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詩全集2

僕だけに優しい声を掛ける女の子

作者: 那須茄子

優しい声がした

揺れる空に真っ直ぐに

消えて文字が浮かんできそうなほど

それは繊細で柔らかな

秘密だった


僕だけの特別は

無邪気に微笑んで

くすくすと笑う

幼い瞳に映る

僕と世界は

綺麗で色が滲まない

はっきりと透き通った形

彼女はこんな僕や世界までも

大切に見つめて

光を与えていた



あの時から

きめ細かい肌の白さが

僕を抱きしめて

流れる涙さえも拭き取ってくれていたんだね

溶けいく巡り合わせた初めましても

過ごしてきた日々の思い出に

成り代わって

五指で受け止める








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