僕だけに優しい声を掛ける女の子
優しい声がした
揺れる空に真っ直ぐに
消えて文字が浮かんできそうなほど
それは繊細で柔らかな
秘密だった
僕だけの特別は
無邪気に微笑んで
くすくすと笑う
幼い瞳に映る
僕と世界は
綺麗で色が滲まない
はっきりと透き通った形
彼女はこんな僕や世界までも
大切に見つめて
光を与えていた
あの時から
きめ細かい肌の白さが
僕を抱きしめて
流れる涙さえも拭き取ってくれていたんだね
溶けいく巡り合わせた初めましても
過ごしてきた日々の思い出に
成り代わって
五指で受け止める