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スキル操作で現代ダンジョンを生き抜く!  作者: ももんが


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35/58

035:決勝スタート

 朝六時。目覚ましの設定変更をし忘れて、目覚ましが鳴り響く。今日は川越ダンジョン決勝の日だから、それほど早起きをする必要がなかったんだ。ただ、いつもより少し音が遠くから聞こえているような気がするのはなぜだろうか……。

 しかも、今日は頬に伝わる布団の温もりが、いつもに比べて柔らかくて人肌ほど暖かくて心地よい。

 まどろみながら現状を整理していく。

 そういえば、昨日の夜は勢いのまま三人でスキル操作を行った。オレの部屋のベッドで三人が、スキル操作を行えば激しく動くことは避けられず、ベッドはそれに耐えられないと思い異空間へと移動したんだっけ。

 そこで、オレの運を50まで下げ、二人の知力を上げMPをアップするために、スキル操作を行うためにエッチを始めたんだったけな……。

 しかし、この柔らかで心地いい温もりはなんだろうか。柔らかくてふわふわ。しかも、トクトクと心音っぽいリズミカルな音が、再びまどろみの中へと引きづりこもうと誘惑する。はぁー、なんだか幸せな気分……。

 いやいや、ヤバいヤバい。幸せな気分になっている場合じゃない。今ここで起きないと、再び睡眠の誘惑に負けてしまう。とにかく身体を起こして無理やり覚醒するぞ……と思い身体を動かそうとしたんだけど、誰かの腕がオレの首をホールドしていて、身体を大きく動かすことができない。

 どうやら千堂さんが、オレの首をがっちりホールドして、千堂さんの右胸にオレの顔を押し付けるようにして抱きしめられ、更には、背中側から美玖がオレの身体にピッタリ身を寄せ、右足でオレの身体を挟みこんでいる状態。

 しかも、昨日スキル操作を行った後、ほとんど意識を飛ばした状況から今に至るため、三人共に下着を含め何も纏っていない状態……いわばマッパなので、色々なところが直接オレの身体に当たっている。何だこのシアワセ空間は……。


 ……しまった! あまりの心地よさに二度寝してしまった。この状況に甘んじている場合じゃなかった。


「おーい。美玖、千堂さん起きてくれー」


 うん。予想通りの無反応。しかも、二度寝前の体制のままで、相も変わらず身動きができないが、今度は起きる気満々なので、出来るだけ千堂さんに振動を伝えるため、身体を揺すりながら声を掛ける。


「千堂さん! そろそろ時間の限界だ。起きてくれー」

「んんんっ……すうっ……」


 あっ、これで目が覚めると思ったけど、また寝た。イヤイヤイヤイヤ起きてくれったば。そうだ、少しくすぐって刺激を与えてみるか? 両腕でオレの頭を押さえつけているので、左脇は全くの無防備。そこまでだったら、首を決められた今の状態でもオレの手が届きそうだ。

 指先の爪側を少し触れる距離感で、千堂さんの脇腹辺りから脇の下までをゆっくりと撫で上げてみる。


「ひゃふぅん……」


 おぅ。いい反応。このまま覚醒するか? と思いきや、結局千堂さんの目は覚めることなくむにゃむにゃしている。

 数回、下から上へ、上から下へを繰り返してみるけど、その都度身体をピクっとさせるものの、覚醒までは至らない。

 むむむん。どうしたものか……。目が覚める手前までって感じはするので、もう少し強い刺激を与えてみるか? ちょっとだけ悩んだ末、千堂さんの胸の先の突起物を指先で摘まんでみる。

 ビクンとさっきよりも大きな反応。これなら起こせそう!

 指先をクリクリさせたり引っ張ったりしていると、千堂さんの反応も明らかに激しくなっていく。


「ふなわわぁん……あれ? 輝っち……あーしのオッパイ堪能しすぎぃ」


 うつろで半開きの目で千堂さんがオレを見つめる。やっと目覚めたかー。


「せ、千堂さん、やっと起きた! もう七時です。そろそろ行く準備しないと遅れます!」

「起きるっ……」

「あ、颯希ちゃんやっと起きたー」

「美玖っち早いね」

「うん。颯希ちゃんが起きないから、輝にくっついて成分吸収してたー」


 なんと! ミクも起きてないと思っていたんだけど、実は起きていたとは! オレにいろんなところを擦りつけていたのは、意図的だったのかよ。もう何でもいいや。


「じゃあ、順番にシャワーだけ浴びようか」

「「了」」


 その後、既に覚醒していた美玖、何とか起床した千堂さん、オレの順でシャワーを浴び、アイさんのお迎え時間には、何とか間に合わすことができた。



☆☆☆


 『いよいよ川越ダンジョンまつり決勝スタートまであとわずかになりました! 決勝に進出したチームは……』


 決勝に参加する四チームが順番に紹介される中、若干緊張しつつステージ上で待機している四チーム。


「よう、天真君。コンデションはどうだ」


 赤城サンブレイクのリーダーである沼田さんから声が掛かった。


「あっ、沼田さん。コンデションは、まあ絶好調です?」

「そうか。今日の対決楽しみにしているよ」


 沼田さんとあいさつを交わして、少し身体の怖がりが解けた気がする。

 そうこうしているうちに、ついにスタート時間を迎える。


『ついに決勝のスタート時間になりました! では皆さんも決勝スタートのカウントダウンを御一緒に! せーの、テン! ナイン! エイト!』


 予選と同様にカウントダウンが始まると、少なからず緊張感と集中力が高まっていく。


「スリー! ツー! ワン! 予選スタート!」


 スタートと共に『赤城サンブレイク』と『堕天使の翼』は、先行することを選んだようで、ダッシュでダンジョンに入っていき、あっという間に姿が見えなくなる。

 それとは逆で『深淵のベルーガ』は先行することは避け、オレ達よりも少しだけ先行することを選んだようだ。恐らく、オレ達が予選で行った作戦に近い行動を取るようだ。


 オレ達は『深淵のベルーガ』の後を追うように進んでいく。先行していた『深淵のベルーガ』は、最初の分岐点を曲がり、先へと進むことを選択したようだ。

 それを見て、オレ達はメンバーに分岐点を曲がらず進むことを示し、次の分岐点へと進む。

 分岐点へと到着すると、一旦そこで待機し、分岐点の先に他のチームが入ったか確認するために耳を澄ます。どうやら分岐点の先からは物音がしないため、先行した二チームとも、分岐点を曲がらずに下層に進むことを選択したと思われる。

 

 そう判断したオレ達『黄昏の月』は、分岐点を曲がり進むことを選択した。

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お読みいただきありがとうございました。 初投稿作品です。お手柔らかにお願いします!
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