表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル操作で現代ダンジョンを生き抜く!  作者: ももんが


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/45

015:装備の効果

申し訳ございません。設定を失敗して更新漏れしてましたので、本日更新させていただきます。

 神条ダンジョンに到着すると、美玖とオレの二人が一番乗りだった。

 しばらくすると千堂さんが、バッグ片手に到着。あの中に装備が入っているのかな。


「いよっ! ここのドレッシングルームどこー」

「あっちー」

「りょ」


 美玖がドレッシングルームの方を指差して伝えると、建物の形状から察して千堂さんはドレッシングルームへと向かう。

 それから数分後、高級そうな黒塗りのワンボックスカーが一台、神条ダンジョン横の道路に横付けされ、その車から聖職者風の様相の装備をした藍澤さんが現れた。手には魔法のロッドを所持しているようだ。

 姿はまさに聖女様。藍澤さんの両脇には、藍澤さんを守るようにスーツ姿の女性が一人ずつ立つ。セキュリティってやつかな。雰囲気があって強そうだ。


「お待たせいたしました。これがわたくしの通常の装備でございます。いかがでしょうか」

「完璧です。あとで、そのロッドを鑑定させて下さい」


 もちろんって感じでオレに微笑んで会釈。これは了承の合図だろう。その動きも洗練されてる。


「玲っち、到着してたのね!」」


 ドレッシングルームでの準備を終えた千堂さんは、藍澤さんに声を掛けながら、革製の軽装備で現れた。動き易そうに調整されているようで、敏捷性を重視していることが伺える。

 武器は片手剣か。先日、スキル操作でステータスが上がっているので、ショートソードか短剣を追加して二刀流もありかな。


「千堂様は既にいらしてましたのね」

「んっ。ほんの少し前にね。玲っちのその装備が噂の聖女様装備かー」

「聖女? そのように言われているのですか……」


 藍澤さん本人は、聖女って言われている認識がなかったのか。これ以上の聖女は誕生しないだろうってことで、終焉の聖女なんていう二つ名があることも、本人は認識してないのか?


「それじゃ、ダンジョンに入りましょう」

「あ、輝っち、敬語止めない? あと、名前の呼び方も。千堂さんとか言われるとむず痒い」


 あー確かにダンジョン内で支持する時とか、長い名前だと面倒かも。しかし、どう呼べばいいんだろうか。


「分かりやすい呼び名は、輝っちが付けて」


 いや、それは無茶ぶりだろ。オレのイメージだと仕切るのがうまい千堂さんは「アネゴ」、藍澤さんはお姫様っぽいから「ヒメ」なんだけど「アネゴ」はなんか突っ込まれる気しかしないんだよな……。


「輝っち、なんか思いついたみたいね」


 うっ! 目敏い。空気を読む能力高すぎだって。千堂さんのこの能力は、尊敬に値する。


「怒らない?」

「怒らないネーミングならね」


 うう、めんど……。


「ん-、藍澤さんはヒメで千堂さんはアネゴなんてどう?」

「えっ! アネゴ!! 玲っちのヒメは超かわなのに私はアネゴっ!?」

「いえ、わたくしのヒメは良くわかりませんが、千堂様のアネゴはピッタリかと思われます」


 揉めるのも面倒だから、もうこのネーミングで確定ってことで。


「それじゃ、ヒメの装備を鑑定させてもらおうかな」

「そうですわね。どうぞ」

「ちょっ! わーしアネゴ確定っ?」


 横で騒ぎがあるけど無視無視っ。ヒメから手渡された相当高価と思われるロッドを受け取り、早々に鑑定眼を使用する。 


-----------------------

名称:増魔のロッド

攻撃力:1

スロット1:MP×2

スロット2:知力+2

スロット3:空

-----------------------


 中々の一品だと思える。装備するとMPが倍になるのは聖女にふさわしい装備じゃないだろうか。

 スロット1:知力+2ってことは、装備すれば知力が上がるのか。知力が上がると何に影響するのか今ひとつ分かってないんだよな……。 


「あいざ……ヒメ。この装備がどんなものか知らされてる?」

「【増魔のロッド】という名称でMPが増加するロッドだと認識しております」


名称からMPが上がることは分かっているけど、詳細は不明って感じか……。なるほど。


「このロッドは、MPが倍増する装備みたいだね」

「倍増ですか……」

「それと、装備すると知力が+2されるようだ」

「知力が+2でございますか……」


 ヒメはほんのわずかの時間だけ思案したのち、気になった点がまとまったらしく、再び口を開く。


「このロッドを使用した際、ロッド非装備の時と比べてMP消費は倍を超える量を使用していたと実感しております。もしかしたら知力+2も何らかの影響があるのかもしれません。ステータスの概念は存じ上げませんが、例えば知力とMPとは関連があるのかもしれませんわね」


 なるほど。知力の上昇でMPも上がっている可能性もあるってことか。次にスキルを使用する時は、それを念頭に試してみるか。

 それと、スキルが何も付与されていないスロット3ってのも気になったけど、あとからスキルをそこに付与できるとか? もしそうなら汎用性抜群なんだが。今後試す機会があるか分からないけど、頭の片隅に置いておこう。


 いよいよダンジョン入り。美玖には今日、魔銃化したM92Fを使用してもらう。

 今日はジャージ姿だけど、川越ダンジョンの時はどんな系統の装備がいいか悩むな。まあ、川越ダンジョンでは最低ラインのものを用意して、そのあとに確定でもいいか。


 敵をかいくぐり翻弄しながら攻撃するアネゴ、後衛からバフ、デバフでフォローするヒメ、遊撃のオレって感じをイメージしている。美玖の方針もいまいち決めかねてるんだよな……。


 ただ、今日のところは、さほど難しいことは考えていない。とにかく今日は、パーティー全員でダンジョンに入ることが目的だから。


「みんな、準備はいい?」

「おっけー」

「うん」

「問題ございません」

「今日は、各自が所持している武器の使用状況を、客観的に確認してください。特にヒメは川越ダンジョンでバフ、デバフを意識してみんなの行動を見てください。まあ、魔物はあれなんで、強い敵と遭遇したと想像しながら考察してもらえればよいかと」

「承知しました」


 ダンジョン内で何をするかの共有が完了したので、ダンジョンへと入っていく。

 入場時、メグミ姉さんの姿にちょっとだけ驚くアネゴとヒメを見てちょっと和む。まさかこんなところで、前年度我が校のミスコン優勝者がいるなんて思わないもんな。


 ダンジョンに入り、まずはアネゴに出現した魔物……ハムハムしか出現しないけど、倒してもらう。まあ、予想通りオーバーキルだったよ。もう、ほんとプチって感じ。

 思った以上に素早く魔物討伐に対応していたので、この動きなら川越ダンジョン1Fなら全く問題なさそうだと思える。まあ、小手指で散々鍛えられているはずだもんな。


 次に美玖。

 貸した魔銃M92Fを使用してハムハムを討伐してもらう。

 【攻撃+3】の効果は、やはり明らかにオーバーキル。弾が命中した瞬間、倒すというより木っ端みじんなイメージだった。


 続いてヒメ。

 火魔法も使えるので、その魔法を使用してもらってもよかったけど、聖魔法の確認を主にしたかったため、オレにバフを掛けてもらうことにした。

 【ヘイスト(加速)】【ブレス(祝福)】をオレにかけ、ハムハムに対して試射する。

 正直すごい効果だ。バフをかけられるとこんなに身体が軽くなるものなんだ。感覚的には、動きが倍速したくらいのイメージで、調子に乗って五体ほどハムハムを倒したら、五個の【魔石+2】が手に入った。偶然とは思うけど【ブレス(祝福)】の効果は少なからずあったと思われる。


 それぞれの能力の確認はできたので、今日はここまでで引き上げることにした。 

 


ここまでお読みいただきありがとうございます。

次の更新は金曜日18時を予定しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただきありがとうございました。 初投稿作品です。お手柔らかにお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ