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あちーぶ!  作者: キル
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『亡国の異世界 7つの王国と大陸の覇者』20

~~~チャコ~~~


 王都に到着した後は、商業ギルドで依頼品の荷下ろしをして依頼の完了したので、ちょっとしたお金を手に入れた。ピクシーだと食事と住む場所には困らないけれど、服とか装備にはお金がかかるから集めないとね~。


「コガネ先輩は王都の見学しましたか~?」


「少し見回っただけかな。所持金も少なかったし、稼ぎ優先したからね」


 そんなわけで王都を見学することに。とりあえず最初は冒険者ギルドを確認したいので移動~。

 王都だからか、冒険者ギルドは複数あって~、規模が大きいのは城に近い北東ギルドらしい。他には港に近い北西ギルドと住宅地に近い南ギルドがあって、それぞれ依頼内容に傾向があるみたい~。

 その中から今から行く北東ギルドは~、国や貴族からの依頼や、クランのように冒険者で作る団体規模で依頼を受けるなど、大きな組織の一角として活動する冒険者が集まるところかな~。

 そのうち、あたしたちも部活のメンバーでクラン登録をする予定なので、どんなところか確認をしようって話になって向かうことになった。


 冒険者ギルドに向かいながら、街の雰囲気を確かめる。

 街に入った直後は、道路は大小さまざまな石が敷き詰めらた舗装だったたけれど、城側に近づくにつれてサイズがバラバラの石から四角く整えられたタイルの舗装へと変わっていった。街並みも家が密集するようになり、3階建て以上の家が目につくようになった。


 通りに面した場所では、かなりの数の店舗が並んでいる。持ち家から屋台まで様々だ。店舗が無い場所でも、路上で布を広げて何やら物を売っている人もいる。道の幅がさほど広くないからか、人が多く集まってるように見える。実際、これまで見て来た街と比較したら、渋滞を起こしているように見える。


 人、物、建物で周囲を圧迫されるこの通りは、それ以外は何もないと思っちゃいそうだけど、建物内の土間のような小道から奥に見える中庭では植物が見える。


「入っていいのかな~?」


 ちらちら見てると、中庭に居る住人のおじさんと目が合った。


「妖精か? ようこそ!」


 あたしに届く声の大きさで声を掛け、手招きしている。

 遠慮なく黄金音先輩と一緒に少し暗い小道へ入り、先へ進むと街中とは思えない広さの庭に出た。


「おじゃまします」


「ひろいですね~」


 あたしたちを出迎えてくれたのは、背の高いがっしりした体格のおじさんだ。庭師というには鍛えすぎてる気がするけど、魔物が居る世界は自然と力が強くなるのかもしれないな~。


「ようこそ。ここは囲んでる家全員の土地を合わせた場所さ。暇な誰かが管理しているんだ」


 地植えの低木に白い花が咲き、地面には背の低い青々とした草が生い茂り、花の咲いたプランターが木で作られた素朴な椅子から見やすい位置に配置されている。

 全体的にすっきりした印象なんだけど~、それぞれの家の1階から見ることができるようになっているって、おじさんが話してくれた~。どの家から見ても、花を初めとした植物が楽しめるようになってるんだって~。


「妖精の石像があるね~」


 中庭の一か所、小さなプランターに囲まれるように妖精の石像がある。あたしと一緒のピクシーだ~


「あぁ、それはこの家の何世代も前の人が作ったらしくてな。妖精にお世話になったお礼として作ったらしい」


 なるほど~。人と妖精の話って現実にもあるし、色々な逸話がこの世界にもありそうだね~。

 他にも動物の石像を見せてもらうなどして庭を見させてもらい、十分堪能して中庭を後にした。お礼の魔法を使おうとしたけれど、また今度見に来てくれれば良いって言われたのでまた来る約束をした。


 通りに戻ると、家が立ち並ぶ都市の景観に戻った。少し道を外れるだけで、自然豊かな庭があると思うと、家しか見えないこの景色の印象が少し変わったかな~。きっとこの街の人たちは、見えないところで工夫を凝らしているんだと思う。


 人を縫うように進む黄金音先輩の横を飛びながら、冒険者ギルドへと向かう。ギルドは見えないけれど、視界を少し上にすれば、お城だと思われる宮殿が見える。少し高台にあるんだね~。入れるのかな?


 宮殿や、周りの景色を見ながら進んでいくと、正面に2階建ての建物が見えた。周囲の建物より高さは低いけれど、その代わり土地の面積は広く、歴史を感じさせるような造りをしている。昔は、2階建てでも周りの家より高かったのかもしれないな~。


「あれが冒険者ギルドだよ」


 広い入口には、冒険者らしい姿の人が出入りしている。装備が使い込まれているので、初期装備に戻されたプレイヤーじゃなくて、NPCの冒険者だろうね~。


 中に入ると、冒険者たちが並べられた椅子に座っていたり、壁際で集まったりしているけれど、テーブルで食事をしているとかそんな光景はなかった。現実に近い雰囲気は銀行かな~?


「個人やパーティーの依頼票と、クランの依頼票は別々に張られてるよ。こっちが個人」


 黄金音先輩が個人の依頼票に案内してくれた。文字は問題なく読めるので見てみると、冒険者のランクごとに掲載位置があるようで、低ランクの依頼は常設依頼以外はほとんど見当たらなかった~。


「戦争の傭兵を募集してるね~。開催は明日で、報酬は100G。お金だけなら商業ギルド往復のが数倍は儲かるよね~」


「戦争に勝つと各ギルドの依頼数が徐々に増えるみたい。報酬のいい依頼も手に入りやすくなるから、定期開催の戦争は参加しておくと所属国で冒険者活動がしやすくなるって」


「じゃあ、弱い国からプレイヤーが次々に出ていくんじゃない~?」


「国力が2倍差の相手に勝つと、戦争の報酬にアイテムのランダム配布があるみたいだから、それで調整しているんじゃないかな。強い国の報酬にアイテム配布はないみたいだし」


 なるほど~。国の存亡はプレイヤーには関係ないけど、アイテムガチャは魅力的だよね~。参加人数ではなく国力だから、2倍差の戦争になったらほとんどのプレイヤーが負けてる方に参加して巻き返す感じか~。


「あとは、国力差が大きければ大きいほど報酬アイテムのレア度の割合が高くなるらしいから、国力が低い国を調節して作り出すプレイヤーが出そうだよね」


 普段は強い国で冒険をして、戦争は弱い国で報酬アイテムを獲得。

 弱い国が勝ってしまうと国力差が変わるから、次の戦争までに代わりになる弱い国をあらかじめ準備しておく必要がある。

 連続して弱い国で戦争に参加するためには、国の数が多い方が調整しやすい。

 そう考えると、どこかの国が統一とかは無さそうだね~。

 もちろん、各プレイヤーの意思なんて揃わないだろうから、そう上手くいくかどうかはわからないけど~。


「私はパーティー参加で申請出してるけど、チャコちゃんはどうする?」


「おねがいします~」


 どのプレイヤーも低レベルの初期装備に近いだろうし、参加するには丁度いいかもね~。


「了解。じゃあ、追加申請に行こうか」


 明日の戦争に参加決定! 配置希望を出せるみたいで、戦闘、支援、遊撃とある。参加人数は遊撃が多い……遊撃部隊って言葉が好きなんだろうね~。


 黄金音先輩は魔法使いだから支援で参加してるみたい。今から変えられるらしいけれど、あたしも支援タイプだから変えなくても問題なかった~。

 戦争の振り分けを3つの区分に振り分けましたが、そのうち槍とか弓とかの兵科が選択できるようになっていきます。

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