『プラモワールド統合版』08
親睦会の後、ログアウトしてお泊りセットを準備する。明日はまだ日曜日なので、蒼奈の家でお泊りするのだ。
晩御飯はそれぞれの家で食べる。普段からお互いの家で頻繁に寝泊りしてるので、夕食は自分の家で食べるのが普通の日のルールになっている。他の友達を招いたときや、誕生日など特別な日の場合は別のルールだけど、基本的に夕食は自宅。
朝ごはんは泊まった先でいただく。メニューは食パンかシリアルで、卵をつけても良い。お昼は麺類なら自由に作って食べて良い。ただし、カップに入った即席ラーメンはだめ。袋なら良い。鍋や皿は洗わないと怒られるけど、ここ6年怒られたことはない。
お互いの親が考えた、お互いが負担にならないルールになっている。
そして現在の時間は昼の1時。軽く家で昼食を食べて、お泊りセットを持って蒼奈の家に向かう。
鍵を開けて、玄関を開いて中に入る。
「あ、茜ちゃん、おかえりなさい」
「お母さん、ただいまー」
蒼奈のお母さんに挨拶をし、玄関の鍵をかけて家に上がる。蒼奈のお母さんは、私たちより少し背が高く、蒼奈よりもさらに髪を短くしている。お母さんって呼ぶようになったきっかけは覚えていないけど、蒼奈もうちのママをお母さんって呼ぶ。
2階に上がり、蒼奈の部屋にいつもと同じように入る。
蒼奈はすでに段ボールからプラモデルを広げて、次に何を作るか考えている。今日のお泊りは、萌黄先輩が設定したアチーブ、別タイプのプラモデルを作るためだ。
プラモワールド公式のアチーブもプラモデル10体の登録までは毎回アチーブ達成があり、それ以降は10体ごとにアチーブが達成されていく。そのため、2体目を作って登録すれば、プラモワールドのアチーブも自動で獲得できてしまう。
「なにかいいのあった?」
「思ってるのがない……兄ちゃんの倉庫の使っていいか聞いてみる……『気になったのを写真送れ』だって」
「作ってダメなのとか、あるんだろうね」
「限定品じゃないかな? ダメなのは」
というわけで、隣のお兄さんの部屋に入り、部屋の奥にある別の扉をあける。
シープが小型化される前は学校にあるようなカプセルタイプしかなくて、一般の家庭に設置する場合は、寝室と専用の部屋を分けて家を建てるが当たり前だった。
今は小型化されて、普通のベッドでもシープが利用できるから分ける必要もなくなった。その結果、シープ専用の部屋が使われなくなって、どこの家庭でも各部屋の倉庫として使われている。
その部屋を、お兄さんは趣味のものを所狭しと詰め込んでいるため、4畳半もあるのに歩くスペースもない。
その一角に、プラモデルが天井まで積みあがっているスペースがある。
「かなり奥まであるね。ちゃんと並んでるけど、取り出すの大変そう」
蒼奈は写真をパシャパシャ撮って、送っている。
「『全部接着剤が必要』『〇……パーツのかみ合わせが悪いが作れる』『△……バリが広すぎて蒼奈には無理』『×……限定品だからダメ』うーん。どれもこれもダメそう」
「接着剤が必要かぁ。くっつけば何でもいいのかな?」
「どうだろ。木工用ボンドならあるけど……『使えるけど初心者には使えんからやめとけ。プラモ専用のがある』だって」
検索をしてみると、かなりの量が出てきた。おすすめの接着剤を紹介……大きく分けてふたつ。通常タイプと、流し込みタイプ。流し込みはスミ入れで見た言葉だ。すごく楽だった。
通常タイプは、塗ってくっつける普通のノリと同じ使い方みたいで、乾くのが遅いらしい。
万能なのは通常タイプで、接着について何も知らないなら初心者にはこれが無難。でも慣れれば流し込みが便利で、多くの人が手放せない。
「ちょっと大変そう。無くても作れるのがいいんじゃない?」
「だね。……あ、これは良いのか。『◎……問題なく作れる』だって」
蒼奈が箱と箱の隙間から、プラモデルを取り出す。戦車だ。
「茜も写真送ってみたら?」
「うん。そうしてみる」
私の課題は変形するロボット。箱の絵にロボットと他に何かが移ってるプラモデルを中心に撮影して送った。
「『◎……大丈夫』『〇……難易度が高い』『△……関節が弱く自重で立てないから改造必須』『×……プラモデルじゃないから関節が動かない』『☆……茜ちゃんが作るのは非常に助かるので、作ったら一緒にバトルしよう。同じキャラの別のバージョンもあるから買って送ります』だって」
「☆って、何送ったの?」
「これ」
私がコスプレした女の子キャラクターのプラモデルに、ロボットのパーツがくっついたプラモデルだ。偶然見つけたから何となく送ってみた。
作る許可は出たけど、今回は保留かな。3体目ならつくってもいい。
「これに決めた。車とロボットに変形するやつ」
「うん。こっちも兄ちゃんにメール送った。道具も使っていいみたい。あと、茜はしばらく既読スルーしておいて」
「あー、うん。了解」
お兄さんの部屋をちょっと整理して机を広げる。プラモデル作りは、しばらくここで作ることになった。作りかけでもそのまま放置できるしね。
プラモワールド内でも転送したプラモデルが作れるし、あっちのが時間コストは良いと思うんだけど、この部屋の方が道具がそろってるのがいい。
雑談をしながら、パチパチとプラモデルを組んでいく。ダリオさんから教わった2度切りの方法で使うニッパーがひとつあったので、それを蒼奈と交替で使う。
「あ、間違えて組んじゃった」
「パーツ外し、確かあったはず……はいこれ」
「ありがとう。……便利だね、これ」
道具の便利さに驚きながら作る。やっぱり道具はいろいろあった方がいいから、作るならここで作るのがいいよね。欲を言えば2度切りのニッパーがもうひとつあればいいけど、ふたりで使うだけなら問題ない。
「完成! 四角くて丈夫そうな車! 蒼奈は……それなに?」
「キャタピラだって。すごく大変」
まったく同じ黒いパーツを、延々とパチパチつなげてる。箱の中に2袋入ってて、1袋で片側が完成するらしいけど、片側だけでもすごい量がある。
大変そうだけど自力でやるということなので、私はスミ入れを始める。青色がベースのロボットだから、黒色で良いよね。
車の網目かな? 意外と塗るところが多い。ただ、後からはみ出たところは拭き取ればいいから、スッスッとテンポよくスミ入れをする。
この車、タイヤが他の車より大きくて、タイヤの上のカバーが目立って面白い。箱にはオフロードとか書いてあるけどよくわからない。
蒼奈も組み立てが終わったようで、スミ入れを始めた。
「戦車はスミ入れ個所もかなりある。ネジの頭、塗るのはいいけどはみ出したのを消すのが大変」
「戦車って消し残しがあっても良いみたいだね」
「うん。でも加減がわからない」
確かに、色々調べても人によって塗り残しの感じが違う。ほとんど拭う人から、かなり残す人まで様々だ。多分、作った人の経験だと思うけど、初心者にそれは難しい。
車の場合は、走っている車を見てもピカピカで綺麗な車が多いから、残さず拭えばいいと思う。……あれ?
「そういえば、車って光ってるよね? つや消しスプレーじゃダメじゃないかな?」
「そういえばそうだね。倉庫につやが出そうなスプレーあるかも?」
「ちょっと見てくる」
スミ入れ途中だけど、奥の倉庫に入る。どこにあるんだろ。
……
やっと見つけた! お菓子の段ボールに色々入ってた。塗料はわかるけど、プラスチックのスプーンが沢山入ってるのはなんだろう?
スプレーの方は、つや消しと同じ種類のスプレーで、光沢って書いてある。瓶で同じ製品もあったけど、筆で塗るのかな? スプレーのが楽なのでこっちがいい。
「あったよー」
カラカラ振りながら報告。つや消しスプレーもたくさんあったし、作るのには困らなさそう。
「ん」
真剣にスミ入れしている蒼奈は真面目でかわいい。とりあえず私もスミ入れの続きを……。
「もう晩御飯の時間だ! 一度帰るね」
「うん……よし。はーい。うちもそろそろだ、またね」
「またあとでー」
そのままサッと家に帰る。
家ではママがご飯の準備を始めていたので、そのまま手伝う。今日の献立を聞いて、それに合わせて切ったり焼いたり盛り付けたり……。完成する頃にはパパが帰ってくるので、そのまま一緒に食事。
皿洗いとか片付けをして、ちょっと部屋で休憩。蒼奈の家の食事の時間がうちより少し遅いので、終わるまでは向こうに行かない。その間に『もふれ! もふもふの里♪』に入って、ペットの猫たちに美味しいご飯をあげたり、遊んだりする。
ゲーム時間内で2時間ほどたっぷり遊んだ後、蒼奈の家に向かう。いつも通り蒼奈の部屋に行くけど、お兄さんの部屋から返事があったのでそっちへ入る。
今はスミ入れの拭き取りをやってた。かなり大変そう。
私は私で、シールを張り付ける。
……
「そういえば、今日貰ったシール、明日届くんだよね?」
「うん、登録したからね。使うの?」
「試してみようかなって。車って平らな部分多いから練習になりそう」
「戦車は……まぁ、なんとかなるかな。僕もやってみる」
ということで、今日の作業はシールを貼るまでで終了。
この後は、お風呂に入ったりゲームで遊んだりしてのんびり過ごす。
『亡国の異世界 7つの王国と大陸の覇者』にログインし、茶子や銀華とゲームで合流して一緒に狩りをした。土曜の夜はゲームにログインしてる人が多くて賑わっている。夜遅くまで賑わいが続くらしいけど、未成年だから規定で深夜1時から5時まではゲームができない。強制的にログアウトする前に、解散して、あとは寝るまで蒼奈とおしゃべり。既読スルーしたの忘れてたので、おやすみってスタンプ送ったらスタンプで返ってきた。
翌朝、朝ごはんを食べて、プラモワールドで蒼奈と2回対戦したあたりで、シールが届いた通知が来たからログアウト。
玄関の宅配ボックスからシールを取り出し、さっそく作業開始。
水転写式デカールというシールで、使い方は調べたし、道具もお兄さんの持ち物で全部そろった。
「本当にお兄さんプラモデル好きだったんだね」
「思ってた以上に、ちゃんとした趣味だった」
デカールは、貼りたい絵を切り取って使うので、選ぶところから始まる。青色のプラモデルだから、白か黄色が映えるかな? デイジー、ユリ、チューリップ……白いチューリップにしよう。誕生月の花だし。
デザインナイフで切り取って、ピンセットで挟む。水を張った入れ物に水を吸ったスポンジを置いたので、そこに乗せる。
「デカールの接着剤、振っておいたから使えるよ」
「ありがとー」
スポンジに乗せたデカールの端っこをつつくと上の絵がずれたので、使える合図だ。デカールの接着剤を車の貼りたい場所にちょっとつける。デカールの下の土台だけ摘まみ上げさっきの接着剤付近に置く。水を含めた綿棒に持ち替えて、デカールをスライドさせる……うん、よさそう。あとは乾いた綿棒で転がすように回して水分を吸収させる。
「できた!」
「僕もできた。綺麗だね、シールよりぴったりくっ付いてる」
同時進行で同じくデカールを貼っていた蒼奈も、無事に貼れたみたいだ。
「強くすると破れるって書いてあったから、緊張したよ」
「うん。サイズが小さかったからできたのかもね。この大きい花は難しそう」
確かに、大きいサイズは引っ張ると破れそうだ。
「せっかくだし、車の後ろにも貼ろう」
前にチューリップを貼ったから、後ろはユリを貼る。後ろに貼る面は狭いけど、慎重に貼れば、なんとかなりそう。
「私は同じのを反対側に貼ろうかな」
蒼奈の戦車は濃い緑の車体だからか、ピンクガーベラが映える。蒼奈も誕生月の花にしたみたい。
それぞれ花を2輪貼って、あとは乾燥。乾燥は、食器乾燥器におまかせ。スプレーは明日以降かな。
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光砂粒子があるので、プラモデルを段ボールごと運ぶのに苦労はしない。指定すれば浮いたまま付いてくるので、常識的なサイズのものであれば、気にする人はいない。
そもそも光砂粒子があるので、人に直接接触はしない。狭い場所に人が集まるなら別だが、シープ内ならまだしも、避けられないほど人が集まるような場所はほとんどない。茜の生活圏内だと、部活と学校のトイレ程度だ。
学校に到着し、部室に段ボールを置いて、1年の校舎へ移動。1年の校舎の2階の2番、1202が茜と蒼奈の部屋だ。他にもあと3人分のシープのカプセルがある。ひとり分は稼働しているから、茜と蒼奈が2、3番目に到着した。
ふたりは靴を脱ぎ、カプセル内のロッカーに靴と鞄を入れる。お互いに手を振りあった後、カプセルを閉じる。エラー表示なし。シープにログイン。
ログイン後は、茜専用の勉強部屋に入る。ある程度はカスタマイズが可能で、茜の場合は広めの机に座りやすい椅子が指定してある。机の形状と背もたれの形状は猫の輪郭に変更されている。
席についたら、教科書と筆記用具が現れて授業開始。映像や文字、時には体験をして授業が進む。質問もいつでもできるので、快適に勉強できる。
その一方で、授業内容を理解しなければ授業時間がどんどん伸びていく。基本的に3倍速授業だが、授業内の確認テストに合格しないと、4倍速、5倍速となり、あるいは午後まで授業をしなければならないほどになる。さすがに午後4時には解放されるが、授業内容は翌日に持ち越される。
得意教科と不得意教科は自動で判別されるので、個人ごとに授業進度にずれは生じるが、おおよその進み方は揃っている。1年が終わるころには、1年が覚えるべき内容をすべて身に着けた状態で2年に進学する。
この勉強方法が出来た当初は、学校に通う制度が消え自宅学習に切り替わった。友達と遊ぶ場所もシープ内で用意されていたので、自宅を出る必要もなくなった。
当時、時間加速ができるシープは人の精神的な寿命を延ばすものとして賞賛された結果、通勤や通学のため外を歩く時間は寿命を減らす無駄な行為だと考えらえていた。
しかし切り替わった当初に、当時は園児や小学生の低学年だった人たちは、自律神経が乱れ、健康的な成長が阻害されて、ほとんどの人は医師の指導がなければ外の社会に出られなくなっていた。日光を浴びることや適切な運動は、子どもの成長に必須だった。
結果、通学制度が復活。過剰な時間加速の賞賛も改められ、年齢や業種ごとに加速時間の制限がかかった。いまだに反発はあるものの、健康には変えられない考えが大勢を占めている。
ただ、現在は健康・寿命・老化に対する研究が10倍超の時間加速の中で急加速に進められているため、近いうちにまた制度が変わるかもしれない。
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「おわった~」
今日の勉強が終わり、カプセルを開けて伸びをする。蒼奈のカプセルは開いている。部室かな?
荷物を持って立ち上がり、カプセルを閉じて清掃ボタンを押す。お手洗いを経由して部室に入ると、蒼奈が使っているシープが稼働していた。シーポンで連絡すると、プラモワールドにいるらしいので、私もログインする。
「どうすれば、試合を勝ち抜けるのかなと思って」
蒼奈は部屋で自分のリルダインを前に、他のバトルの動画を見ながら考えていたらしい。それは私もちゃんと考えないとね。
「実弾兵器は必要。だから、戦車を作ったけど、どうやって砲身を持たせたらいいのか。片手にビーム銃、片手に盾だから、このままだと持たせられない。でも、ビーム銃はメイン武器だし、盾がないと飛行機に変形が出来ないから、どっちも必要」
確かに、両手のどちらも必要だと手放せない。
「盾って壊れたら飛行機に変形できないの?」
「え……どうだろ。壊れたら変形させてない。機首の役目してるから必須なんじゃないかと」
「じゃあ、確かめてみよ!」
……
「変形できた。不格好だけど」
「速度も落ちてたけど、飛べたね」
隠れていない頭を先頭に空を飛んでいた。飛行機というか、なんかよくわからないものになったけど、空を飛ぶのには問題なさそうだった。
ついでに羽根を壊した場合、真っすぐ飛べたけど曲がるのに苦労していた。
「となると、盾の裏に実体弾を。でも……」
考え込んでいる蒼奈を見て、ちょっと思うことがあった。
「蒼奈、プラモバトルって私たちも戦うことがあるよね?」
「うん、そうだね」
「じゃあ、今みたいな実験はいいけど、改造の詳細は、お互いある程度秘密の方が楽しいんじゃないかな?」
「あぁ、そうかも。レベッカさんも相手の情報を戦場で判断して対応してたし、知らない方が楽しいよね」
「だよね!」
「出来上がっても試合まで秘密?」
「うーん、見た目だけなら良いんじゃないかな? 結局それは他の人の試合でも見ちゃうし」
ということで、当日までお互いの改造は内緒で進めることになった。
蒼奈は自分の部屋で、私はお兄さんの部屋の、プラモスペースの通り道を外れた隅で作ることに決定。最近はプラモデルでお兄さんの部屋を使うため、部屋の荷物は倉庫や押し入れに入れたから、ぱっと見は綺麗になってるので、隅といってもそれなりの空間がある。
一度ログアウトして、部室に持ってきたプラモデルを整理することにした。せめて、段ボールからは出しておきたい。
「終わった! お、茜と蒼奈だけか?」
整理してる最中、銀華が部室に入ってきた。そのまま鞄を入口横の棚に置いて、椅子に座る。
「うん。あと茶子だけ」
「先輩たちは?」
「僕が来たときは、2年の先輩達は3人そろってカフェテリアに行ってた」
「おお、蜜柑先輩が学校来てたのか、珍しい!」
「家で遊んでたゲームクリアしてやることなくなったって」
2年の蜜柑先輩は、勉強を終わらせてゲームに集中したいので、常に5倍速で授業を受けて、さっと課題を終わらせてあとは家で遊んでる人だ。健康に問題が出ない範囲で学校に出席しているので、問題なしといわれている。見た目は、すっごく背が高い。190以上あると聞いた。それでいてすらっとしてかっこいいというか、綺麗。黄里先輩も背はあるけど、背の高さは蜜柑先輩が別次元だ。
「それが例のプラモデルか!」
「銀華ってリルダイン見てたんだっけ?」
「うん、いとこのお兄ちゃんのおすすめ。プラモデルも触らせてもらった!」
「そっか。やっぱり男の子のおもちゃなんだね」
親睦会で、レベッカさんやその友達が気にしてくれたのもわかる気がする。会場を見ても、男の人が多かったからなぁ。
実際、作ってみたら楽しいけど、自主的に買って始めるかって言われたらそれはない。お店を見ても、意識も向けなかったと思う。いい出会いもあったし、お兄さんに感謝だ。
「3人ともおまたせ~」
「茶子、おつかれ。じゃあいこうか」
「いくぞー!」
「はーい」
1年4人、全員そろったのでカフェテリアへ。いつもの日常だ。
別タイトル
『俺の妹達が実家に残した積みプラを崩していくんだが、さらに積んだ方がいいのだろうか?』




