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あらすじの通り、作者は、ほんと、何にも、一切合切を理解してません。
・・・・一応は、今日含め、3日連載をされます。
作った時の私が、何故か、3話に区切っていました。
落ちた。
多分、きっと、落ちている。
何故なら、浮遊感、風切り音を感じるから。
・・・あっ。
『グシャリ』
潰れて、弾ける音が聞こえた。
「はっ!・・・何だぁ、夢か」
ベットから、起き上がり、先ほどまで見ていた悪夢のことを考える。
・・・何故か、視点が暗転した。
視界が晴れた。
僕の身体には、出刃包丁が突き刺さっていた。
「あっ、ああぁああ!痛い!痛い!痛い!」
悲痛な声を漏らす。
僕の視界に、一つの小ぶりの、革靴が見えた。
『グサリ』
僕の腹に、もう一本、出刃包丁が刺さった。
「グアアあぁっ!」
もう一度叫び、腰を抜かした。
目の前には、少女が。
見たことのない少女が、嘲るように、満面の笑みを浮かべ、手に持っている、包丁を振りかぶった。
「やっ、やめ!」
僕の声が最後まで口から出ることはなかった。
視点が暗転した。
今回は、目覚めた。
目覚めた。そのはずなのに。そのはずなのに。
・・・僕のベッドは、鮮血で彩られていた。
そして、また僕の視点は、暗転した。
視界が揺れる。
「うわぁぁあぁ!」
驚きながら、目を見開く。
辺りは、ガラス張りで出来ている。そういうビルのように。
・・・あっ!
『パリパリパリ』
無情にも、先ほどから続いていた揺れに耐えかねたガラスが音を上げた。
辺りのガラスは、
『ガシャン』
と音を立ていっきにわれた。
「えっ!」
感想を漏らし、これから訪れるであろう激痛に耐えるため、目を固くつむる。
・・・いつまで経っても、激痛は訪れない。
不思議に思い、目を見開く。
辺りには、先ほど割れ、重力に引かれ、落下を始めているはずのものが浮かんでいた。
「あっ!」
鋭い、ナイフのようなガラスは、切っ先を全て僕の方に向け、猛進した。
・・・そして、僕は、頭の無い自分の体を見た。
再度、目が覚めた。
先ほどまでと同じように、ベッドの上で。
だが、先ほどと違い、ベッドのシーツは、鮮血で完全に染まっていた。
ベッドが宙に浮いた。
僕は、
『ゴロゴロ』
転がり落ちた。
ベッドは、
『ドン』
大きな、耳が痛い音を出した。
僕は、逃げ出した。
ただ、真っ白な空間を走った。
走ったのだが、辺りの光景は一切変わらない。
後ろを振り返ってみる。
先ほどまで見えていた景色と何一つ変わっていない。
ベッドは、赤く染まったままだ。
怖い、逃げよう。
走った。さらに走った。
だが、進まなかった。
再度、振り返る。
ベッドの上からは、何かが生えてきた。
赤い、赤い、赤い・・・白い、白い。
骨の露出した。大きな、大きな。
人間?犬?猫?鹿?馬?・・・・分からない。
逃げた。怖かったから。
背後からは、
『ヒタヒタヒタ』
ゆっくりと歩く音が迫ってくる。
『ピトピトピト』
血が滴り落ちる音が迫ってくる。
目の前に、尖った白い骨が飛び出した。
鮮血が。真っ赤な、真っ赤な鮮血が。
『ブシャー』
音を立て、噴き出した。
意識が遠のいて行く。
白い空間は、真っ赤な。真っ赤な。真っ赤な。真っ赤な。真っ赤な鮮血色に染まっていった。