイメージとしてはクワガタのように堅そうな表皮を持った虫で、六本の足がその体に対してかなり太目で長い。

 どこをガブリっと齧っても、噛みちぎれる気がしない。

 何かナイフやフォークみたいなものがあるのかと思ってみたけれど、手の届く範囲にある食器でそれっぽいのは、先が二股に分かれた柄の部分が長い、小さいモリのようなものだけだった。


 とりあえず私は恐る恐る、目の前のこぶし大の虫をその小さなモリで突っつく。


 ――――――ぴく


「っっっっレ、レンレンレンレンレンレンレンレンレンレンっ!!!」

「は、はい? なんでしょう?」

「これ動くんだけどっ!!」

「あの、アムワントの生き蒸し料理ですから、その、まだ動きますよ」

「これ当然なわけっっっっ?」


 私の動揺を見て不思議そうに、けれど怯えつつも当たり前だと言うトーンでレンが答えた。


「その、とても高級な、食材ですよ。

 サラ様は、お嫌いですか?」

「嫌いも何もっ……」


 私は目の前のアムワント?をもう一度見る。


 ――――――ぴくぴく


「ものすごくイキが良いねっ」


 私はもう泣き笑い気味にそう言った。


 その時、食堂の扉が開く。入り口にクラウスさんの姿が見えたので、私はすぐに立ち上がった。


「あ、あの」

「ああ、座ったままで。私もすぐに座ろう」


 アムワントからの逃避は不可能なようだった。

 クラウスさんは目を閉じたままとは思えないほど、私が立ち上がったことに対して素早くそう言うと、護衛だろうルザリドに囲まれて部屋に入ってくる。

 後ろからクリスさんやエンセルさんの姿も見えた。

 彼らの後から続いてトアも部屋に入り、私のすぐ後ろに控えてくれた。


 それでも素直にアムワントと対戦する気にはならない。

 私は椅子に座らずに、アムワントから目を逸らすようにクラウスさんを見つめていた。


 そうだ。私、言わなきゃいけないことがあるんだ。


「どうかしたのか?」


 クラウスさんが私の対面の椅子の傍に来るまで、ずっと立ったままでいる。

 そのことを不思議そうにクラウスさんが言う。


 今、言わなきゃ。


「すみませんでした」


 私は謝罪を口にしながら、礼をするように勢いよく頭を下げた。


 まずは謝ろうと思っていた。

 どんな話をするにしても、私がとても彼やルザリドに対して失礼なことをしていたのは確かだ。


 という考えの下、謝らなくてはいけないと思っていたのが半分、アムワントを見たくないのが半分、というのが正直な割合の上での行動だった。


「っ 何をする」

「陛下、お下がりをっ」


 なのに途端、周りからそんな声がする。


 びっくりして顔をあげると、クラウスさんの周囲にいた鎧を着たルザリドが、こちらを見て口を開き、それぞれに持っている武器の切っ先をこちらに向けている。

 クラウスさんも先ほどより一歩下がった位置にいて、近衛隊長だと紹介されていたフィッツバルトさんが庇うように前にでていた。


 え……なに、この状況。


 わたしは呆然としつつも、彼らから漂ってきている冷たい空気に体を震わせた。


 これが、殺気だというなら、なぜ私にそれが向かってきているのか。


 もしかして謝ったりしちゃ駄目だったんだろうか。

 この世界を夢だと言ったことが、周りのルザリドたちにも伝わっていて、謝るなんて今更だと思われたんだろうか。


 私は悲しくなった。


 言葉は通じているのに、どうしようもないこのやるせなさ。

 ヒューモスだというだけで、ルザリドだというだけで。

 謝罪すら、聞いてもらえないのだろうか。


 ぐぅぅうううううううううう!


 その時、最大声量のうなり声が響いた。もちろん私のお腹が犯人だ。


「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………せめて笑ってよ」


 私は恥ずかしさで椅子の上に崩れ落ちた。

 漂ってきていた冷たい空気も、誰も声を発することができない緊張感もすべて台無しだ。

 もし私が恥ずかしさで死ねるなら、今日十回ぐらいは死んでるだろう。


 そんな中、場違いな笑い声が食堂に響いた。


「ほっほっほっほ」

「エンセルさんっ、笑わないでくださいっ」

「サラ様はわがままじゃのぅ」


 そう言いながらエンセルさんは、私の隣の椅子までマイペースにゆっくりと歩いてきた。


「皆もそう身構えるでない。

 陛下。クリスもじゃが、安心して席につきなされ。

 サラ様はわしらに危害を加えるつもりなんぞ、これっぽっちもありませんわい」


 そう言ってからエンセルさんは「少し拝借」と、私の目の前にあったアムワントを止める間もなく両手で掴むと、中心から半分に折った。

 バリッという音とともに、堅そうだった殻が割れる。

 アムワントの体液らしきものが、エンセルさんの顔にあたったけれど、気にした様子もない。

 エンセルさんはそれを持ったまま、私の隣の席に座り、傍に置いてあった小さなモリを手に取ると、アムワントの殻の中をほじり始めた。


 そして殻から取り出したモリの先端についた、白い塊がぱくっと口の中に含む。


「アムワントとはなかなか豪勢ですな」


 エンセルさんはひどく楽しげに、アムワントの足も割って穿り出し始めた。


 カニ……みたいなもんですか。


 私がその豪快な食べ方に尻込みしているうちに、クラウスさんとクリスさんも席についていた。

 さっき武器を構えていたルザリドたちも、テーブルから離れてはいないけれど、一応私へ向けていた切っ先は下ろしている。


「サラ様。先ほどは何だったのですか?」

「何って……?」


 なんだか体の力が入らないでいると、クリスさんが聞いてきた。

 先ほど、の意味がわからない。


 私が首をかしげると、クリスさんはクラウスさんと私を交互に見てから言った。


「先ほど陛下をコウゲキすると宣言されたことについてです」


 しばらく私はその言葉が理解できずに意味を考える。

 コウゲキ? 光劇? 高下木? ってもしかして攻撃っ?


「してないしてないしてないですっ!!」

「けれど『交戦の構え』をしていたではありませんか」


 私の慌てての否定に、クリスさんがそう答える。


「『交戦の構え』ってなんですか?」


 私の問いに、クリスさんは目を何度か瞬かせた。


 なんか変なことを聞いただろうか?


 その時トアが私の皿の上に、エンセルさんに取られたアムワントを追加してくれた。

 ……いらないのに。


「上半身を上下に動かすことですな」


 声がした方を見ると、一匹のアムワントをもう食べ終えたエンセルさんが、もぐもぐと口を動かしながらこちらを見ていた。


「先ほどサラ様が頭を下げられましたな。

 腰を折って、相手に頭頂部が見えるように。

 あれはルザリドにとって、相手を威嚇する行為であると共に、己の気分を高揚させているという意味がありますのじゃ。

 戦場では、攻撃を行う前のルザリドによく見られる動きですのでな。

 陛下の護衛たちが反応したのは、その動きをしたサラ様を警戒したためですのぅ。

 まあ繁殖期の異性同士のルザリドであれば、求愛を示す行為でもあるのですが」


 アムワントを飲み込んで、エンセルさんはそう言った。

 それから今度はクラウスさんに向けて、声をかける。


「陛下。

 ヒューモスにとって頭を下げるというのは、我らにとって胸に手を当てる行為と同じ意味を持つようですぞ?

 謝罪の言葉と共にサラさまが頭を下げられたのは、その意図かと推察いたしますな」


 ルザリドにとってヒューモスの笑顔が威嚇の表情に見えるのなら、お辞儀だってそのままの意味でない可能性もあったのだ。


 私はそのことに今更ながら気付いた。

 エンセルさんには、客室に行く前に頭を下げながら謝った。

 その時に彼は違いに気づいていたんだろう。


 どうやら私のお辞儀で、周りに誤解を生んだらしい。

 けれどエンセルさんの取り成しで、無事に済んだようだ。


 クラウスさんは納得したような声を出す。


「そうか。サラ殿、こちらが勘違いして悪かった」

「いえ、あの、私こそ突然頭を下げたりなんかして、ややこしいことをしてしまってごめんなさい。

 さっきのことを謝らなくちゃと、ずっと思ってたので。


 本当にすみませんでした」


 私は再度謝る。

 今度は頭を下げずに、胸に手を当てた。


「わかってくれたなら構わない。

 とりあえず腹も減った。話は後にして食事にしよう」

「サラ様もぜひご賞味ください。本日のメニューは特別なのです」


 クラウスさんの言葉に続いて、クリスさんがすこし胸を張って言った。


 元の世界に帰れるのがいつになるのかを先に聞きたかったけれど、クラウスさんたちは給仕のルザリドと何か話し始めてしまったので、もう一度注意を引きつけにくい。

 すぐに彼らの前には私の前にあるのと同じように、いくつもの皿が並べられ、テーブルの真ん中に置いてある大皿の料理を取り分けられていた。

 とりあえず今は食事が優先したほうが良い様だ。


 皿が並べられるのと平行してすでに食事を始めているエンセルさんは、シュルシュル言いながら次のアムワントを手に取る。

 それを見て、自身のアムワントを手に取りながらクラウスさんは呆れたように言った。


「セル。いい年して好き嫌いは直せ」

「失礼な。わしはまだまだ現役ですぞ?」

「アムワントばかり食べずに、スパッダも食べたらどうだ?」

「リーゼ、スパッダはお主にやろう。この水分の無さがわしにはどうも」


 クラウスさんとそんなことを話しながら、エンセルさんは自分の前にあった虫添えサラダの器を、後ろに控えていたリーゼに渡す。困ったようにリーゼはその小皿を持ったまま突っ立っていた。


 するとリーゼの持っていた小皿をトアが受け取り、エンセルさんの目の前に置き直した。


「どうぞ、お召し上がりください」

「トア。じゃからわしはスパッダは」

「お召し上がりください」


 有無を言わせないトアの言葉に、エンセルさんは渋々といった形で小皿に手を伸ばす。

 手づかみでサラダを口に放り込むと、それ以上はもう食べない、という意思を表明するかのように小皿をかなり遠くへ置いた。

 先ほどから話題に上がっているスパッダという虫は、私が数える限りでは一つだけ無くなっていて、残りはきれいに皿の中に残っている。


 子供ですか。


 随分と緊迫した場面から一転して、この何とも気の抜ける一幕を見せつけられ、私はため息をついた。

 空腹からか、軽く眩暈がした。


「サラ様? お召し上がりにならないのですか?」


 トアに言われ、周りを見るとクラウスさんやクリスさんも、アムワントを口に運んでいる。

 エンセルさんはスープの入った器を持ち上げて流し込むように飲んでいた。


「あ~いや、うん。……食べるよ」


 脱力ついでに諦めが私の中を支配して、目の前のアムワントに手を伸ばす。

 お腹も限界で、気持ちが悪いぐらいだ。何か食べないと多分倒れる。


 これはカニ。そうカニだ。たとえ触角があろうが、光沢のある黒い殻だろうが、カニだと思えば食べれないことも、たぶんない。


 エンセルさんと同じように、真ん中ぐらいで割ろうとしたけれど……堅い。


「割れませんかな?」


 奮闘していた私に、そう言って手を伸ばしてきたエンセルさん。よりも早くトアが私の持っていたアムワントを取り上げる。


「わたしがやります」


 トアはそう言って、あっさりと躊躇もためらいもなくアムワントを真っ二つに折った。

 割られる直前にアムワントが断末魔の叫びのように小さく「ピーっ」と鳴いたのは、聞こえなかったことにする。


 私は引きつる顔を何とか元に戻す努力をしつつ、手元の小さなモリでとりあえずアムワントの足をほじくる。

 モリの先についた身を間近で見ると、見た目は白いけれどカニのように繊維状ではなく、どちらかというと焼いた牛肉のように筋張った身だった。


 これはカニ。カニです。カニに違いない、カニっぽい、カニだといいなぁ、カニだと思え、カニか、カニだ、カニね、カニなの、カニカニカニ……


 私は覚悟を決めて、口の中にそれを放り込む。

 口の中で固まりに歯をたてると、思ったよりあっさりその身はつぶれた。


 …………………………味がしない。


 私は思わずそう思った。


 食感はなんだろう。一番近いのは糸こんにゃくだろうか。弾力はあるんだけど、身が口の中で解けて、噛もうとしても歯が噛みあう場所から、ほぐれた身が逃げるような感じ。それでも何度か咀嚼してみると、仄かに甘い気がした。けれどそれこそ味覚に集中してようやく、といった感じだ。

 私は周りを見回したけれど、誰もソースやタレなどにつけてはいない。


「いかがですか?」


 クリスさんが聞いてきた言葉に、私はどう返答するべきか困った。


 味がないです。と正直にいうのも調理してくれた人に悪い気がする。

 おいしいです。と嘘をついても、これからしばらくこの世界で過ごすのであれば良くない選択な気がする。

 独創的なお味で。という前に、味がほぼしないのだから論外。


「これは高級品だとお聞きしましたが?」

「ええ。この王城からはるか東。ワストフという森で養殖していますが、個体がこの大きさになることが稀でして、めったなことでは市場には流れません」


 ……余計に感想が言いにくくなった。

 苦し紛れにレンから聞いていたことを口に出すと、そんな答えが返ってきた。


 クリスさんはこちらをまた期待するような目で見つめている。

 さっきこのメニューが特別だと言っていたのは、状況から考えてこのアムワントを使用しているからなのだろう。


「なんというか……その、」

「サラ殿、正直に言ってくれて構わない」


 私の口が重いことで、クラウスさんは察してくれたらしい。

 クリスさんと私を見比べながら、苦笑気味にそう言い添えてくれた。


 そのことで私は気が楽になった。


 小さなモリを机に置くと私は、はっきりと言った。


「まずいです」


 味がない料理が一番まずいものだと聞いたことがある。

 食感だけはしっかりとあるのだ。

 まるで空気を食べているような気がしてくる。


 私がそう言ってクリスさんを見ると、彼は部屋の隅で暗雲を背負っているのが見えた。

 小さく指先が床に円のようなものを描くように動いている気がする。


「え~と……とりあえずごめんなさい」


 私はもう一度胸に手を当てたのだった。





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