表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あちーぶ!  作者: キル
306/312

『亡国の異世界 7つの王国と大陸の覇者』236

 ホツナルさんと帰宅したら、帰ってくるのが遅いとチュリアさんに怒られた。お昼ご飯食べずに出て行っちゃったし、外も暗くなってから帰ったからね~。

 その後、晩御飯をいただいて、今日もこの家にお世話になる。晩御飯の準備や片づけを紫帆先輩が率先して手伝ってるのを見ながら、書斎へ移動。あたしのサイズだとお手伝いも少し難しいからね~。

 書斎に到着すると、食事をしてすぐに移動していたホツナルさんに、魔法について話を聞くことになった~。


「一通り教えてもらったから、私からチャコちゃんに魔法を教えることは可能になったよ。これについてはクォックさんからも同意を得ている。あとは、チャコちゃんが適合する魔法を覚えてるかどうかだね」


 残念ながら、あたしは【知識魔法】【探索魔法】【情報魔法】のどれも覚えていない。このままではさすがに魔法を覚えることはできないよね~。素直にそれを伝えると、「ふむ」と言って少し考え込んだ。


「前提となる3つの魔法のうち、おそらくチャコちゃんが取得するのが容易そうなのは【探索魔法】かな。覚えているスキルに探索と関係しそうなもの持ってるんでしょ?」


「探索とか罠解除とかはあるよ~。気配察知も関係するかも~」


 開錠もそれっぽいけど、シーフ系っぽいから言わないほうがいいのかも~。宝箱とか開けるスキルだけど、普通の家庭の玄関くらい開けられちゃうからね~。ホツナルさんは大丈夫だと思うけど、犯罪者のスキルって見てくる人もいるから言わないのが良さそう~


「学問に関するスキルを持っている研究者が【知識魔法】を取得しやすいのであれば、探索に関するスキルを持っている冒険者が【探索魔法】を取得しやすいのは当然だからね」


 立ち上がったホツナルさんは、本棚を見渡してから、椅子を引き寄せてその上に立つ。少し高い位置にあった本を引き抜き、軽く埃を払ってから椅子を降りた。


「これを貸すから、寝る前でもいいから読んでみて。本当なら最初から読むのが良いけど――ここかな、75ページあたりから読むといいよ」


 本をパラパラとめくってページひらいたまま見せてくれた場所には、『探索魔法について』というページタイトルがついていた。受け取って本を閉じると、タイトルには『探索者に必要な技能解説』とある。探索魔法の本じゃなくて、探索者向けの本か~。きっと魔法以外にも普通のスキルに関しても書かれているのかもね~。


「ありがと~。さっそく読んでみるね~」


「寝るのも忘れないようにね。でないとまた怒られるよ」


「は~い。また明日ね~」


「おやすみ、また明日」


 ストレージに収納して、用意された部屋に移動する。先輩たちは1階でお話してたのを見たので、まだ部屋に誰もいない状態~。

 部屋のテーブルの上に本を取り出して、ページをめくる。人間サイズの本を普通に読もうとすると、本のサイズや文字の大きさが大きすぎて非常に読みにくいけれど、本を開いて少し上空に飛べば本の全体を視界に入れることができるから読みやすくなるんだよね~。本を押さえないとページが跳ね上がったり本が閉じそうになるから、机の上にあるお皿を乗せて開いたままにした。


 読む準備が完了したので、75ページから集中して読み続ける。途中で先輩たちが入ってきたけれど、今日あったお話を少しするだけにして必要な部分を読むことに集中した。ありがたいことにページをめくる作業を手伝ってくれたので、苦労してお皿を動かす必要がなくなった。

 探索魔法の部分を読み終わって顔を上げると、先輩たちもスキル上げの練習をしている最中だった。


「お、読み終わったんよ?」


「うん。なんとなく理解はできたよ~。練習も、今からできそう~」


 探索スキルや気配察知の合間に魔力を乗せるのが練習方法みたい~。このあたり魔力操作が出来れば覚えるのも速そうだけど、魔力操作は覚えてないんだよね~。


「練習は明日にしましょうか。皆さんには起きているのが把握されてるはずよ」


「は~い」


 エルフの皆さんは全員普通の人の雰囲気なのに凄い人ばかりだからね~。きっと起きて活動しているのも気配でわかってそうだし、夜更かししたらまた怒られそう~。

 とりあえず今日はさっさと寝ることにする。おやすみ~。


 ログイン。晩御飯食べてきた。今日はずっとゲームやってるねって、お母さんに言われた。まとまった出来事が多くて、休憩する感じじゃないんだよ~。でも、お母さんも休みの日はシープにログインしてること多いから、親子そろって同じことしてるんだよね~。


 それはともかくとして、目覚めたのでさっそく魔法の練習~。窓から外に出て、家の近くにある木々の中で練習をする。探索は見知った部屋の中で使うよりも、知らない場所で探索をした方がスキルそのものが効果が発揮しやすいんだよ~。多分、目の前にある物を探すために探索するって行動が矛盾してるんじゃないかな~? 探索は物探しのスキルだから、見えない方が良いんだよ~。


 そうして練習をして、途中で朝ごはんを食べに向かい、また練習を再開する。昼前にはなんとなく探索スキルに魔力を乗せて周囲を調べるってことがなんとなくわかってきた気がするよ~。けど、まだ魔法は覚えられないので、訓練し続けるしかないんだよね~。


ミク:ちゃちゃ?

チャコ:は~い。

ミク:全員で相談するらしいから、タイミング見てロビー移動するんよ。

チャコ:わかりました~。あたしは外をうろつきまわってスキル上げだから、すぐいけるよ~。

ミク:頼むんよ。わたしとしほちーもすぐ行くように修行を調節するんよ。


 ……


 会議終了~。妖精の国とか読めない文字の本の話をしてきた~。その結果、みんなで一度合流してみようって話になったよ~。

 茜が持ってきた本に植物図鑑らしいものもあるから、上手くいけばホツナルさんの持ってる本の一部が翻訳できるかもしれないんだって~。


 未黒先輩たちと合流するために、練習していた場所から家に戻るよ~。帰り道も探索魔法の練習をし続けてるけど、まだすぐには覚えられなさそう~。


 部屋に入ると、お昼ご飯の良い匂いが漂ってきたので、ちょうどいい時間に戻ってきたのかも~。


「チャコちゃん、ホツナル呼んできてもらっていいですか?」


「は~い」


 チュリアさんから書斎のホツナルさんを呼びに行く仕事をもらう。お客さんじゃなくて、すっかりこの家の住人になった気分だよ~。この感じが心地いいよね~。


 みんなと昼食を取っている最中に、未黒先輩が少しの間マーキュリに戻ることを伝えた。修行も中途半端だししばらくしたら戻ってくることも伝える。


「アカネさんも来るんですか?」


「アカネは別行動かな~。他に行くところがあるみたい~」


 シェリマさんにそう答えると、なんとなくシェリマさんがしょんぼりしてる感じがした。話ができる猫は貴重だからね~。


「また機会があれば連れてくるんよ」


 楽しくお話をしながら、お昼ご飯をいただいた~。そのあとは、準備を整えてエルフの家族の家からお別れする。近いうちにまた来る予定だから、今回はさらっとしたお別れの感じになった~。

 マーキュリに移動するために、パラデ大河を下りティスメスの街へと移動して、ここからは馬車での移動~。国境を越えた先の街はネプチュン王国のネルイの街となるんだよね~。

 ネルイの街は時代を移動できるダンジョンがある場所だから、それを超えたら帰還石ですぐにマーキュリ王国へ飛ぶよ~。

 茶子が本を読む際に妖精魔法[妖精の手伝い]を使うことを検討したのですが、持続時間のことを考慮してやめました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ