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運命の歯車

小説書くの大変ですね。

「それでは、これからについて説明しますね!」


何か張り切り出した。きっと良いことは無い。


「とにかく、ゲンさんには新しい人生をエンジョイしてもらいたいわけです。」


「うちらも前の世代に舐められちゃ困るんで、ばっちりサポートして行きますから!」


当たり前だ。ばっちりサポートして貰わなきゃ困る。


「では時間もないので2択形式にしましょう。ではA:生き返る、B:消滅する。さあどっち!?」


「Aで!消滅とかなんだし!」


「Aを選んだあなた!チャンスです。次の問題!」


なんだこいつ。チャンスを潰した奴がやけに張り切っている。本当に腹たつ。


「A:他人の体に乗り移り生きて行く!!B:消滅する!!!」


「は、どっちも嫌じゃボケ!」


「えーーー」


人殺しといて何でそんな顔できんのこいつ。


「他人に乗り移るってなに?気持ち悪りーよ。」


「ほら、今回本当に死ぬ予定だった人の体なら転生の許可が出せるんですよ。戸籍とか大変なんです!今の時代は。他に空きはありませんので!」


「他の復活チャンスは?」


「じゃあ戸籍がない過去に生きてた事にすればいいんじゃないですか。ほら、出生不明の偉人とかいるじゃないですか。ロマンってやつ?」


「ん。過去は却下。ちなみに体ってどんなやつの体なんだよ?」


「あえーと、ゲンさんと同い年の大島雅也さんと言う人です。ちょうどいいんじゃないですか?ちょいイケメンですし。結婚もされてますね。」


「!!!」


おい、こんな偶然があるか。マサ…


「………過去に。生まれ変わる。」


「過去は戸籍とかあやふやだから楽なんですよねー。って、決めんの早くないですか?」


「そんで過去って…平成?昭和?」


「あ、そうですねーもっと昔ですかね。お好きな時代とかありますか?私は戦国時代が好きなんですよー。力さえあればのし上がれる感じ?いいな~と思ってて~………他にも~………」


…マサが死ぬ筈だったなんて言われたら、俺はこうなってくれた事を感謝する。


マサには、すごく世話になった。


道を外れた俺の唯一の友だった。


ボクシングという生きる希望をくれたのもマサだ。


金がない時期はいつもマサんとこ行って飯たかってたっけ。


マサとはめっちゃ喧嘩してめっちゃふざけた。


そして今、マサには奥さん子供がいる。


対して俺は家族に何年会っていないか。




雅也ぐらい俺の死を悲しんでくれれば…




「………ですかね~って、私の話ちゃんと聞いてますか?」


「おい!!大島ってやつの寿命はどんくらいなんだ!!??」


「はひ!えっ事故が無くなったんで80くらいかーって今のは嘘!寿命は教えちゃダメなことなんです!ダメです!ダメダメ!」


「そっか…よしじゃあ戦国時代に決定!!!」


「ダメです!!!え?あれ?いや、はい。大丈夫です。戦国時代で。それは大丈夫なんですけど…え?いいんですか?80歳の体。」


「いるか!気持ち悪い…」


「てか、ほんとに戦国時代でいいんですか?」


「たりめーだ!」


転送の準備をしてくるという彼女は廊下を戻って行った。大きなため息が出た。


俺の死は誰かに悲しんでもらえたのかな。いやいや、俺は新しい人生を始められるんだ。まだ死んじゃいない。


死んでなんか………


「……走馬灯って本当に見れんのな。みーんな笑ってる。俺が悲しまれるわけねーわな!」


頬に涙が伝った。


次の瞬間、体が光り宙に浮く。


「え、マジ?」


「村の村長に一人新入りが来る事を前持って話してますから、安心してください!」


「おい、まだ心の準備が!」


「じゃ、転送しまーす。着いたら元の身体であることを確認してくださいね。」


「おいこら!待って!」


「じゃ、楽しんで~」


光が体を包み俺は意識を失った。




気がつくと森の中に立っていた。





いよいよ始まる。

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