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三.青年

あらすじを作品設定に書けと言われるので書いてますけど、元の作品にそんなもん書いて無いんですよね。だから書き写すついでに何となくで書いているんですけど、イマイチ自分でもストーリーが掴めないなぁ、って思うこともしばしば、、、この話とか結構終始何言ってんのかわかんないとこ多いんですけど大幅に書き直そうもんなら後の話と整合性取れなくなりそうで怖いんですよね。まったく、どうかしたものか、、、


私は今、紆余曲折の末、なぜかバーカウンターらしきところの高椅子に座らされて、果てにはいつ来るかも分からない人を待っている。

見知らぬ列車の中で目が覚めてからここに至るまでまだ一時間も経っていないはずだ。

それにも関わらず、己の頭だけでは整理しきれないほどの出来事に見舞われた。

偶然拾った小さな木箱を棚に置こうとしたら棚が大崩壊して死にかけたと思ったら、次は見たこともないような美貌をもった車掌に出会い、彼女と普通に話してると思ったらキレられ、ここに連れて来られた、といった具合だ。


目下対処しなければいけない問題がこの状況だけならまだよかったのかもしれない。

氏名、今の住所、家族の名前、実家の住所、殺されてしまった大叔父の名前、幼少期の思い出、思い出せることは確かにある。

しかし、己が何をやっていたのかが一切思い出せないのだ。

その上、己のやっていたことになにか関わっているのか、大叔父がどのような人物だったかという記憶も喪失している。

単に関わりが少なくて元からよく知らなかったのだと片付けることもできようが、大叔父はなにか己にとって大事な存在だったような気がしてならない。

私に課せられた問題はひどく難しいもののようだ。


そんなことを考えていると、進行方向側の扉が開き、誰かが入ってきた。

車掌ほどではないが整った黒髪の青年であった。

私も一男であるので認めるのは癪だが、目の前の青年は己の記憶の中にあるどの男よりもイケメンだ。

青年もどうやら私のことに気がついたようで、少し駆け足で近づいてくる。

この鉄道会社は乗務員にどのような指導をしているのだろうか、先ほどの車掌ほどではないが駆け寄ってくる青年の姿は洗練されていて一種の芸術作品のようにすら思えてくる。


「はいは~い、お待たせ致しました。ちょっと機関室に問題があったようで持ち場を離れていました。」

「あぁ、おん」


彼の声か、かけられた言葉か、はたまたその眼か、気を取られた私は恥ずかしいくらい情けない声が出てしまった。

しかし、もしかしたら気を取られたのはその全てなのかもしれない。

青年の声は思ったより高かった、世間一般では中性的とでも言うのだったか、とにかくそんな声であった。

一方で、言ってることは理屈に合わないことであった。

少なくともわたしには彼が列車の機関士や運転士のような類には見えない。

そして何より、青年の眼が不思議であった。

異国人の中には青い眼を持つ者がいるのは知っていたし、病気か何かで眼が先天的に赤い人もごく稀にいると聞いたことがある。

信用ならない記憶だが、それに基づくとそういうことらしい。

しかし、目の前の青年が持つ瞳はそれらを混ぜあわせたような神秘的な濃い紫色であった。


「もしも~し、聞こえてますかー、お客さーん。」

「あぁ、聞こえている」

「ふぅ、よかった、此処で息絶えるとか辞めてくださいよお客さん。あ、もう死んでるか。」

「ん?・・・ちょっと待て今なんと?」


青年が聞き捨てならないことを言ったので私はすかさず聞き返す。


「あれ? お客さんもしかして自覚ない感じ? そういえば濃いよねお客さん。」

「自覚がないだと? それに連れてきた車掌も言っていたが、濃いっていったい何のことだ?」


私がそのように聞き返すと、車掌とは違い、青年は説明しにくそうにしながらも案外気軽に答えてくれた。


「うーん、なんて言うか、こう、生気が強いっていうか、強い未練が残ってるていうか、そんな感じ?

まぁ、さっきも言ったけどお客さんはもう死んでるからそんなに気にしなくても、、、」

「もう死んでるだと!? いったいどう言うことだ、説明しろ」


普段は比較的冷静な方だと自負していたつもりだが余りにも受け入れ難いことを言う青年に少し感情的になってしまった私は青年の両肩を掴みゆすろうとした。

けれど、すらっとしている割にはがたいがいいのかびくともしなかった。

そして、普段にもなくムキになった私がさらに力を込めようとしたところで青年の口から意外なことを告げられる。


「死神にただの人間が力で勝てると本当にお思いで?」


その時青年から発せられた気は先の車掌にも通じるものがあるひどく悍ましく、恐ろしいものであった。


もうそこから私がどのように話を聞いていたのかはよく覚えていない。

私が精々覚えているのは、己が青年から明かされる真実にただうなづき、驚くべきことにもまともに驚けなかったこと、そして、青年から淡々と告げられた知りたくもない己の現状についてといったところだろうか。


「あっ、目の前に酒がある」


第三話まで書いて思ったんですけど、この話、ストーリー展開が遅過ぎてイライラしてくるんですよね。でも読んだ感じ第五話くらいまで本編らしい話が一切出てこないんですよ。ストーリー構成下手くそすぎて泣けてきます。あと、手元のノート見る限り多分これあと100話以上あるんですよね、相当暇だったんでしょうね、当時の私。

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