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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ごはんによるごはんの為の【詩】

金目鯛の詩

掲載日:2022/03/19













 目前に一匹


 金目鯛


 丸々太って


 澄(す)んだ目が



 こちらを見るは


 食えと 聞こえる

 

 鮮度良し



 どれ


 シンプルに


 刺身にするか


 酒も良い


 いや


 ご飯と食べよう



 腹を裂いて


 内臓取り出し


 包丁の背で


 鱗(うろこ)を 削(そ)いで


 削(けず)って 削(けず)って


 水で濯(すす)いで



 また削(けず)り


 満足したら


 バッテン 切れ込み


 フライパンに


 水を入れ


 調味料


 金目鯛


 アルミホイルに


 穴開けて


 落とし蓋して


 弱火で


 火攻(ひぜ)め


 液を掛(か)けるは



 回して 掛けて


 回して 掛けて


 出来上がり


 

 丸々艶々 湯気上がる


 金目の煮付け


 バッテン印が


 染まる姿に


 涎(よだれ)を垂(た)らし


 いただきます



 まずはそのまま


 箸を入れては


 持ち上げて


 息を吹(ふ)きかけ


 口に入れるは



 美味しいしか言えない


 

 脂(あぶら)の乗った


 ホロホロ崩れる身を


 僅(わず)かに噛み締め



 更にひと口


 甘塩(あまじょ)っぱい


 煮汁を絡(から)めて


 ご飯と共に



 嗚呼(ああ) 最高



 身を食い尽(つ)くして


 行儀悪くも


 骨もしゃぶって


 最後は煮汁を



 ご飯にかけて


 混ぜて 啜(すす)れば



 堪能(たんのう)し尽(つ)くし



 歩き出す






 水族館で 泳ぐ魚に



 食欲を掻(か)き立てられ




 次の水槽


 タカアシガニ


 脚(あし)一本くれと


 呟(つぶ)やき残すは


 仕方なし





※タカアシガニ

大きさもだが、尋常じゃない程脚が長いクモガニ科。蒸すのが美味しいらしい。


メモ:キン

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― 新着の感想 ―
[良い点]  煮汁!  出汁が煮詰まった、最高の部位です。  お米を投入せずにはいられません!!  追い飯文化、万歳!!
[一言] 実に美味しそうで、めでたいごちそうですね。 ごちそうさまでした。
[一言] 金目鯛! お正月に煮付けを食べて、←息子が買ってきた。 今日はお取寄せした干物を焼いたのです~ 骨と骨の間にあるの、美味しいですよねぇ←なんていう部位なのでしょう。
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