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九州召喚記  作者: 洗濯一郎
本編
7/16

大陸からの訪問者

中華民国 南京

「蒋介石総統。お知らせがあります」

「なんでしょうか」

「日本の九州と言う島から通信が途絶え調べに行ったら未来から転移してきた九州になっていたそうです」

「それは冗談で?」

「いえ、本当です。九州にコンタクトをかけてみてうまくいきそうであれば、日本軍を抑えてくれるはずです」

「それはあくまで将来日本が負けていればの話であろう?」

「えぇ、それでも賭けてみる価値はあるかと」

「分かった。駆逐艦を派遣して九州とコンタクトを取れ」

「分かりました」



10月1日

長崎県佐世保港

中華民国の旗を上げた駆逐艦2隻が入港してくる

「なっ、大日本帝国の艦船がいるではないか」

「これは支配された可能性が高そうですねぇ」


海上自衛隊佐世保港

既に護衛艦は2隻の駆逐艦を捉えており海上保安庁に出動を要請していた。

海上保安庁の巡視艇は遠目で中華民国旗であると確認し、佐世保港入港直前に接近した。

拡声器で停船を呼びかけると素直に停船し、中から外交官らしき人が出てきた

「我々は中華民国より参りました。使節のものです。代表者にお会いしたい」

巡視艇は彼らを佐世保港へ案内する


「中華民国の使者の皆さまですね」

「えぇ、未来の街並みは美しいですな」

「そうですか。今から列車に乗って中心地である福岡市の方に参ります」



「うおおぉぉぉ!」

中華民国の使者らは素晴らしい乗り心地とそのスピードに驚き興奮していた。

「これは・・・すごい。これは貴族専用の席ですか?」

「貴族専用ではないですね。この席はグリーン車と言って一番上のクラスですが、民間人でもお乗りいただけます」

「なるほど・・・」


彼らは博多駅に着くとその建物の大きさや近代的なデザインの美しい車両に圧倒されていた。

「まだこの時代の日本人でさえ見たことのない景色ですよ」

「おぉー一番乗りですか」

「こちらの車にご乗車ください」

「す、すごい」



福岡県庁

「初めまして。九州代表の大橋です」

「初めまして、我々は中華民国使節団の李秀芳と王国良です。今回このような場を設けていただき大変うれしく思います」

「それはこちらもですよ。まだ日本としか国交を結べていませんから」

「国交という事は独立を承認されているのですか?」

「それは、分かりませんが、すでに日本国とは金銭による貿易を開始しました」

「なるほど、未来を知ってるあなた方ならわかると思いますが、この先中国で日本と戦争が発生する可能性があります」

「えぇ、その通りです」

「そこでなのですが、出来れば大日本帝国の軍事侵攻を止めていただきたい」

「それがあなた方の望みで?」

「それとですが蒋介石総統は国交も締結したいと考えています」

「分かりました。国交開設は難しくはありませんが、大日本帝国の軍事侵攻を止めるとなると・・・」

「そこをなんとか」

「分かりました。しかし、あなた方の望み通りに行くかはわかりませんよ?」

「えぇ、十分承知です」

「今日はゆっくりしていってください。私の部下が宿に案内いたします」




東京

「首相!第三艦隊より連絡です!」海軍大臣の永野が入室する

「どうしたのだ」広田は部屋に入ってきた永野にたずねる

「第三艦隊によると佐世保港に中華民国の駆逐艦が入港したとのことであります」

「なっ!」広田の目がかっぴらく

「九州代表との会談の際、あちら側が日本がこの先戦争に進めば負ける言ったと聞いております。もし中華民国が勝つのであれば、九州が中国側につく可能性があります」

「確かにあるな。未来の軍隊は我々の技術をはるかに上回る。敵に回る前に対処せねば。緊急閣議だ。大臣を集めろ」

「はっ!」




地球に転移した国家は転移先の隣国日本とともに頑張ります の方も同時に投稿しております

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